勝った佐藤康光九段(右)と羽生善治九段。両者の表情からは疲労の色が見て取れた=27日、静岡市葵区、村瀬信也撮影

第78期 順位戦A級 最終一斉対局


16:37

長考に沈む佐藤天九段

午後4時37分、佐藤天―稲葉戦は中盤の難所を迎え、手の進みが遅くなっている。控室のモニターには脇息(きょうそく)にもたれかかる佐藤天彦九段の姿が映し出された
午後4時37分、佐藤天―稲葉戦は中盤の難所を迎え、手の進みが遅くなっている。控室のモニターには脇息(きょうそく)にもたれかかる佐藤天彦九段の姿が映し出された

午後4時37分、脇息(きょうそく)にもたれかかる佐藤天彦九段の姿が控室のモニターに映し出された。名人戦でも見られた、長考に沈むときのおなじみのポーズだ。

局面は48手目△2二金まで進み、中盤の難所にさしかかっているようだ。先手から▲1四香と銀を取ると△同飛と取られてまずい。放っておけば後手から△2六歩▲同飛△2五銀の狙いがある。大盤解説を担当している深浦康市九段は「先手も手が遅れているので反撃がきつい。長考も仕方ないところです」と話した。