徳川埋蔵印、150年ぶり発見 通商条約批准書に押印:朝日新聞デジタル

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「経文緯武」の文字が刻まれた印章(徳川記念財団提供)
「経文緯武」の文字が刻まれた印章(徳川記念財団提供)

1858年に結ばれた日米修好通商条約などに江戸幕府14代将軍徳川家茂の署名と共に押された幕府の公印「経文緯武(けいぶんいぶ)」。この印章が約150年ぶりに、東京都内の徳川宗家の蔵で見つかった。幕府が開国をへて欧米との通商関係へと踏み込んだ歴史的な瞬間を刻んだ、その実物だ。

印は縦9・2センチ、横9・2センチの銀製で重さは2・7キロ。所蔵する徳川記念財団(徳川恒孝〈つねなり〉理事長)によると、約1年半前、宗家の庭にあった蔵を取り壊した際に、蔵の一番奥から調度品を収める長持(ながもち)に入った状態で見つかった。

「経文緯武」の文字が刻まれた印章(徳川記念財団提供)
「経文緯武」の文字が刻まれた印章(徳川記念財団提供)

「海外航免許一件附録」などの史料によると、この印は1857年に幕府が篆刻(てんこく)家の益田香遠(こうえん)に作らせたもの。「経文緯武」という印面は「文を経(たていと)にし、武を緯(よこいと)にす」と読み、「文武両道を兼ね備えた政治の理想的な姿」を表すとされる。

「経文緯武」の文字が刻まれた印章。つまみの部分に葵の文様が見える(徳川記念財団提供)
「経文緯武」の文字が刻まれた印章。つまみの部分に葵の文様が見える(徳川記念財団提供)

財団によると、日米、日英、日仏と58年に相次いで結ばれた修好通商条約の批准書(批准書作成は59年)と、デンマークとの「日本国丁抹国修好通商及航海条約批准書」(同67年)などに、家茂や15代将軍慶喜の署名に添えて押印されたことが分かっている。

「日米修好通商条約批准書」に押された「経文緯武」の印(左側の朱印、米国立公文書館所蔵)
「日米修好通商条約批准書」に押された「経文緯武」の印(左側の朱印、米国立公文書館所蔵)

財団の徳川家広理事は「外交文書の批准に使う独自の銀印をわざわざ作らせたことに、当時の日本の国家元首として、将軍が外交を自ら担うという強い意思を感じる」と話す。

この印は、9月15~30日に新潟県立歴史博物館で初公開される。(編集委員・宮代栄一)

情報源:徳川埋蔵印、150年ぶり発見 通商条約批准書に押印(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

情報源:徳川埋蔵印、150年ぶり発見 通商条約批准書に押印:朝日新聞デジタル



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