ふむ・・・
長野県の博物館が所蔵するサクラの押し花などが、現存する植物資料としては、国内で最も古い、およそ300年前の江戸時代に作られたものであることが国立科学博物館などの調査でわかりました。専門家は「日本の植物研究の歴史を知るうえで貴重な資料だ」としています。
国内で最も古い植物資料と確認されたのは、長野県の諏訪市博物館が去年、市内の旧家、渋江家から寄贈を受けたサクラの押し花とマツやクスノキの押し葉など合わせて7点です。
国立科学博物館などが調査した結果、添え書きにあった人物の名前や日時、場所などから、およそ300年前の享保4年、当時の諏訪高島藩主に付き添って大阪市や大津市に行った渋江家の初代当主が、保存したものとわかりました。
国立科学博物館によりますと、採取日時や場所など学術的に必要な情報が確認できる現存する植物資料としては、これまで見つかっているものより2年古く、国内で最古ということです。
押し花と押し葉がつくられた江戸時代中期の享保年間は、将軍・徳川吉宗の命で、本草学と呼ばれた植物などの研究が本格化した時代でした。
「日本独自の研究史知る資料」
日本の科学技術の発展や研究の歴史に詳しい国立科学博物館・産業技術史資料情報センターの鈴木一義センター長は「日本では江戸時代に本草学と呼ばれた植物などを対象にした研究が独自に発展し、のちに日本を訪れたヨーロッパの学者たちを驚かせたという歴史がある。今回の発見はこうして独自に発展をとげた日本の植物研究の歴史を知るうえで貴重な資料だ。さらに調べていくことで、植物の研究がどのように日本全国に広まっていったのかを解き明かすことにつながる可能性もあり、とても期待している」と話しています。
情報源:国内最古 300年前のサクラの押し花など見つかる | NHKニュース
ほぉ・・・