40代の逆襲 久保利明九段、永瀬拓矢王座に勝利 1勝1敗のタイに/将棋・王座戦五番勝負

40代の逆襲 久保利明九段、永瀬拓矢王座に勝利 1勝1敗のタイに/将棋・王座戦五番勝負 | ABEMA TIMES

127手 2四香まで、▲久保九段 の勝ち


2020.09.09 20:29

将棋の王座戦五番勝負第2局が9月9日に行われ、久保利明九段(45)が永瀬拓矢王座(叡王、28)に127手で勝利、シリーズ成績を1勝1敗のタイに戻した。40代以上のタイトルホルダーが不在となった中、8期目のタイトルを目指す“捌きのアーティスト”が、大きな勝利を手にした。

このまま下の世代に飲み込まれるわけにはいかない。40代半ばにして、自身の成長についても手応えを感じている久保九段が、絶好調の二冠保持者・永瀬王座に快勝だ。出だしは得意の中飛車だったが、その後は攻め筋を模索するように、飛車を左右に移動させ、攻略の糸口を探った。4筋に攻めの拠点を築くと、戦力をうまく集中し徐々に有利、優勢に。自陣の堅さも活かしつつ、確実に相手陣を崩す快勝譜だった。

対局後は「それなりに攻める展開になって、まずまずかなと思ってやっていました。(中盤以降は)少しいい局面もあったと思います」と振り返ると、「ずっと最後の方までよくわからなかったです」と語った。1勝1敗については「1勝できたということで、まずまずかなという感じです」と述べた。

第3局は24日、宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」で行われる。先手は永瀬王座。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

情報源:40代の逆襲 久保利明九段、永瀬拓矢王座に勝利 1勝1敗のタイに/将棋・王座戦五番勝負(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:40代の逆襲 久保利明九段、永瀬拓矢王座に勝利 1勝1敗のタイに/将棋・王座戦五番勝負 | ABEMA TIMES


2020.09.10

2週間前にJT杯で永瀬王座に破られていた先手中飛車を再登板させ、新工夫を見せる

永瀬拓矢王座に久保利明九段が挑戦する将棋のタイトル戦、第68期王座戦五番勝負(主催:日本経済新聞社)の第2局が9月9日に京都府「ウェスティン都ホテル京都」で行われました。結果は127手で久保九段の勝利。対戦成績を1勝1敗のタイとしました。

9月3日に行われた第1局は後手番の久保九段が四間飛車に振り、永瀬王座が居飛車穴熊で対抗しました。巧みな手順で手得を果たした永瀬王座がリードを奪い、穴熊の堅さを生かして押し切って勝利を収めました。

それから1週間もしないうちに行われた第2局。負けるとあっという間にカド番になってしまう久保九段は先手中飛車を採用しました。実のところ、筆者は先手中飛車はこのシリーズ登場しないのかなと考えていました。それは8月29日に行われた、将棋日本シリーズJTプロ公式戦▲久保九段-△永瀬二冠戦の印象が強かったからです。この時も久保九段は先手中飛車を採用。相穴熊の将棋となり、久保九段側にチャンスらしいチャンスもなく、永瀬二冠が快勝したのでした。

ところが、久保九段は先手中飛車を再登板させました。当然、新工夫があるはず。それは序盤早々に明らかになりました。永瀬王座が再び穴熊に組もうとすると、久保九段は玉を囲う前に▲3六歩~▲4六歩と突いて牽制します。急戦策を見せられた永瀬王座は穴熊を断念して、棒銀に切り替えました。

久保九段は永瀬王座の攻めに乗じて角を大きく使い、馬を作ることに成功。この馬と、自陣の飛車とで上下から永瀬陣の攻略を図ります。永瀬王座も棒銀を繰り出して6~8筋を突破しましたが、これは久保九段の狙い通りでした。自陣左辺を焦土化し、駒を右辺に集める振り飛車のお手本のような指し回し。「さばきのアーテイスト」の異名を持つ久保九段らしさが存分に発揮されています。

