広島・西川龍馬「期待の若手からの脱却」

広島・西川龍馬「期待の若手からの脱却」 | SPORTS STORY | NHK

ふむ・・・


2019年7月22日(月)

 

キラリと光る活躍を見せるプロ野球選手の思いに番記者が迫るシリーズ。今回は広島の西川龍馬選手です。

“天才的”バッティングセンス

「天才だね」。マツダスタジアムを訪れている広島ファンに西川選手について聞くと必ず返ってくる回答です。その理由は、持ち味の巧みなバットコントロール。どんなコースに来てもバットに当ててヒットにするバッティングセンスはまさに“天才的”です。

楽天―広島 7回 西川選手のタイムリーヒット(6月16日)
楽天―広島 7回 西川選手のタイムリーヒット(6月16日)

特に6月16日の楽天戦、7回に打った決勝のタイムリーヒットは、岸孝之投手のワンバウンドしそうな落ちるボールを打ち返した、まさに驚がくの1打でした。“天才的”と言われていることについて西川選手に聞くと、少しほほえみながらこう答えてくれました。

西川龍馬選手
まあ周りが言っていることなんで、僕は別に何ちゃら思わないですね。

さらに「ボール球でもバットに当てられるのはなぜ?」と聞くと、まさに“天才”らしさあふれる答えが・・・。

西川龍馬選手
基本的に見逃し三振だけはしたくないので、追い込まれたら打つゾーンを広く取っているんですけど、なぜ当たるのかはわかんないっす。当たるんですよね。

狙って打っているわけではないので、感覚です。空振りしたい場面でも当たってしまうんで、いいか悪いか分からんところですね。

勝負をかけた”外野コンバート”

プロ4年目の今シーズン、西川選手に大きな変化がありました。内野から外野にコンバートです。昨シーズンは主にサードを守りましたが、エラーが両リーグ最多の17個。レギュラーをつかみきることができませんでした。このため、出場機会を求め去年の秋のキャンプから外野の練習に基礎から取り組みました。

西川龍馬選手
やり始めたころは『たぶん実戦ではやらないだろうな』と思っていたけど、春のキャンプで初日から外野に入って、『ことしは外野で勝負かな』とパッと切り替えて、外野で勝負しようと思った。

その守備は経験の浅さを感じさせません。配球やバッターの癖などを見ながらポジショニングを考え、持ち前の身体能力の高さもあり、広い守備範囲でたびたびチームのピンチを救ってきました。

レフトだけでなくセンターも任されるようになり、前半戦を終えてエラーはなし。去年まで外野の不動のレギュラーだった丸佳浩選手が巨人に移籍する一方で、巨人から長野久義選手が加入するなど、競争が激しくなっていたポジションの一角をつかみました。

西川龍馬選手
自分が外野で試合に出られているっていうのは、なかなか想像もしていなかったので、素直にうれしいですね。

やる以上は最後まで出られるように結果を出していきたい。

ただ、「まだ絶対的な自信はない・・・」ということで、「センターが野間(峻祥)さんで、左中間の打球を追っているときは、『取ってくれ、取ってくれ』ってアイコンタクトを送っています。いつもドキドキしながら守ってます」と本心も明かしてくれました。

“我慢”

今シーズン、1番や3番、それに5番といった重要な打順を任され、球団史上2位となる27試合連続ヒットをマークした西川選手。記録を伸ばすきっかけとなった試合が5月6日の中日戦でした。

この試合、第4打席までノーヒット。もともと「1、2打席に自分の思うような打撃ができなかったら『もうええわ』ってなってしまうタイプ。そこを我慢できればいいんだけれど・・・」と、これまでであれば気持ちが切れている状況だったといいます。しかし、レギュラーをつかみ、最後まで打席に立ち続ける中で、“我慢”して集中力を維持することができるようになってきたと西川選手。この試合は違いました。

中日―広島 走者一掃のタイムリースリーベースヒット (5月6日)
中日―広島 走者一掃のタイムリースリーベースヒット (5月6日)

同点で迎えた延長10回の第5打席。満塁のチャンスで初球を捉え、試合を決める走者一掃のタイムリースリーベースヒット。凡打で気持ちを切らさず、試合の中でしっかり修正し結果を出したことで大きな手応えを得ました。

西川龍馬選手
あれからちょっと乗っていった感じはある。1打席目に打ち取られたから、『次の打席は違うことをやってみよう』とか、レギュラーで多くの打席に立つことで、試合の中で修正できるようになった。

変えないもの “強いこだわりの数々”

ポジションが変わり、打席での意識も変わってきた西川選手ですが、決して変えない強いこだわりもあります。最もこだわっているのが商売道具のバット。感覚が変わるのを嫌い、重さ・長さは社会人時代から変えず。重さのあるマスコットバットも使いません。さらに、グラウンドに入るときもラインは必ず右足でまたぎます。これも長く変えていないこだわりの習慣。

そのほかにも防具を着ける順番など、さまざまなこだわりがあるということで、「やらないと気が済まないんですよね、やらないとなんか気持ち悪いっす。高校のときくらいから、いろいろありましたね」。ふだんの西川選手からあまり想像できない一面を見た気がしました。

期待の若手からの脱却 “不動のレギュラーへ”

“期待の若手から脱却”し、レギュラーをつかんだ西川選手。試合に出続けるようになってからも早出のバッティング練習は欠かさず、好きなお菓子や炭酸の清涼飲料も断つなど、今シーズンを勝負の1年だと位置づける決意の強さが見えています。

西川龍馬選手
いまずっと試合に出してもらっているので、なんとか最後までそのポジションを守り抜けるように。

守備はもちろんですけど、打つ方もしっかり結果を出して、少しでもチームの勝利に貢献できるように頑張りたい。

リーグ4連覇と35年ぶりの日本一を目指す広島は今、苦しい戦いを強いられています。バッティングに加え、守備でも存在感を増す西川選手が不動のレギュラーとしてチームを引っ張り、この苦境を打開してくれると信じ今後も注目していきたいと思います。

情報源:広島・西川龍馬「期待の若手からの脱却」 | SPORTS STORY | NHK


2019年6月16日 東北楽天対広島

2019年5月6日 広島カープ対中日ドラゴンズ


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