95手 2五金まで、▲藤井聡七段 の勝ち
2020.07.02 17:56
将棋の王位戦七番勝負の第1局が7月1、2日に行われ、木村一基王位(47)が挑戦者の藤井聡太七段(17)に95手で敗れた。対局後、木村王位は「一方的な感じになってしまった」と振り返った。年齢にして30歳差という点でも注目を集めた一局だったが、持ち味である受けでも藤井七段の猛攻をしのぎ切れなかった。
昨期、史上最年長の46歳3カ月で初タイトルを獲得し“中年の星”として注目を集めた木村王位だが、今回は史上最年少でのタイトル獲得記録更新を狙う藤井七段の挑戦を受ける立場に。後手番で始まった対局は、藤井七段が得意とする角換わりの出だしから、積極的な攻撃に対して持ち味である受けで対抗する展開となった。
終始押され気味ながら、1手のミスを許さないカウンターがある指し回しを見せ続けたものの、藤井七段の確実な寄せに攻防手を放つことができず、逆転する機会もないまま押し切られる格好となった。
対局後、木村王位は「藤井さんが角換わりを得意にされているので、ちょっとやってみようかなと思っていました。どこかで対応をはっきり間違えた気がする。封じ手のところは苦しい上に変化のしようがなくて、一方的な感じになってしまったかなという気がします」と常に苦しい展開だったと語ると、「結構頑張ったつもりだったんですが、鋭い寄せだったのかなと思います」と、藤井七段の攻撃を讃えていた。
王位戦の第2局は13、14日に北海道札幌市「ホテルエミシア札幌」で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:木村一基王位、持ち味の受けも藤井聡太七段の攻めしのげず初戦黒星「一方的な感じになってしまった」/将棋・王位戦七番勝負(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:木村一基王位、持ち味の受けも藤井聡太七段の攻めしのげず初戦黒星「一方的な感じになってしまった」/将棋・王位戦七番勝負 | ABEMA TIMES
将棋の藤井聡太七段(17)が、木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦七番勝負第1局2日目が2日、愛知県豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」で指され、藤井七段が95手で勝利。地元・愛知県での対局を制し、“ダブルタイトル戦”の初戦を幸先良く飾った。
序盤からリードを許し、最後までいいところなく敗れた木村王位は「ちょっと詳しく調べてみないと分からないんですけど、どこかで対応をはっきり間違えた気がしますね。封じ手のところは苦しい上に変化のしようがないので、一方的な感じになっちゃったかなと」と力なく話した。
「千駄ヶ谷の受け師」の異名を取る粘り腰が持ち味だが、藤井七段の正確な差し回しの前に粘るチャンスも与えられなかった。封じ手の局面は「苦しいと思っていました。対応がまずさが出たと思います」と反省。2日目の指し手も「(藤井七段が)間違えたら…という感じの、プレッシャーを掛けた手なんですけど、どうやってもピッタリ寄っている感じがしますね」と説明し、「結構頑張ったつもりではいたんですけど、最後もピッタリしてますし、鋭い寄せだったんじゃないかと感じましたね」とただただ脱帽だった。
藤井七段に対しては、対局前日に「17歳の少年とはとらえていない。むしろ挑戦者のつもりで臨む」と語っていた木村王位。1局目は相手の強さばかりが目立ってしまったが、13、14日に北海道・札幌市で行われる第2局に向け「去年と違ってすぐの対局になりますので、早く気を取り直して準備をして、頑張りたいと思います」と前を向いた。
情報源:木村王位、藤井七段の強さに脱帽…完敗「鋭い寄せだった」(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:木村王位、藤井七段の強さに脱帽…完敗「鋭い寄せだった」/芸能/デイリースポーツ online
