ふむ・・・
10日午前、9人が乗った群馬県の防災ヘリコプターが長野県との境にある登山道の視察に向かったあと連絡が取れなくなり、現在、警察や消防が詳しい状況の確認を進めています。
群馬県によりますと、9人が乗った群馬県の防災ヘリコプター「はるな」が、長野県との境付近に整備された登山道の視察に向かったあと、連絡が取れなくなったということです。
「はるな」は10日午前9時すぎに前橋市内のヘリポートを飛び立ち、長野県との境にある鳥居峠や大高山の上空を飛行して、午前11時前にはヘリポートに戻る予定でしたが、午前10時すぎの交信を最後に通信が途絶えているということです。
県によりますと乗っていた9人はいずれも男性で、このうち4人は県の防災航空隊の所属で、ほかの5人は消防隊員だということです。
また、総務省消防庁によりますと、連絡が取れなくなった群馬県の防災ヘリコプター「はるな」に乗っていたのは、パイロット1人、整備員1人、航空隊員2人、それに消防隊員5人だと
いうことです。現在、警察や消防が現地に向かうなどして詳しい状況の確認を進めています。
防災ヘリ「はるな」
群馬県の公式ホームページなどによりますと、群馬県の防災ヘリ「はるな」は、「ベル412」型と呼ばれるヘリコプターです。
全長は17.1メートル、胴体の幅は2.8メートル、ローターの長さは14メートルで、定員は15人となっています。
航続距離は783キロメートル、最高巡航速度は毎時243キロメートルで、今から21年前の平成9年に導入され、これまでの飛行時間は7000時間を超えているということです。
県の報告書によりますと、昨年度は、登山客の救助や重い病気の患者の搬送、それに消火活動などで合わせて403回飛行したということです。
10日の飛行計画
国土交通省に提出された飛行計画書によりますと、群馬県の防災ヘリコプターには、9人が乗っていて、出発地と目的地はともに群馬ヘリポートで、飛行目的は「訓練」だということです。
経由地は「アガツマ」となっていて、午前9時14分にヘリポートを離陸し、2時間の飛行を予定していましたが、戻ってこなかったということです。
また、飛行の方式は目視で周囲の状況を確認しながら飛ぶ「有視界飛行」だったということです。
群馬県の防災ヘリコプターの行方がわからくなっていることを受け、羽田空港にある国土交通省東京空港事務所では、RCC=「救難調整本部」を設けて、消防庁や防衛省などと連携しながらヘリコプターの行方を捜索しています。RCCによりますと、ヘリコプターからの救難信号は出ていないということです。
RCCによりますと、午後2時現在、群馬県の防災ヘリコプターは発見されておらず、ヘリコプターから救難信号が出ていないため捜索範囲を絞り切れていない状況だということです。群馬県警や自衛隊のヘリコプターが捜索を続けているということです。
航空自衛隊上空から捜索
群馬県の防災ヘリコプターと連絡が取れなくなっていることを受けて、航空自衛隊はU125救難捜索機1機とUH60救難ヘリコプター2機を出して上空から捜索活動をにあたっています。
住民「ヘリの音消えた」
群馬県と長野県の境にある渋峠にある飲食店の男性は「午前10時ごろ店の外で作業をしていると、群馬県側でヘリコプターのような音が聞こえたが、30分くらいで急に音が途絶えた。この時間帯は、霧がかかっていて視界が悪く、ヘリコプターの姿は見えなかった。音は、群馬方面、東側から、横手山に向かう途中にあるガラン沢という深い谷のあたりで聞こえなくなった。このあたりは地元では危ない場所で有名だが、迷い込んだのではないか」と話していました。
草津町の気象状況
前橋地方気象台によりますと、群馬県の防災ヘリコプターとの交信が途絶えた午前10時ごろ、群馬県草津町では風は弱かったということです。
情報源:群馬県防災ヘリ「はるな」連絡取れず 9人が搭乗 | NHKニュース
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