室谷由紀女流三段「むちゃくちゃ楽しかった!」団体戦 号泣の結末秘話、男性大会の予想にも挑戦/将棋・ABEMAトーナメント

室谷由紀女流三段「むちゃくちゃ楽しかった!」団体戦 号泣の結末秘話、男性大会の予想にも挑戦/将棋・ABEMAトーナメント | ニュース | ABEMA TIMES

へぇ・・・


2022/03/30 11:00

将棋ファンにとって春から夏にかけての恒例イベントにもなってきた、あの団体戦がまたやってくる。早指し団体戦「第5回ABEMAトーナメント」は、4月2日にドラフト会議が放送される。ここから全15チームによる熱い戦いが毎週のように繰り広げられ、関係者たちも一人のファンに戻って楽しんでいる。室谷由紀女流三段(29)は、団体戦となった「女流ABEMAトーナメント」にも出場、伊藤沙恵女流名人(28)、石本さくら女流二段(23)とチームを組み、ベスト4入り。笑いと涙に溢れた団体戦は「むちゃくちゃ楽しかった!」といい思い出になっている。チーム最終戦の後にメンバー全員号泣した時の心境、さらには第5回大会のドラフト予想について聞いた。

プロの将棋界にはなかった団体戦は、この数年、数回だけで数々のドラマを生んでいる。男性によるABEMAトーナメント、女流ABEMAトーナメント、ABEMA師弟トーナメントと、組み合わせや出場者を変えて行われ、その大会の色ごとに、次々と名シーンが生まれた。室谷女流三段も、チーム伊藤のメンバーとしてフル稼働。盤上、盤外問わず、大いにファンを楽しませた。

室谷女流三段 なんかもう、むちゃくちゃ楽しかったです!最初はあのルール(持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール)では指せない気がして、「あんまり選ばれたくないな…」とか思っていたんですよ。観戦者で見ていた方が、気楽なんで(笑)。でも伊藤沙恵さんに選んでもらってうれしかったですし、その後はすごく練習もして本番に挑みました。なんだかアマチュア時代を思い出しまして、途中から純粋に楽しんでいました。団体戦は学生時代に出ていて、大好きなんですよ。

女流棋界の実力者として、リーダー伊藤女流名人を支えるような頼もしい指し回しを見せたかと思えば、仲間の戦いぶりを見守った作戦会議室では、度々スッと立ち上がってはモニタに見入ってしまい、カメラから姿が一部消えてしまったこともあった。

室谷女流三段 見切れてましたよね(爆笑)。恥ずかしい、もう!見切れてるとも思っていなかったし、そもそもカメラに映っていることも忘れていて。そのことより、将棋に見入っちゃうんですよね。たまに我に返ることもあったんですよ。足を組んで、お水飲んで「あ、映ってるわ!」みたいな。でも基本、忘れちゃいますね。後で放送を見たんですけど、コメントでもファンの方に「姉御」と呼ばれて、ちょっと恥ずかしかったです(笑)。他のチームの様子は試合中見られないので、後で放送を見て気付いたんですけど、「うちら、すっごい動いていたよね」とか、チームメイトと話していました。

戦うごとにチームワークを高めていった3人組。惜しくも準決勝で敗れた後には、チーム全員が号泣する事態が起きた。映像を見る限り、それぞれが話をしているうちに感情が高まったように思えたが、実はエンディングが始まる前から、涙がぎりぎりいっぱいまで溜まっていた。

室谷女流三段 あれはもう、エンディングが始まる前から全員、目が充血していたんですよ。声も震えていたから、みんなわかっていたんです。私自身も結構来ていて、他の人に声をかける余裕もなかったです。エンディングが始まった後も、何か答えている時に声がガタガタしているのがわかったから「あ、これ来るな」と(笑)。それで沙恵さんが泣いちゃった瞬間、もうみんなのスイッチがプチっとオフになってしまって、うわーって。「もう、早く誰か行ってくれ」という状態でもあったので、もうその後はみんな涙が止まらん、止まらん。大変でした(笑)。

この時流した大粒の涙は、リーダーの悲願達成へとつながることになる。伊藤女流名人は、その後に行われた女流名人戦で、タイトル挑戦9回目にして、初のタイトル獲得を果たす。挑戦者になった時、タイトルを獲得した時、それぞれ涙が止まらなくなったが、本人いわくこの女流ABEMAトーナメントがきっかけに、涙腺が緩んだのだという。

