8連勝でB級1組への昇格を決めた丸山九段

【勝負師たちの系譜】丸山忠久九段が昇級第1号! 時代の動きを感じさせる“昇降級” – zakzak:夕刊フジ公式サイト

ふむ・・・


2020.2.8

8連勝でB級1組への昇格を決めた丸山九段
8連勝でB級1組への昇格を決めた丸山九段

【勝負師たちの系譜】

年が明けると順位戦はラストステージに入り、昇級者と共に、降級者も決まってくる。

1月に昇級第1号としてB級2組の丸山忠久九段が8連勝で、次にB級1組の菅井竜也七段が10勝1敗で昇級を決めた。

返り咲きでない新人(菅井)のA級昇級は、2014年度の広瀬章人、阿久津主税両七段(共に当時)のダブル昇段以来、5年ぶりだ。

また1月には、渡辺明三冠がA級で7連勝を果たし、2局を残して名人戦挑戦を決めた。竜王11期の渡辺にして、初の名人挑戦だ。8回戦も勝ち、前期B1から20連勝は見事である。

4月からの防衛戦を控えた豊島将之名人が「厳しい勝負になるだろう」と覚悟を決めた発言をしていたのが印象的だった。

この丸山や前期の渡辺のように、自他共にこの人が下のクラスにいるのは不自然だ、と思われる人はすぐに戻ってくる(昇級)が、落ちるのも当然と思われたら、戻れないのがプロの世界だ。

もう一人、藤井聡太七段が、今週の9回戦を勝ち、全勝でB級2組への昇級を決めた。藤井は前期、9勝1敗ながら頭ハネ(順位の差)で昇級を逃したが、今期は期待通り上がってきた。

これが年配者だと、前期のような逃し方をすると一生上がれないものだが、藤井にとっては単に良い経験をした、で終わるのが若さの特権か。

反対にA級とB1は即落ち(降級点なし)クラスだけに、降級者が注目されるのは強い棋士の宿命。A級からは久保利明九段が決まり、最終局で、もう一人が決まる。

またB1からは、谷川浩司九段の降級が決まった。

私が47歳でA級に復帰した時、ファンから「データを入れて100万回順位戦をコンピューターにやらせたら、落ちた回数が私より多い人が2人いたので、決して諦めないで下さい」という励まし?の手紙が来たことがある。

その時谷川の落ちた回数は35回。A級でも万が一にも落ちなかった人である。

また羽生善治九段は、その時降級0回だったというから、今期11月までは2勝4敗で降級の目があったことを考えると、時代は確実に動いていることを実感せずにはいられない。

■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

情報源:丸山忠久九段が昇級第1号! 時代の動きを感じさせる“昇降級”(夕刊フジ) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:【勝負師たちの系譜】丸山忠久九段が昇級第1号! 時代の動きを感じさせる“昇降級” (1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト


ほぉ・・・