勝った佐藤康光九段(右)と羽生善治九段。両者の表情からは疲労の色が見て取れた=27日、静岡市葵区、村瀬信也撮影

第78期 順位戦A級 最終一斉対局


22:10

木村王位が優勢

検討室の棋士たちは、終局が近い対局の模様を映すモニターを見つめている=27日、静岡市、村瀬信也撮影
検討室の棋士たちは、終局が近い対局の模様を映すモニターを見つめている=27日、静岡市、村瀬信也撮影

比較的じっくりした展開だった木村一基王位―広瀬章人八段戦も、既に終盤戦に突入している。木村王位は83手目▲5九金で、飛車の入手を図った。飛車を手に入れれば、相手の玉に厳しく迫ることができる。

大盤解説を務める中村太地七段は「△5九同飛成と取るしかないように見えます。▲同銀△同飛成▲4一銀……。先手が勝ちそうです」と話す。残留に向けて勝利が絶対条件となる木村王位だが、競争相手の佐藤天彦九段と糸谷哲郎八段も優勢とみられている。検討室の棋士たちは、3局の模様が映るモニターを見つめている。