さらに、歩を用いた攻めも見事でした。歩を効果的に使い、みるみる永瀬陣は弱体化。守りの金2枚がどんどん永瀬玉から遠ざかっていきました。

永瀬王座は1筋の端攻めに活路を見出そうとしますが、久保九段はしっかりと対処し、優位を維持。粘りに粘る永瀬王座を振り切り、最後は永瀬玉を詰まし上げて勝利を収めました。

これで両者1勝1敗のタイになりました。勝った方がタイトルに大きく近づく第3局は9月24日に宮城県「仙台ロイヤルパークホテル」で行われます。

終局後の様子。久保九段(左)は大きなシリーズ初勝利をつかんだ(提供:日本将棋連盟)
終局後の様子。久保九段(左)は大きなシリーズ初勝利をつかんだ(提供:日本将棋連盟)

情報源:先手中飛車でリベンジ! 久保利明九段が永瀬拓矢王座を破る 第68期王座戦五番勝負第2局(マイナビニュース) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:先手中飛車でリベンジ! 久保利明九段が永瀬拓矢王座を破る 第68期王座戦五番勝負第2局|将棋情報局


久保利明九段が勝って1勝1敗のタイに

第68期王座戦五番勝負第2局▲久保利明九段-△永瀬拓矢王座は久保九段が127手で勝ちました。終局時刻は20時26分。消費時間は▲久保4時間56分、△永瀬5時間0分(チェスクロック使用)。

第3局は9月24日(木)に宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」で行われます。

情報源:王座戦中継Blog: 久保利明九段が勝って1勝1敗のタイに


終局直後

(終局直後)

(インタビューに答える久保利明九段)

--本局全体を振り返ってください。
「工夫しながらやってみましたが、うまくいったかはわからないですが、それなりの手になったかなと思いながらやっていました」

--中盤以降はどう見ていましたか。
「少しいい局面もあったと思いますが、ずっとそれ以上、差がつかない局面が続いていました」

--形勢がよくなったかなと思ったのはどのあたりでしょうか。
「いやぁ、端を詰められたりしたので(86手目△1六歩)。形勢がいい気はしていましたが、最後までわからなかったです」

--開幕前からスタートダッシュしたいということをご自身でおっしゃっていましたが、1勝1敗をどう評価しますか。
「1勝できたので、まずまずではないかと思います」

(永瀬拓矢王座)

--一局全体を振り返ってください。
「馬を作らせる展開だったのですが、それがどれくらいよかったのか。形がバラバラになってしまったのでもしかしたら馬を作らせたのがまずかったかもしれません」

--序盤は穴熊を警戒される中での駒組みでした。棒銀からの仕掛けはどう評価しますか。
「難しいような気がしましたが、3三角と馬の差が出てしまった。その差が出たら、少しきついと思っていました」

--最終盤、差が開いてから指し続けるのは並大抵の気力ではないと思いましたが、どのような思いで指していたのでしょうか。
「急に悪くしたので、差がつく前になんとかしたかったのですが」

情報源:王座戦中継Blog: 終局直後


永瀬拓矢王座に久保利明九段が挑戦する第68期王座戦五番勝負第2局が、9月9日(水)に、京都市東山区「ウェスティン都ホテル京都」にて行われ、久保九段が127手で永瀬王座に勝ち、王座戦は1勝1敗になりました。

第3局は、9月24日(木)に宮城県仙台市「仙台ロイヤルパークホテル」にて行われます。

情報源:永瀬拓矢王座VS久保利明九段 第68期王座戦五番勝負第2局|将棋ニュース|日本将棋連盟





久保利明九段 vs △永瀬拓矢王座(棋譜を見る棋譜DB

127手 2四香まで、▲久保九段 の勝ち




 



振出しに戻る。