終局後、主催社インタビューの後に本局を振り返る感想戦が短く行われました。インタビューは動画集音の都合で、その間は一同、いっさいの撮影は控えています。そのため終局直後写真はありません。
(簡単に一局を振り返る)
(勝った藤井聡太七段)
――角換わり腰掛け銀になりましたが、この作戦は予定でしたか。
藤井 そうですね。先手になったら角換わりをやってみようと思っていました。――木村王位の△4四歩(38手目)から△5二玉に対し、▲2四歩に1時間30分考えています。どのように見ていましたか。
藤井 △5二玉とされて、あまり認識のない局面になってしまったので、どう指すか難しいかなと思っていました。――▲5四銀(45手目)から▲4五桂とし、さらに桂頭を攻めて封じ手の局面になりました。
藤井 ▲7五歩(49手目)と突いた手がどの程度か少し分からなかったので、本譜の展開に進んだらしょうがないのかなと思っていました。――△3九馬(60手目)に▲5三銀から激しくなりました。
藤井 ▲4四歩(57手目)から▲5二ととしたんですけど、その手でもう少し何かあったのかもしれないので、本譜は際どいのかなと思っていました。――木村王位に△3一金(74手目)から受けを連発されました。
藤井 △3一桂(78手目)と打たれたあたりは何かいい手があったのかもしれないですが、考えてみると難しいので長考になりました。――▲1五歩(79手目)から厳しい寄せでした。かなり先まで読んでいたのでしょうか。
藤井 応手が多いので、ちょっと分からなかったです。――▲1五歩を突いても難しいと思っていたんですか。
藤井 ▲2六金(81手目)のあたりでどういう対応をされるか、手が広いと思っていたので。――最後まで難しい将棋だと思っていたんですね。
藤井 そうですね。――初の2日制でした。
藤井 2日制の対局は初めてで充実感もあったんですけど、体力面は課題が残ったので、次回はそういうところに気をつけたいと思います。――第2局に向けての抱負をお願いします。
藤井 いいスタートが切れたかなと思うので、第2局もしっかり指したいと思います。(敗れた木村一基王位)
――角換わりで△4四歩から△5二玉は準備された作戦でしたか。
木村 藤井さんが角換わりを得意にされているので、ちょっとやってみようかなと。振り駒で先後が分かりませんでしたけど、シリーズ中に1回はと思っていました。――▲5四銀から▲4五桂と応じられて、どうでしたか。
木村 詳しく調べてみないと分からないんですけど、どこかで対応をはっきり間違えたと思いますね。封じ手のあたりは苦しいうえに変化のしようがないので、一方的な感じになっちゃったかなというところです。――△3九馬に▲5三銀から攻め込まれました。そのあたりの感触は?
木村 間違えたらとプレッシャーをかけた手なんですけど、やっぱりどうやってもぴったり寄っているような感じがしますね。結構頑張ったつもりでいたんですけど、最後もぴったりしていますし、結果的に鋭い寄せだったんじゃないかと感じましたけどね。――△3一金と受けたあたりはいかがでしょう。
木村 うーん。しかし、これじゃあという感じもあって、常にうまい手を指されたらちょっと苦しいという展開だったですかねぇ。――第2局の抱負をお願いします。
木村 まあ、昨年と違ってすぐに対局となりますので、早く気を取り直して準備を進めて頑張りたいと思います。(木村王位が首をかしげるシーンも)
(控室では、感想戦終了の一礼を勝又七段が撮影していた)
その後、勝った藤井聡七段は記者会見に臨みました。
情報源:王位戦中継Blog : 感想戦
木村一基王位、持ち味の受けも藤井聡太七段の攻めしのげず初戦黒星「一方的な感じになってしまった」/将棋・王位戦七番勝負#将棋 #木村一基
https://t.co/Q7P2JbtlHj— ABEMA TIMES (@ABEMATIMES) July 2, 2020
▲藤井聡太七段 vs △木村一基王位(棋譜DB・棋譜を見る)
95手 2五金まで、▲藤井聡七段 の勝ち
藤井七段が先勝