177手 6二角打まで、▲永瀬王座 の勝ち
2020.09.03 20:39
将棋の王座戦五番勝負第1局が9月3日に行われ、永瀬拓矢王座(叡王、27)が久保利明九段(45)に177手で勝利した。永瀬王座は昨期、挑戦者として出場した際、当時の斎藤慎太郎王座に3勝0敗のストレート勝ちで奪取。本局の勝利で、王座戦五番勝負としては無傷の4連勝となった。
永瀬王座の居飛車穴熊、久保九段の四間飛車・ミレニアムで始まった対局は、両者とも相手の出方を見ながら82手目まで駒がぶつからないじっくりとした進行になったが、戦いが始まると一気に局面は激化。永瀬王座は、一時崩されかけた穴熊をがっちりと再生し守備力を高めると、久保九段の攻め手を次々に消した後で一気に攻勢へ。端に追い詰めた久保玉を確実に寄せ切った。
第2局は18日、大阪府大阪市のウェスティンホテル大阪で行われる。先手は久保九段。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:永瀬拓矢王座、初防衛に向けて先勝 久保利明九段に勝利 終盤一気に引き離す/将棋・王座戦五番勝負(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース(コメン)
情報源:永瀬拓矢王座、初防衛に向けて先勝 久保利明九段に勝利 終盤一気に引き離す/将棋・王座戦五番勝負 | ABEMA TIMES
2020/09/04 11:45
ガチガチの穴熊に囲い、細い攻めをつなげて勝利。久保九段は序盤の工夫が生きず
永瀬拓矢王座に久保利明九段が挑戦する将棋のタイトル戦、第68期王座戦五番勝負(主催:日本経済新聞社)の第1局が9月3日に神奈川県「元湯陣屋」で行われました。結果は177手で永瀬王座の勝利。防衛に向けて幸先のいいスタートを切りました。開幕局のため振り駒が行われ、永瀬王座が先手番になりました。後手の久保九段は得意の四間飛車を採用。永瀬王座は居飛車穴熊で対抗します。
従来の四間飛車の囲いは、美濃囲いか穴熊が主流でした。しかし、最近では△7二玉型で戦う形が流行しています。久保九段は王座戦の挑戦者決定戦で渡辺明二冠(当時)をその戦型で破ってタイトル挑戦を決めました。本局でも久保九段は△7二玉型を採用。そこからミレニアム囲いに陣形を進展させました。
両者仕掛けの糸口が見つからない中盤戦。飛車の細かい動きをともに繰り返し、千日手になるかと思われました。しかし、巧みな手順で手得をしつつ永瀬王座が打開。金銀四枚の銀冠穴熊を組み上げ、万全の態勢を構築しました。
一方の久保九段側には銀冠に組むくらいしか陣形を発展させる有効な手順がありません。結局、古くからある四間飛車対居飛車穴熊の戦いで出現する形に中盤で合流してしまいました。局後に久保九段は「昔ながらの形に落ち着いてしまった。工夫が無効に終わってしまった」と振り返りました。
これ以上待っていると、先手ばかり陣形が進展してしまうとみた久保九段が仕掛けたことで、いよいよ駒がぶつかります。久保九段は竜・金・と金で穴熊に迫りますが、永瀬王座は銀を投資して穴熊を補強。ただでさえ堅い穴熊が、金銀四枚のさらに堅い穴熊になりました。さらに相手の攻め駒を丁寧に消していき、ついには自陣にいる相手の攻め駒は金一枚に。これで安心して攻めに転じられます。
金を手にした永瀬王座は一段目の竜の利きを生かして、▲8一金△9三玉▲9一金と久保玉を端に追い、それから9筋に香を並べて寄せ形を築き上げました。相手の歩の頭に銀を打つなど、懸命に粘る久保九段でしたが、永瀬王座の寄せは的確。久保玉を詰まして勝利を収めました。
粘り強さに定評のある両者の対決らしく、1局目から177手という長手数決着。第2局以降も熱戦が期待できそうです。第2局は9月9日に京都府「ウェスティン都ホテル京都」で行われます。
情報源:永瀬拓矢王座が先勝! 久保利明九段の四間飛車を破る 第68期王座戦五番勝負第1局(マイナビニュース) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:永瀬拓矢王座が先勝! 久保利明九段の四間飛車を破る 第68期王座戦五番勝負第1局 | マイナビニュース
177手まで永瀬王座が勝ちました。終局時刻は20時26分。消費時間は▲永瀬4時間53分、△久保5時間0分。五番勝負第1局は永瀬王座が先勝。第2局は9月9日(水)京都府京都市「ウェスティン都ホテル京都」で行われます。
(永瀬王座は、防衛に向けて好スタート)
(敗れた久保九段)
(主催紙インタビューに応じる)
◆永瀬王座の談話
――一局を通しての感想をお願いします。
