大阪大学元准教授 熊本地震などの論文でデータねつ造

大阪大学元准教授 熊本地震などの論文でデータねつ造 | NHKニュース

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2019年3月15日 18時34分

3年前の熊本地震について大阪大学の元准教授が発表した複数の論文で、実際は観測されていない地震計のデータが記載されるなどねつ造があったことが分かりました。

大阪大学によりますと、この論文は、3年前にマグニチュード7.3を観測した熊本地震の際、益城町に臨時に設置した地震計によって激しい揺れをとらえた貴重なデータが得られたというもので、データが不自然だという指摘が外部から寄せられ、大学が調査を進めていました。

大阪大学は15日調査結果を発表し、大学院工学研究科に所属していた秦吉弥元准教授が、別の研究機関の観測データを基に地震計のデータをねつ造していたと結論づけました。別の機関が観測した地震の波形と特徴が極めて似ていたことや、観測したとされるデータそのものが残されていなかったことなどを根拠としたということです。

元准教授によるねつ造や改ざんは、熊本地震や東日本大震災に関する5つの論文で確認されたとしています。大学によりますと、元准教授はおととし退職し、その後亡くなったということです。

大阪大学の八木康史副学長は、「誠に遺憾で、科学研究に対する社会全体の信頼を損ない、地震被害に遭われた方々をはじめ、関係する研究機関の皆様に多大な迷惑をかけました。厳粛に受け止め再発防止に努めたい」と述べ陳謝しました。

ねつ造されたデータは、熊本地震の建物被害や地盤の影響の分析などに使われましたが、データを使用した国土交通省や複数の研究機関は、ほかの多くの研究結果と合わせて分析しているため影響はないとしています。

NHK「他の複数の研究などもとに制作 結論に変わりない」

NHKでは3年前とおととし放送したNHKスペシャルやニュースなどで、今回、ねつ造と判断されたデータを紹介しました。いずれも、問題のデータ以外にも複数の専門家の研究や現地での調査をもとに取材、制作しており、番組やニュースでお伝えした結論に変わりはないと考えています。

情報源:大阪大学元准教授 熊本地震などの論文でデータねつ造 | NHKニュース


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