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木村王位が優勢

比較的じっくりした展開だった木村一基王位―広瀬章人八段戦も、既に終盤戦に突入している。木村王位は83手目▲5九金で、飛車の入手を図った。飛車を手に入れれば、相手の玉に厳しく迫ることができる。
大盤解説を務める中村太地七段は「△5九同飛成と取るしかないように見えます。▲同銀△同飛成▲4一銀……。先手が勝ちそうです」と話す。残留に向けて勝利が絶対条件となる木村王位だが、競争相手の佐藤天彦九段と糸谷哲郎八段も優勢とみられている。検討室の棋士たちは、3局の模様が映るモニターを見つめている。