へぇ・・・
2021.1.10
あけましておめでとうございます。今年も本欄をよろしく御愛読下さい。
昨年はコロナ禍の中、タイトル戦の開始の遅れなどがあったものの、藤井聡太二冠の誕生で、将棋界は話題を提供できたと思う。そこで前回触れなかった女流棋界の総括と、今年の展望を述べてみたい。
まず女流棋界だが、最高賞金となるタイトル戦として「ヒューリック杯白玲戦・女流順位戦」が新設されたことが特筆される。同時にこの棋戦は順位戦を通じ、強弱の差をハッキリさせる、シビアな棋戦でもある。
昨年のタイトル戦を振り返ると、ヒューリック杯(当時)清麗戦、岡田美術館杯女流名人戦、女流王位戦、大山名人杯倉敷藤花戦の4つを里見香奈女流四冠が、またマイナビ女子オープン、リコー杯女流王座戦、霧島酒造杯女流王将戦は、西山朋佳女流三冠が防衛と、タイトルの移動が一度もない年となった。
それだけこの2人の実力が突出している訳だが、新人の活躍のない世界では、もう1つ盛り上がりが欠けるのではないだろうか。
その意味では今月17日から始まる女流名人戦は、タイトル経験のある加藤桃子女流三段が挑戦者だから、注目だ。
加藤も新人とは言えなくなったが、最低でも3人でタイトルを争うようになれば、今とは女流棋界の景色も変わってくるだろう。
男性では、タイトル保持者の渡辺明名人(棋王・王将)、豊島将之竜王(叡王)、藤井聡太二冠(王位・棋聖)、永瀬拓矢王座の4人を中心に回ることは間違いないだろう。
この4人はタイトルを持つだけでなく、強さを数字で表すレーティング(非公式)において、5位以下を大きく離しているのだ。ちなみに現在の1位は藤井である。
年明け一番は10日から始まる王将戦で、渡辺に永瀬が挑戦する。過去、永瀬は渡辺に挑戦して敗れているが、今回はタイトル保持者としての挑戦だから、意味合いは違ってくる。
またレーティングの一桁に斎藤慎太郎八段、糸谷哲郎八段、広瀬章人八段がいて、斎藤はA級順位戦のトップ、糸谷は棋王戦の挑戦者に決まっているから、このあたりが4人の中に割って入るようになると、ますます面白くなるであろう。
■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。
情報源:【勝負師たちの系譜】2021年の展望 里見女流四冠・西山女流三冠の壁破る女流棋士現れるか (1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
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— zakzak (@zakdesk) January 10, 2021
ほぉ・・・
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