揮毫する藤井王将(撮影・西尾 大助)

藤井王将 3年以内に8冠獲れる!師匠の杉本八段が予測「内容、充実度からすればそう先ではない」― スポニチ Sponichi Annex 芸能

第71期王将戦七番勝負第6局の予定地


2022年3月12日 05:30

揮毫する藤井王将(撮影・西尾 大助)
揮毫する藤井王将(撮影・西尾 大助)

藤井聡太王将(19)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が11日、島根県大田市の国民宿舎「さんべ荘」を訪れ、王将奪取の祝賀会に出席した。渡辺明名人(37)=棋王含む2冠=に4連勝した第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第6局が予定されていた会場。地元ファン50人の歓待を受けて笑顔を見せた。

9日の名人戦順位戦の対局に勝利し来期A級昇級を決め、最速で来年4~6月に行われる名人戦で8冠独占の可能性が出てきた藤井。

<藤井新王将を囲む会>師匠の杉本八段(左)と対局をふりかえる藤井王将(撮影・西尾 大助)
<藤井新王将を囲む会>師匠の杉本八段(左)と対局をふりかえる藤井王将(撮影・西尾 大助)

この日同行した師匠の杉本昌隆八段(53)は8冠達成のメドを「3年以内」と予測した。

「正直(話題になるのも)早いと思いますが、期待は理解できます」。弟子に成り代わって熱気を受け止めつつ「今の内容、充実度からすればそう先ではない。もし達成するなら3年以内。5年以上かかれば確率は下がります」と語った。

タイトルを独占した棋士は過去に1人いる。羽生善治九段(51)が1996年、当時の全7冠独占を第46期王将戦7番勝負でかなえた。藤井は渡辺に王将戦、棋聖戦で計7勝0敗、豊島将之九段(31)には王位戦、叡王戦、竜王戦で計11勝3敗。4強の両者を圧倒した今年度に、杉本が「死角はない」とみるのも当然か。

落とし穴があるとすれば「トーナメント戦。一度も負けが許されない」。残る3冠のうち王座戦、棋王戦は挑戦者決定トーナメントを勝ち上がる必要がある。今年度、王座戦は深浦康市九段(50)、棋王戦は斎藤慎太郎八段(28)の共にタイトル経験者に屈した。

「来年度は叡王戦に棋聖戦、王位戦と防衛戦から始まる。(8冠独占を)話題にしてもらえるよう、まずは勝たないと」

冷静に足元を見つめる藤井に対し、杉本が8冠独占まで「5年以上かかれば確率が下がる」とするのは新星の誕生を想定するからだ。AIの出現により「強い若手が育ちやすい環境」とみる。指し手の善悪が評価値で可視化できるようになった。将棋会館がない名古屋から台頭した自身や藤井のようなハンデが、地方の少年少女になくなりつつある。

<藤井新王将を囲む会>大屋神楽社中の恵比寿の舞で歓迎を受ける藤井王将(撮影・西尾 大助)
<藤井新王将を囲む会>大屋神楽社中の恵比寿の舞で歓迎を受ける藤井王将(撮影・西尾 大助)

羽生が7冠独占したのは25歳。藤井が3年以内に8冠独占すれば22歳まで。記録の申し子に、ここでも記録更新への期待が寄せられる。

≪“宣伝効果”おやつの珍案に冷静対応≫祝賀会では師弟による7番勝負解説会が開かれた。取り上げたのが決着した第4局1日目の封じ手の局面だったが、ここから話題は脱線し、いつしか朝昼に提供されるおやつへ。「たくさん食べるほど宣伝効果がある。記録係にあげるとか」と杉本が“珍案”を持ちかけると、藤井は「(コロナ対策で)今、おやつは控室で食べますので」。愛弟子の冷静な返答に杉本は「おやつがこんなに注目される時代が来るとは…」とお茶を濁した。また、藤井は記念の揮毫(きごう)では「雲外蒼天(そうてん)」(困難を乗り越え、努力して克服すればいいことが待っているの意味)としたためた。

情報源:藤井王将 3年以内に8冠獲れる!師匠の杉本八段が予測「内容、充実度からすればそう先ではない」― スポニチ Sponichi Annex 芸能


2022/3/11 21:59

記念品の石見神楽面を受け取る藤井聡太五冠(左)=大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘
記念品の石見神楽面を受け取る藤井聡太五冠(左)=大田市三瓶町、国民宿舎さんべ荘

将棋の藤井聡太王将(19)が11日に大田市を訪問し、市民と交流した。12、13の両日に予定されていた第71期王将戦の第6局が4連勝で実現しなかったため、主催するスポーツニッポン新聞社や日本将棋連盟などが企画した。

五冠を達成した藤井王将は9日に、棋士のランクを決める順位戦で最上位の「A級」への昇級を決めたばかり。王将戦の会場となる予定だった三瓶町の国民宿舎さんべ荘で、楫野弘和市長からの記念品や、大屋神楽社中の舞による歓迎を受け「対局がなくなってしまったにもかかわらず温かく迎えていただき、本当にうれしく思う」とお礼の言葉を述べた。

王将戦については「こちらが苦しい局面も多く、4連勝は自分の実力以上の結果」と謙虚に語り、「三瓶温泉でリラックスし、また明日からしっかり取り組みたい」と話した。

12日はさんべ荘で「子供将棋の集い」に臨み、児童や園児を指導する。
(錦織拓郎)

情報源:【朝刊先読み!】藤井聡太王将が大田に 「三瓶温泉でリラックスし、また明日から」 | 山陰中央新報デジタル


2022/3/11 20:35(最終更新 3/11 20:39)

あいさつする藤井聡太王将=島根県大田市三瓶町志学の国民宿舎さんべ荘で2022年3月11日午後6時25分、佐々本浩材撮影
あいさつする藤井聡太王将=島根県大田市三瓶町志学の国民宿舎さんべ荘で2022年3月11日午後6時25分、佐々本浩材撮影

将棋の第71期ALSOK杯王将戦七番勝負(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催)を4連勝で制した藤井聡太新王将(19)の祝賀会が11日、島根県大田市三瓶町志学の国民宿舎さんべ荘であった。

12、13日にさんべ荘で予定されていた第6局がなくなったため、前夜祭を「新王将を囲む会」に変えて開かれた。会場には地元の関係者ら45人が駆けつけ、藤井王将が登場すると拍手で迎えた。

歓迎の儀として上演された石見神楽を楽しむ藤井聡太王将(左)=島根県大田市三瓶町志学の国民宿舎さんべ荘で2022年3月11日午後6時38分、佐々本浩材撮影
歓迎の儀として上演された石見神楽を楽しむ藤井聡太王将(左)=島根県大田市三瓶町志学の国民宿舎さんべ荘で2022年3月11日午後6時38分、佐々本浩材撮影

藤井王将は現在、竜王・王位・叡王・棋聖と合わせて5冠を保持。名人戦でも最上位のA級への昇級を決め、史上最年少での名人獲得や全8冠制覇に期待が高まる。

地元を代表して楫野(かじの)弘和・大田市長が「三瓶温泉で疲れを癒やしていただき、全冠制覇に期待したい」と歓迎のあいさつを述べると、藤井王将は「今期の王将戦は勉強になった。この経験を生かし、より精進していきたい。きょうは三瓶温泉でリラックスして、明日から取り組みたい」と抱負を語った。【佐々本浩材】

情報源:藤井聡太新王将「より精進していきたい」 島根・大田で祝賀会 | 毎日新聞



11日に将棋プレミアムで配信されました

藤井聡太新王将を囲む会




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