永瀬 最初、何かあるのかなという感じだったんですけど、少し形勢を損ねてしまったような気がしました。▲3七角(93手目)では苦しいかなと。▲3二金と打っていけないと主張がないので。そのあとは△6七金(94手目)と打たれて、こちらの玉が薄くなってしまって、自信のない展開になりました。
――▲7九金(109手目)と打って穴熊を再生されたところはいかがでしたか。
永瀬 苦しい気はしたんですけど、明快な手がなければ難しいかなとは思っていました。
――難しい戦いが長く続いたかと思いますが、終盤で手応えを感じたのはどの辺りですか。
永瀬 ▲8一金(153手目)~▲9一金で、分からなかったですけど、こちらの攻めの形も相当なのかなと思いました。
――午前中で千日手になるかと思われたところもありましたが、どのように感じられていましたか。
永瀬 打開が難しい気がしたんですけど、▲3七角(63手目)までいけば、一応は千日手は回避できているのかなと。
――本局の勝因は。
永瀬 勝因かは分かりませんが、▲7七桂(147手目)と跳ねた手がどうだったかが気になるところです。
――よかったか悪かったかは……。
永瀬 全然、分からないです。ただ、浮かんだ手ではあったので。▲7七桂がポイントなのかなと。
◆久保九段の談話
――一局を通しての感想をお願いします。
久保 いいと思った局面がなかったので。ずっと難しいのかなという感じだったんですけど。
――序盤の工夫した指し方から、居飛車穴熊対銀冠のよく見るような形になりました。
久保 もうちょっといい指し方があるような気がしたんですけど、昔ながらの形に落ち着いてしまいました。工夫が無効に終わってしまったというか。
――苦しくなったと感じたのはどこでしょうか。
久保 ▲5八歩(145手目)を打たれて、金が相手玉の逆にいっちゃったんですけど。そのあと金で香を取られて(155手目▲9一金)、ちょっと受けの利かない形になってしまいましたね。
情報源:王座戦中継Blog: 終局直後
永瀬拓矢王座に久保利明九段が挑戦する第68期王座戦五番勝負は、第1局が9月3日(木)に神奈川県秦野市の「元湯陣屋」で行われ、永瀬王座が久保九段を177手で破り、開幕戦を制しました。
第2局は9月9日(水)に京都市東山区の「ウェスティン都ホテル京都」で行われます。
情報源:永瀬拓矢王座が久保利明九段に勝利 第68期王座戦第1局|将棋ニュース|日本将棋連盟
永瀬拓矢王座、初防衛に向けて先勝 久保利明九段に勝利 終盤一気に引き離す/将棋・王座戦五番勝負 #将棋 #永瀬拓矢https://t.co/Zt6hALRyOY
— ABEMA TIMES (@ABEMATIMES) September 3, 2020
村)王座戦第1局は、永瀬拓矢王座が挑戦者の久保利明九段に勝ちました。永瀬王座は「最初、少し形勢を損ねたかなと思った。7七桂と跳ねた手がポイントになったかなと思う」、久保九段は「いいと思った局面はなかった」と話しました。双方の形勢判断に少しずれがあったのかもしれません。 pic.twitter.com/ditPuKTYVC
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) September 3, 2020
神奈川県秦野市の陣屋で指されていた王座戦五番勝負第1局は、永瀬拓矢叡王が挑戦者の久保利明九段に先勝しました。
第2局は9日に京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で行われます。— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) September 3, 2020
#永瀬拓矢 王座が勝利
【 #王座戦 第1局】
○永瀬拓矢 王座 VS ●久保利明 九段
永瀬拓矢王座に久保利明九段が挑戦する第68期王座戦五番勝負は、第1局が9月3日(木)に神奈川県秦野市の「元湯陣屋」で行われ、永瀬王座が久保九段を177手で破り、開幕戦を制しました。https://t.co/QxeiYrSY0t
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) September 3, 2020
本日は永瀬王座との王座戦第一局でした。
序盤が延々と続く将棋でしたが、どこかでこちらに工夫が必要だったかもしれません。
精査してみないとわかりませんが、
中盤以降はこちらが苦しい局面が多かったように思います。
リフレッシュして次戦に挑みたいと思います。
ご観戦ありがとうございました。— 久保利明 (@toshiaki_kubo) September 3, 2020
▲永瀬拓矢王座 vs △久保利明九段(棋譜を見る・棋譜DB)
177手 6二角打まで、▲永瀬王座 の勝ち
防衛に向けてまず1勝目。