千日手・持将棋の準備もばっちり!日本将棋連盟、“歴史的に長い”叡王戦の第8・9局の特別ルール

千日手・持将棋の準備もばっちり!日本将棋連盟、“歴史的に長い”叡王戦の第8・9局の特別ルール | ABEMA TIMES

さて、どうなる事やら・・・


2020.08.09 10:18

長い将棋会の歴史においても、記録的な長さで注目を集めている第5期叡王戦七番勝負。「七番勝負」と言いつつ、第6局まで終えて永瀬拓矢叡王(王座、27)と豊島将之竜王・名人(30)は、2勝2敗2持将棋で五分の星。明日8月10日に行われる第7局でも決着がつかず、最短でも第8局までかかることが決まっている。千日手1回、持将棋2回、200手超が3局という異例のシリーズに、日本将棋連盟は8月7日、第8局・第9局の開催概要に加え、指し直し等に関する特別ルールを発表した。

永瀬叡王、豊島竜王・名人という「二冠対決」は、とにかく長くなっている。第1局から千日手となると第2局、第3局は2局連続で持将棋成立という、史上初の事態となった。第4局も熱戦となり、第2局から第4局まで3局続けて200手超の長手数。持ち時間が未時間こともある独特なタイトル戦だが、今期においてはいろいろな意味で「長い」がキーワードになっている。

七番勝負が第8局以降にもつれ込んだことがあるが、注目すべきは特別ルールだ。発表された内容のうち「第8局と第9局の特別ルールについて」と記されたところには、千日手・持将棋について詳細が記されている。

千日手については、午後9時30分より後に成立した際は、後日指し直しと言われてきたが、今回の発表では「成立時刻に関わらず、原則として即日指し直しを行う」とされた。第8局の持ち時間は各6時間。遅い時間に成立したとなれば、同じ持ち時間の順位戦同様に、日をまたぐ一局になる可能性も大いにある。

また持将棋についても「成立時刻に関わらず、原則として即日次局を行う」とされた。長手数となる相入玉が、持将棋の成立要件の一つだけに、こちらも成立することがあれば、深夜の対局開始が見込まれる。本来であれば指し直しではないため、持ち時間はフルの状態で行われるが、今回の特別ルールでは「次局の持時間は千日手の規定に準ずるものとする」とされており、両者持ち時間を使い切っていれば1時間ずつから始まることもある。

今回の特別ルールの発表も、永瀬叡王と豊島竜王・名人という、絶対に負けない将棋を目指した両者の戦いが生んだもの。見る側からしても、なかなかの体力勝負となりそうだが、めったにないことだけにしっかりと目に焼き付けたいシリーズだ。

第8局は9月6日、第9局は9月21日に行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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叡王戦第8局、第9局につきまして以下のように決定いたしましたのでお知らせいたします。

叡王戦 第8局と第9局について
第8局 第9局
日程・場所 9/6(日)
神奈川県秦野市「元湯 陣屋」
9/21(月・祝)
東京都渋谷区「将棋会館」
先手・後手 第7局と先後交代 振り駒
(第8局後に先後を決定)
持時間 持時間6時間
(第7局と手番入れ替え)
振り駒の後手番がその場にて
3,5,6時間より持時間を選択
第8局と第9局の特別ルールについて <千日手>
成立時刻に関わらず、原則として即日指し直しを行う。
指し直し局の持時間は双方の残り時間とする。
残り時間が1時間に満たない場合は少ない方の持時間を1時間とし、加えた時間を相手にも加算する。
ただし、開始時の持時間を超えて加算することはない。
また、指し直し局は先後交代とするが、指し直し局の先後は次局には引き継がない。
例1)9/6の第8局が千日手→即日、先後交代で指し直し
9/21に第9局がある場合、第8局後に振駒
例2)9/21の第9局が千日手→即日、先後交代で指し直し
<持将棋>
成立時刻に関わらず、原則として即日次局を行う。
次局の持時間は千日手の規定に準ずるものとする。また、次局は先後交代とする。
例1)9/6の第8局が持将棋→即日、先後交代で第9局 第9局までに4勝者が出ない場合、9/21に第10局を実施(第9局後に振駒)
例2)9/21の第9局が持将棋→即日、先後交代で第10局を実施

情報源:叡王戦第8局と第9局について|将棋ニュース|日本将棋連盟




永瀬拓矢叡王 vs 豊島将之竜王・名人

先後は第7局の振り駒次第


 



第8局は持ち時間が6時間、もし20時過ぎて持将棋になったらどうするんだ?