東京五輪 聖火リレーのトーチは“桜”がモチーフ

東京五輪 聖火リレーのトーチは“桜”がモチーフ | NHKニュース

ふむ・・・


2019年3月20日 16時28分

2020年東京オリンピックの聖火リレーで使われるトーチが発表され、日本を代表する花、桜をモチーフにしたデザインになりました。

東京オリンピックの聖火リレーのスタートとなる来年3月26日までおよそ1年となる中、大会組織委員会は20日、聖火を運ぶトーチを発表しました。

トーチは長さ71センチ、重さおよそ1.2キロで、日本を代表する花、桜がモチーフになっているのが特徴です。トーチの上部は5つに分かれ、上から見ると桜の花びらの形になっていて、5つに分かれていた炎が頂点で1つに集まるように作られています。

色も桜を意識し、ピンクとゴールドの中間のような色合いで、組織委員会は「桜ゴールド」と名付けました。また素材はアルミを使い、およそ30%分は、復興や持続可能な社会の実現につなげようと、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の仮設住宅の廃材から再生したアルミを活用しています。

デザインを担当したのは、現代美術などの分野で世界的に活躍するデザイナーの吉岡徳仁さんで、国内のアルミ製品やバーナーなどのメーカーと協力して製造に当たりました。

2020年東京オリンピックの聖火リレーは、来年3月26日に福島県のJヴィレッジから始まり、来年7月24日、新国立競技場で行われる開会式までに121日間をかけて47都道府県すべてを回ります。

デザイナーの吉岡徳仁さんとは

吉岡徳仁さんは佐賀市出身の52歳。インテリアデザイナーの倉俣史朗さんとファッションデザイナーの三宅一生さんのもとで学び、平成12年に自身のデザイン事務所を設立しました。デザインや建築、現代美術などの分野で世界的に活躍し、海外企業のデザインも多く手がけています。

自然、中でも光をテーマにした作品を得意としていて、光の反射や屈折までを計算して演出する手法は海外でも高く評価され、「光の魔術師」とも呼ばれています。

代表作に、平成23年にイタリアで発表した「ガラスの茶室ー光庵」があります。素材はすべてガラスで、光の透過や反射だけで日本の文化の奥ゆかしさを表現しようとした作品です。

吉岡さん「被災地の心の復興と平和への思い」

トーチの発表会に出席したデザイナーの吉岡徳仁さんは「デザインにあたっては被災地の方々への思いや心の復興、平和への思いを考えた。桜をモチーフにしたきっかけは、被災地の子どもたちと一緒に桜のエンブレムを描いた経験だった。子どもたちの描いた桜の力強い表現を見て、被災地の人たちが立ち上がる姿を世界の人に知ってもらいたいと思った」と着想のきっかけを明かしました。

また、デザインや製造で苦労した点について「燃焼の機構や成型の技術など、どれも難しく時間のかかるものだった。細い筒の中に燃焼機構をどうやって入れるかなどを考えながら試行錯誤した」と話しました。

そして来年始まる聖火リレーに向けて「このトーチのデザインは、太陽の光によって輝くようにデザインされている。それによってランナーの皆さんが輝き、希望の道をつないでくれたらいい」と期待を寄せました。

トーチは何本製造? ランナーはもらえるの?

組織委員会によりますと、2020年東京オリンピックの聖火リレーのトーチは聖火ランナー1人ずつに配布され、ランナーの人数に予備の本数などを加えて1万本以上が製造される予定です。

ランナーは聖火リレーを終えたあと、トーチを無料でもらうことはできず、希望すれば有料で購入することができるということです。

その金額は、材料費や物価などを考慮しIOC=国際オリンピック委員会と調整して決められますが、過去の大会では5万円から7万円ほどだったということです。

聖火リレートーチの歴史

聖火リレーのトーチはオリンピックの歴史でこれまで37種類あります。

初めて作られたのは、1936年のベルリン大会でした。素材にはステンレスが使われ、当時、ナチス政権下のドイツが高い鋼鉄技術を誇っていたことが現れています。

1988年ソウル大会のトーチには、向かい合う2匹の龍が描かれ、南北の協調が表現されています。

また、2004年アテネ大会では、古代オリンピックで勝者の冠に用いられ、ギリシャのシンボルにもなっているオリーブの葉がモチーフで、取っ手の部分にもオリーブの木が使われています。

1964年、前回の東京大会のトーチは、日本を代表する工業デザイナーの柳宗理さんがデザインし、細長い棒状でシンプルなデザインが印象的でした。
1972年冬の札幌大会も柳さんのデザインで、東京大会のものと似ています。

1998年冬の長野大会は、組織委員会のデザインの担当部署が考案し、日本古来のたいまつをイメージして6本の棒を組み合わせたのが特徴で、上から見える六角形を雪の結晶に見立てていました。

IOCの担当者は「トーチは開催国の個性や特徴を表現し、開催国そのものをデザインしなければいけない。作り手の創造性が重要だ。今回の東京大会のトーチに期待しているし、オリンピックの歴史の中で群を抜く突出した作品だ」と話しています。

聖火リレーの概要

組織委員会はトーチのデザインの発表に合わせ、東京オリンピックの聖火リレーの概要を明らかにしました。

聖火リレーの1日は午前10時ごろに始まり、ランナーは1人当たりおよそ200メートルの距離をスポンサー企業などの車の隊列を引き連れながら2分ほどかけて走ります。

トーチはランナー一人一人が持ち、聖火を引き継ぎながらリレーしていきます。離れた場所に移動する時は、聖火を専用のランタンに入れて車で移動します。そして1日の最後の市区町村では、聖火の到着を祝う「セレブレーション」と呼ばれるイベントが開かれ、午後8時ごろに終了する予定です。

1日当たりのランナーの数は、およそ80人から90人を目安に調整しているということで、リレーが行われる日数から単純に換算すると、1万人前後がランナーを務めることになります。

ことしの夏には聖火リレーの市区町村の順番などルートの概要が決まり、ランナーの募集も始まる予定で、都道府県の実行委員会や聖火リレーのスポンサー企業がそれぞれ選ぶことになっています。

一方、ルートをめぐっては、離島などの遠隔地を回る場合、元の火とは別にあらかじめランタンで運搬しておいた元の火から分けた火を活用してリレーが行われます。

各都道府県の実行委員会が組織委員会に提出しているルート案では、離島のほか山の上や海の中などその地域の特色を表すユニークな場所も含まれているということで、実現する場合は元の火から分けた火が活用される見通しです。

情報源:東京五輪 聖火リレーのトーチは“桜”がモチーフ | NHKニュース


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記事の有効期限: 2020年3月20日 Friday 5:42pm