(香川愛生の駒音だより)中村王座をお手本に:朝日新聞デジタル

ほぉ・・・


2017年10月17日 5時00分

香川愛生女流三段
香川愛生女流三段

 

11日、将棋界に中村太地(たいち)新王座が誕生した。羽生善治前王座からのタイトル奪取は、鮮烈な印象と共に将棋史に刻まれた。

中村新王座は、学識者との対談やテレビ番組のコメンテーターなど、将棋以外の場でも活躍している。色白の痩身(そうしん)から織り成される所作や柔らかな語調でつむがれる言葉に品があり、真摯(しんし)な人柄で誰に対しても分け隔てがない。「東の王子さま」の異名にふさわしい先輩で、早稲田大を卒業したことでも知られている。

中学生の藤井聡太四段が今まさに岐路に立っているように、棋士や、棋士を目指す「奨励会員」にとって、高校や大学に進学すべきか否かは誰もがぶつかる問題である。最近は進学を選ぶ人が多いが、一度は進学を決めたものの、始業式で退学を決心して将棋に専念した人もいたという。

私自身は、立命館大をこの3月に卒業したばかりである。在学中は、「一芸入試」で女流棋士としての可能性を評価してくれた大学へ報いたい一心だった。入学した時は「大学での日々は将棋にプラスにならないのでは」という不安もあったが、結果的には将棋の面でも望外に充実した5年間を送ることができた。

女流棋士の後輩も、何人か立命館へ続いている。「私を見習って」とは言いにくいが、中村王座をお手本に、学生生活が将棋に、普及活動に実を結ぶように成長を期待している。

(将棋女流棋士)

情報源:香川愛生の駒音だより)中村王座をお手本に:朝日新聞デジタル



へぇ・・・