126手 3八金打まで、△高見七段 の勝ち
2020年1月16日 23時23分
将棋の現役最年長棋士、桐山清澄(きよずみ)九段(72)が16日、大阪市福島区の関西将棋会館で指された第78期名人戦・C級2組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)8回戦で高見泰地(たいち)七段(26)に敗れ、今期0勝8敗となり、規定により、棋士の序列を決める「順位戦」への参加は今期限りとなった。今後、予定される竜王戦など他棋戦の結果次第では、引退を余儀なくされる可能性が出てきた。
終局後、「順位戦は今期で最後になるが……」と問われたのに対し、桐山九段は「残りの将棋を、精いっぱい指したいと思います」と話した。
桐山九段は奈良県出身、大阪府高槻市在住。1966年4月、四段プロデビュー。順位戦では最上位のA級に14期在籍し、1981年には第39期名人戦で挑戦者として当時名人の中原誠・十六世名人(72)=2009年に引退=に七番勝負を挑んだ(1勝4敗で名人奪取は成らず)。タイトル戦登場10回、獲得は棋王1期、棋聖3期。現在の「朝日杯将棋オープン戦」の前身といえる「全日本プロ将棋トーナメント」(朝日新聞社主催)では第1回(1982年度)で優勝するなど、棋戦優勝は7回。玄人好みの渋い指し手から「いぶし銀」の異名がある。(本局の終了時点で)通算成績は1943対局して993勝950敗。過去に9人しか達成していない通算1千勝まで、あと7勝と迫っている。弟子は豊島(とよしま)将之(まさゆき)名人・竜王(29)、矢倉規広(のりひろ)七段(45)。
棋士の進退に大きな影響があるのが順位戦だ。上からA級、B級1組、B級2組、C級1組、C級2組の5クラスがあり、最も下位の「C級2組」では、約10カ月がかりで各10局指し、下位の棋士には「降級点」がつく。降級点が3回つくと、「フリークラス」に陥落する。陥落後、10年以内に規定の好成績を挙げてC級2組に復帰できなければ、引退となる。同時に、陥落後、フリークラスに在籍できるのは60歳までという規定もある。従来は、60歳以上の棋士がC級2組からフリークラスに陥落すると、引退を意味することも多かった。
桐山九段はC級2組で降級点を2回とって、今期に臨んでいた。今期C級2組には52人が参加し、下位10人に降級点がつく。降級点を免れるためには上位42人に入らなくてならないが、この日敗れて0勝8敗となった桐山九段は、仮に残り2局で連勝したとしても43位以下となることが確定。規定により、フリークラスへの陥落が決まった。桐山九段が順位戦で対局するのは、今期の9回戦と10回戦の2局だけとなった。
ただし、桐山九段は竜王戦(読売新聞社主催)の予選にあたるランキング戦では、1~6組のうち、下から二番目のクラスにあたる「5組」に在籍中で、この後の対局で5組に残留を決めた場合は、来期も竜王戦の対局を続行できる。同様に、すでに予定されている他棋戦で勝ち進めば、その棋戦に限って翌期も対局できる場合もある。
このような例外もあるため、「順位戦を指せなくなること」は必ずしも引退決定を意味しない。ただし、引退を回避するために、今後の好成績が必要となったことも確かだ。(佐藤圭司)
情報源:将棋の桐山清澄九段に引退の可能性 現役棋士では最年長:朝日新聞デジタル
2020年1月16日 23時02分(最終更新 1月16日 23時13分)
将棋の現役最年長棋士で、豊島将之名人(29)の師匠の桐山清澄九段(72)が16日、大阪市福島区の関西将棋会館で指した第78期名人戦順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)C級2組8回戦で高見泰地七段(26)に敗れ、0勝8敗となり、陥落が決まった。同組の52人の中で下位10人にとどまることが確定、3回目の降級点が付いたため。順位戦を降級した棋士はフリークラスの所属となるが、定年制(原則60歳)があるため、竜王戦など残っている棋戦を全敗すれば引退となる。