室谷女流三段 タイトルが決まった時は、もう鳥肌ものでしたよ。ライバルでもあるので、本当は誰が取っても淡々としていないといけないのですが、今回ばかりは取ってくれればいいなと思ってもいました。挑戦、9回目ですもんね。私も沙恵さんほどではないにしても5回挑戦していて、すごく悔しい思いをしています。それが9回ともなれば、タイトルへの思いは沙恵さんが一番強かったんじゃないでしょうか。

チームメイトが感動の初タイトル獲得を果たした後、伊藤女流名人が師匠・屋敷伸之九段(50)と、微笑ましいやり取りがあったことを思い出した。

室谷女流三段 屋敷先生と沙恵さんの関係性、いいですよねぇ。女流ABEMAトーナメントの最中も、屋敷先生は沙恵さんが縮こまらないように、さっとアドバイスをして、のびのび指せるようにしていました。そういう言葉がけを見て、師弟なんだなと思いましたね。あと、トーナメント中は沙恵さんのことを「伊藤リーダー」と呼んでいたのに、終わった後は「沙恵ちゃん」になっていたんです。石本さくらちゃんと「え、今の見た!?」って言い合っちゃいました(笑)。すごくいいですよね。

出場した本人も大興奮と感動のシーンが連続となった団体戦だが、いよいよ男性棋士による第5回大会が始まる。毎年、ドラフト会議前には指名予想に挑戦しているが、これがまるで当たらない。

室谷女流三段 毎年、ドラフトが一番の楽しみなんです!チーム編成が「えっ!?」ということがよくありますよね。そことそこのつながりがあったんだとか、意外性がありますし、予想はなかなか当たらないですね。男性棋士の方々は、すごく勝ちにこだわられている感じも受けました。私は番組の司会もしたんですが、映像では映っていない先生方の様子も見られて、特等席にいた感じです。

過去、まるで当たらなかった予想を振り返ると、幼馴染でもある菅井竜也八段(29)が浮かんできた。団体戦1年目の第3回大会では、久保利明九段(46)から指名を受け、今泉健司五段(48)を加えた「チーム振り飛車」を構成した。翌年の第4回大会、リーダーになった菅井八段が、再び振り飛車党を集めるかと思えば、まるで違う棋士を指名した。

室谷女流三段 翌年は郷田真隆先生(九段)と、深浦康市先生(九段)で、全然違いましたよね。本人に聞いたら「接点はないけど、将棋にすごく憧れているから」と。これは当たるわけないなと思いつつ、こういうところも面白いですよね。接点がない方とも、こういう機会でもないと話さないじゃないですか。あえて自分より年上の人とか大先輩を選んでみるのも、ABEMAトーナメントならではという気がします。

ここで思いついたのが、優勝候補の大本命、藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、19)の指名だ。昨年は同い年の伊藤匠五段(19)、若手で親しみやすい高見泰地七段(28)とチームを組んだが、菅井八段の例のように、先輩棋士の名前を紙に書くのではと考えた。

室谷女流三段 藤井先生が深浦先生を指名するんじゃないでしょうか。自分に対して強い方を、味方につけてしまおうという作戦です。2巡目は、かなり悩んだんですけど、木村一基先生(九段)でどうでしょう。フィッシャールールでも、その強さは言うまでもないところです。気さくに話される先生ですので、チームの雰囲気もよくなりそうですよね。

このほか、願望として考えたのは羽生善治九段(51)、谷川浩司九段(59)、森内俊之九段(51)の「チーム永世名人」。もはや説明不要とも言えるほどの、永世名人3人が揃ったスーパーレジェンドチームだ。

室谷女流三段 もう、願望です(笑)。「チーム永世名人」という名で出てほしいのですが、羽生先生は謙虚な方なので、自分から「永世名人」とは言わないかもですね。ただ、ファンの方は見たいと思います。あと、お三方のタイトル数を合わせて「タイトル138期」もいいですね。対戦する相手、めちゃくちゃ怖くないですか?(笑)。

出場した本人も「むちゃくちゃ楽しかった」という団体戦。今回はどんな名シーンが生まれるか。幕開けを告げるドラフト会議から、目が離せない。

◆第5回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名を漏れた棋士がトーナメントを実施、上位3人がチームとなり全15チームで戦う。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選リーグ、本戦トーナメント通じて5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

情報源: 室谷由紀女流三段「むちゃくちゃ楽しかった!」団体戦 号泣の結末秘話、男性大会の予想にも挑戦/将棋・ABEMAトーナメント | ニュース | ABEMA TIMES




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