絶対スピード違反できないクルマ。EUで自動減速デバイスの搭載が義務化されそう | ギズモード・ジャパン

スピード違反以前の問題だと思うがな・・・


Photo: Shutterstock
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自動運転車よりも先に求められる、現実的なテクノロジー。

2020年5月からイギリスとEUで販売されるすべての新車を対象に、法定速度を超過した場合にブレーキをかける速度を落とすことのできるテクノロジーの搭載が義務化されようとしています。

新たな規制は「General Safety Regulation」として、もともとEUで暫定的に取り決められたものですが、イギリス運輸省によればBrexitに関係なくイギリスも対象になるとの意向が示されています。今後、9月にヨーロッパ議会で採決が行なわれる予定となっています。

これに加えて、酒気脇見を検知するデバイス、さらには事故の際に何が起きたかを記録するデータレコーダーいったシステムの搭載についても議論されています。

Fortuneが指摘するように、HONDAなどの一部のメーカーではすでにISAintelligence speed assistance )とよばれる技術を搭載する車が売り出されています。これは、車に搭載されたカメラやGPS道路標識を認識することで、制限速度を検知するというもの。速度を超過した場合には、運転手に知らせて車のスピードを緩めることができます。

プレスリリースでは、シートベルト着用の義務化をはじめヨーロッパでは過去50年に道路安全に向けて大きな飛躍を遂げてきたと振り返るヨーロッパ交通安全評議会(ETSC)のAntonio Avenoso氏のコメントが掲載されています。さらに今回の規制によって、今後15年間で2万5千人の命が救えるという試算が示されています。

いっぽう、新たな規制によって運転者がシステムに頼りすぎて注意不足になるなど、”予期せぬ”結果を招くおそれも指摘されています。

制限速度=適正な速度ではなく、子どもの通学路周辺などもっとスピードを落とすべき場面も多々あるはずだと見解を示したのは、イギリス自動車協会長のEdmund King氏。「ISAのようなシステムがあると、制限ギリギリまで出したくなる可能性がある」として「本来、速度制限にもっとも適しているのは運転者の右足だ」と、BBCの取材に答えています。


日本に住むうちの親は、何かあったときのためにと自動車保険会社のカメラを搭載して車を走らせるようになりました。カーナビの画面に映るはずのバックカメラの映像が壊れたときには、もう何十年も運転しているはずなのにバックで駐車できるかプチパニックになったり…。

こういう場面を目撃するたびに、テクノロジーが便利になるほど人はダメになるのかな(大袈裟)と一瞬思ってしまいます。

私が住むスイスでは多くの国と同じようにあおり運転、交差点(ラウンドアバウト)での衝突事故や、スピード違反を検知するレーダーの付近で急に速度を落とす車が多発して渋滞が起きる…といった問題に直面しています。

いずれもテクノロジーの力に依存する前に、人として予防できる部分をないがしろにすることがないようにと願うばかりです。

Source: The GuardianBBC

情報源:絶対スピード違反できないクルマ。EUで自動減速デバイスの搭載が義務化されそう – ネタりか

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ふむ・・・