長年多くの若手育成に尽力してきた朝山コーチ

広島 朝山東洋二軍打撃コーチが語る、欠点を克服したバティスタの猛練習(広島アスリートマガジン) – Yahoo!ニュース

文字通り、朝山コーチは逃がしたらいけない人財。


2017年6月3日のロッテ戦で衝撃デビューを果たして以降、圧巻の一発でファンを魅了してきたバティスタ。
日本のプロ野球界で活躍するための下地を、二人三脚でつくり上げてきた朝山東洋二軍打撃コーチに、
陽気なドミニカンとの出会い、これまでの指導法におけるポイントを聞いた。

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長年多くの若手育成に尽力してきた朝山コーチ
長年多くの若手育成に尽力してきた朝山コーチ

初めてバティスタの打撃を見たときの印象は、とにかくものすごいパワーを秘めている一方で、日本プロ野球の世界で打率を残すことは相当難しいだろうというものでした。

来日当初は完全なローボールヒッターで、高めの球に対してどうやってバットを出したらいいか本人の中でも悩んでいたようです。二軍でも低めを狙っていることがバレて、フォークやスライダーで三振してしまうのが打ち取られるパターンでした。

そういう明確な欠点が分かっていただけに、すぐにバット軌道の修正に着手していきました。教えたものをすぐに習得するタイプではありませんでしたが、それでも彼自身、一生懸命練習に取り組んだおかげで、徐々にスイングの欠点は改善されていったように思います。これまで数々の外国人選手を見てきましたが、バティスタはこちらが教えたことを聞き入れる耳を持っています。野球の練習となると、非常に真面目な一面を見せていました。

彼は外国人ですが、球団は『助っ人ではなく他の日本人選手と同様に育成する』という姿勢でしたので、私自身もルーキーに対するように一つずつ丁寧に打撃の基本を教えていくことを意識していました。

幸いだったのは、冒頭にも語ったように彼は来日当初からパワーがあったことです。日本人のルーキーであれば、スイングスピードを強化する練習にも時間を割かなければいけないですが、バティスタの場合は日本人の投手にどうやってコンタクトしていくのか、課題であった高い球をどうやって打っていくのかという練習を重点的に行うことができました。

また、いくら外国人選手に本塁打を期待しているとは言っても、打率1割台では一軍の首脳陣にとって起用しづらい打者になってしまいます。当時はスイングを始動する際から反動をつけて打とうとしていましたが、そこまでしなくても十分スタンドインさせるだけのパワーを持っているということを本人に理解させ、コンパクトにスイングさせるように指導しました。

(広島アスリートマガジン2019年8月号から一部抜粋・続きは本誌にて掲載)

▼ 朝山東洋(あさやまとうよう)
1976年7月29日生、福岡県出身。94年ドラフト3位で広島に入団。
99年に一軍デビューを果たし、00年にプロ初本塁打含む、5本塁打をマーク。04年に現役を引退し、05年から三軍野手コーチに就任。三軍総合コーチ、二軍守備走塁コーチなどを歴任し、現在は二軍打撃コーチを務める。長年多くの若手育成に尽力してきた熱血漢だ。

情報源:広島 朝山東洋二軍打撃コーチが語る、欠点を克服したバティスタの猛練習(広島アスリートマガジン) – Yahoo!ニュースコメント


頼もしいね。