桐山九段は「今期は一生懸命指したが、途中で悪手が出てしまった。竜王戦など残る棋戦でも頑張りたい」と話した。
桐山九段は奈良県出身。1966年に四段プロデビュー。タイトル獲得は棋王1期、棋聖3期。
「いぶし銀」のニックネームを持ち、16日までの通算成績は993勝950敗で、勝利数は歴代10位。【新土居仁昌、山村英樹】
情報源:将棋の現役最年長、桐山清澄九段が順位戦C級2組陥落 – 毎日新聞
第78期C級2組順位戦で、8回戦の14対局が1月16日(木)に行われました。
各対局の結果は以下の通りです。
【東京・将棋会館】
●南芳一九段 VS ○佐々木大地五段(棋譜DB・棋譜動画)
●福崎文吾九段 VS ○斎藤明日斗四段(棋譜DB・棋譜動画)
●富岡英作八段 VS ○三枚堂達也七段 (※)(棋譜DB・棋譜動画)
●神谷広志八段 VS ○佐藤慎一五段(棋譜DB・棋譜動画)
●中座真七段 VS ○井出隼平四段(棋譜DB・棋譜動画)
●近藤正和六段 VS ○今泉健司四段(棋譜DB・棋譜動画)
●大平武洋六段 VS ○渡辺大夢五段(棋譜DB・棋譜動画)
○長岡裕也五段 VS ●牧野光則五段 (※)(棋譜DB・棋譜動画)【関西将棋会館】
●桐山清澄九段 VS ○高見泰地七段 (※)(棋譜DB・棋譜動画)
○田中寅彦九段 VS ●中村亮介六段(棋譜DB・棋譜動画)
●中田功八段 VS ○西川和宏六段(棋譜DB・棋譜動画)
○長沼洋七段 VS ●出口若武四段(棋譜DB・棋譜動画)
○村田智弘七段 VS ●本田奎五段(棋譜DB・棋譜動画)
○島本亮五段 VS ●藤森哲也五段(棋譜DB・棋譜動画)上位のリーグ成績は以下の通りです。
[C級2組成績]( )内は順位
【8勝0敗】高見泰地七段(8)
【7勝1敗】三枚堂達也七段(9)、牧野光則五段(25)、古森悠太四段(37)
【6勝2敗】佐々木大地五段(5)、西田拓也四段(7)、大橋貴洸六段(10)、竹内雄悟五段(15)、佐藤紳哉七段(21)、池永天志四段(23)、今泉健司四段(32)、井出隼平四段(41)これまでの成績の詳細は、以下の対戦表をご覧ください。
◆第78期名人戦・順位戦C級2組 対戦表
情報源:高見泰地七段が勝って8勝0敗に 第78期順位戦C級2組 8回戦 対局結果|棋戦トピックス|日本将棋連盟
村)現役最年長で名人挑戦の経験もある桐山清澄九段(72)がC級2組順位戦で高見泰地七段に敗れて0勝8敗となり、3回目の降級点でフリークラスへの降級が決まりました。桐山九段にも勝機があるように見えましたが、惜敗となりました。竜王戦などで一定の成績を残せない場合、引退となります。
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) January 16, 2020
村)14日の豊島将之竜王の就位式、桐山清澄九段は壇上に上がって「来年もここに来たい」と話していました。 pic.twitter.com/Z0fY0cHanA
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) January 16, 2020
▲桐山清澄九段 vs △高見泰地七段
126手 3八金打まで、△高見七段 の勝ち
▲長岡裕也五段 vs △牧野光則五段
93手 2五飛まで、▲長岡五段 の勝ち
▲三枚堂達也七段 vs △富岡英作八段
217手 4一角打まで、▲三枚堂七段 の勝ち
- 名人戦・順位戦 |棋戦|日本将棋連盟
- 第78期名人戦・順位戦 C級2組
- 名人戦棋譜速報│将棋・名人戦順位戦棋譜速報サイト
- 名人戦棋譜速報(@meijinsen)さん | Twitter
- 第77期将棋名人戦七番勝負 ライブ中継:朝日新聞デジタル
- 名人戦・順位戦 – 毎日新聞
桐山九段、1000勝は無理か・・・