チケット注文の9割は「ボット」から 買い占め狙いか

チケット注文の9割は「ボット」から 買い占め狙いか | NHKニュース

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コンサートなどのチケットをめぐり、大手販売サイトでは、注文しようとする通信の9割が「ボット」と呼ばれる自動プログラムによるものだったことがわかりました。チケットの転売が問題となっている中、何者かがチケットを買い占めようと「ボット」を操っているとみて警戒を強めています。

チケット注文の9割は「ボット」から 買い占め狙いか
チケット注文の9割は「ボット」から 買い占め狙いか

チケット販売サイト大手のイープラスは、アメリカの大手IT企業、アカマイ・テクノロジーズと協力して、ことし5月に発売されたコンサートのチケットの注文の記録などを分析しました。

その結果、発売が開始された午前10時から30分間に寄せられた50万件のアクセスのうち、人手では不可能なスピードで大量の注文が送られていたり、サイト上でマウスが極めて規則的に動いていたりするなど、「ボット」と呼ばれる自動プログラムによるアクセスが45万件と全体の9割を占めていました。

チケットのネット販売をめぐっては、何者かが「ボット」を使って買い占めるケースが続出しているほか、高額での転売も問題となっています。

このため、イープラスでは、読みにくい文字を表示して客に入力させるなど人間でないと注文できないよう対策をとっていましたが、最近は「ボット」の性能が上がり、こうした対策を突破できるようになってきているため、不自然な注文を遮断する新たな対策を導入したということです。

イープラスの小西雅春さんは「チケットを買いたい客のほか、イベントの主催者も被害を被っているため、早急に対策を進めたい」と話しています。

アカマイ・テクノロジーズの中西一博さんは「新たな対策をとるとボットが突破するという、いたちごっこの状況だ。換金性の高いものを狙ってより高度な技術が使われるようになっており、警戒が必要だ」と話しています。

情報源:チケット注文の9割は「ボット」から 買い占め狙いか | NHKニュース


アカマイ・テクノロジーズは8月23日、同社のbot検知システムをチケット販売サイト運営会社のイープラスに導入した結果、悪質なbotによるアクセスをブロックに成功し、チケット買い占め問題を改善できたと発表した。チケット購入のアクセスのうち9割超がbotだったという。

チケット販売サイト「e+」(イープラス)を運営するイープラスは、以前からチケットの転売目的と疑われるWebサイトへのアクセスに悩まされていた。これまで、難読文字や図形問題をユーザーに解かせる方法などを検討してきたが、難読文字は自動解析で突破されるためほぼ効果がなく、図形問題を提供する外部サービスも止まることがあったりと、期待する効果は得られなかった。

そこで、同社はキー入力やマウスの動きなどの振る舞いを機械学習してbotを検知・制御できるアカマイの「Bot Manager Premier」(BMP)を導入。BMPで、ある先行販売チケットの発売日30分間のアクセスログを分析したところ、アクセスのうち9割超がbotによるものだった。

Bot Manager Premierによるbot対策の仕組み
Bot Manager Premierによるbot対策の仕組み

イープラスのシステム開発グループエキスパートである尾崎欧州さんは、「私たちがそれまで把握していなかったbotのアクセスまで明らかになり、大きな衝撃を受けた」と明かす。

正規ユーザーの誤ブロックについても懸念していたが、導入後にユーザーからの問い合わせは1件も来ていないという。

チケット転売・買い占め行為を、「正規のユーザーが買えなくなるだけでなく、チケット販売を委託しているイベントプロモーターからの信用も大きく損なう」と問題視するイープラスにとって、今回の導入には一定の効果がありそうだ。

関連リンク

情報源:イープラス「チケット購入アクセスの9割がbotだった」――アカマイの検知システムで判明(ITmedia NEWS) – Yahoo!ニュース

情報源:イープラス「チケット購入アクセスの9割がbotだった」――アカマイの検知システムで判明 – ITmedia NEWS


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