くじらに衝突か? 高速船の80人けが 新潟 佐渡沖

くじらに衝突か? 高速船の80人けが 新潟 佐渡沖 | NHKニュース

クジラねぇ・・・


2019年3月9日 23時58分

9日正午すぎ、新潟港から佐渡に向かっていたジェット高速船が佐渡沖で海洋生物とみられる物体に衝突し、海上保安部によりますと、80人がけがをして、このうち13人が重傷ということです。

9日午後0時15分ごろ、新潟市の新潟港から佐渡市の両津港に向かっていた佐渡汽船のジェット高速船が海洋生物とみられる物体に衝突してけが人が出ていると、佐渡汽船から警察や消防に通報がありました。

海上保安部によりますと、乗客と乗組員の合わせて80人がけがをして、このうち13人が腰の骨を折るなどの重傷ということです。

船の後方部分に15センチほどの亀裂があったほか、後部の水中翼の一部が曲がっているのが確認されたということです。

ジェット高速船は自力で航行を続けて、予定よりおよそ1時間遅れて午後1時半ごろ、両津港に到着し、けがをした人を随時、病院に搬送したということです。

佐渡汽船によりますと、ジェット高速船は定員250人で、この便には乗客121人と乗組員4人のあわせて125人が乗って午前11時半に新潟港を出港し、午後0時半ごろに両津港に到着する予定でした。

警察や海上保安部などでさらに詳しい原因を調べています。

乗客「すごい衝撃だった」

ジェット高速船に乗っていた男性の乗客は「すごい衝撃でした。トイレから戻るところでシートベルトをしてなかったのでびっくりしました。鼻血を出している人がいましたが、叫んだりする人はいませんでした。海洋生物にぶつかったということですが、無事に着いてよかった」と話していました。

女性の乗客は「『ガーン』と落ちる感じでした。2階の窓側の外側の席に座っていましたが、後ろの席で腰が痛いと言っている人や鼻血を出している人がいました」と話していました。

専門家「くじらではないか」

日本海の海洋生物に詳しい新潟県上越市にある市立水族博物館、「うみがたり」の池口新一郎副館長は「高速船に大きな衝撃を与えたとすると、クジラではないかと考えられる。日本海ではミンククジラやナガスクジラ、それにザトウクジラなどのクジラが1年を通じて回遊していて、大きいものでは20メートルほどにもなる。クジラは息を吸うために突然、水面に上がってくることもあるので、高速船ではよけようがなかったのではないか」と話していました。

ジェット高速船 最大定員は250人

佐渡汽船のジェット高速船は昭和52年に運航をはじめました。1階と2階に座席があり、乗客の定員は最大で250人です。船体の前と後ろにある水中翼の揚力によって船体を海面から浮かせ、最高時速80キロで航行します。新潟と佐渡の間のおよそ80キロの航路をカーフェリーの半分以下の65分で結び、観光やビジネスなどに利用されています。今の時期は今回事故のあった「ぎんが」と、もう1隻の「すいせい」の合わせて2隻で、1日5往復で合わせて10便運航しています。

平成7年 クジラ?と衝突

佐渡汽船によりますと、平成7年にも高速船がクジラとみられる海洋生物と衝突し、乗客13人がけがをする事故があったということです。

佐渡汽船では、クジラなど海洋生物との衝突を防ぐため、「水中警報装置」と呼ばれる音の発生装置を船に取り付けて、海中にクジラが嫌がる音を出したり、見張りの担当者が船上から目視でクジラがいるかどうか確認したりしているということです。

また、クジラが目撃された海域では、スピードを落として運航しているということです。高速船の乗客はシートベルトを着用することになっていて、佐渡汽船によりますと、出航前に船内放送で着用を呼びかけているほか、乗員が巡回して着用を確認しているということです。

運輸安全委 調査官3人を派遣

新潟港から佐渡に向かっていたジェット高速船が佐渡沖で海洋生物とみられる物体に衝突した事故で、運輸安全委員会は9日、現地に船舶事故調査官3人を派遣しました。

調査官は10日から高速船の損傷を調査するほか、乗組員から事情を聞くなどして事故の原因を調べることにしています。

佐渡汽船「心より深くおわび申し上げます」

今回の事故を受けて、佐渡汽船は「本日発生した事故でご迷惑をお掛けしたお客様に、心より深くおわび申し上げます。けがをしたお客様が1日も早く快癒されるよう、誠心誠意対応してまいります。事故の原因については、現在、調査中です」とのコメントを出しました。

情報源:くじらに衝突か? 高速船の80人けが 新潟 佐渡沖 | NHKニュース


2019/3/9

本日、ジェットフォイル「ぎんが」と海洋生物らしきものとの接触により発生した事故につきまして、ご迷惑をお掛けしましたお客様には心より深くお詫び申し上げます。

この事故によりお怪我をされたお客様に対しましては、一日も早くご快癒されますよう誠心誠意対応してまいります。

当該便にご乗船されお怪我をされた方は、重傷者6名を含む80名が病院に搬送されました。(佐渡島内の3箇所の病院には65名、ヘリコプターによって佐渡島外の3箇所の病院に15名が搬送されております。)

なお、事故原因につきましては現在調査中であり、3月12日(火)以降のジェットフォイルダイヤにつきましては、決定次第お知らせいたします。

情報源:ジェットフォイル「ぎんが」と海洋生物らしきものとの接触事故について(お詫び) – 佐渡汽船公式サイト



ふむ・・・