勝った佐藤康光九段(右)と羽生善治九段。両者の表情からは疲労の色が見て取れた=27日、静岡市葵区、村瀬信也撮影

第78期 順位戦A級 最終一斉対局


23:05

検討室に「おー」の声

糸谷哲郎八段―久保利明九段戦は糸谷八段の優勢とみられていたが、形勢が接近。検討室の棋士たちは「糸谷八段がまだリードしている。だが、最善の手を指せるかどうか」とみていた。

棋士たちがモニターを見つめる中で糸谷八段が指した手は、「最善手」の▲6二歩。検討室では「おー」と声が上がった。糸谷八段が勝つと残留が決まり、木村一基王位が降級となる。大詰めの局面を迎えている。