USJの一部人気チケット「消費者契約法違反」と指摘:朝日新聞デジタル

ふむ・・・


2019年2月2日11時24分

USJ=大阪市此花区
USJ=大阪市此花区

一部の人気チケットは日付変更も、転売も、キャンセルもできない――。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)のこの販売方法の根拠となる規約に対し、地元の消費者団体が「消費者の利益を一方的に害する」として改善を申し入れていることがわかった。USJは「指摘は真摯(しんし)に受け止めたが、規約を変更する予定はない」としている。

USJのチケットは公式サイトで名前や住所などの個人情報を入力し、日付指定で購入する。基本的に入場券は日付変更できるが、人気のアトラクションを待ち時間が少なく楽しめる「エクスプレス・パス」や特別なショーや特別エリアのチケットなどは変更不可だ。

USJのWEBチケットストアの利用規約。「購入後のキャンセルは一切できません」と書かれている
USJのWEBチケットストアの利用規約。「購入後のキャンセルは一切できません」と書かれている

NPO法人・消費者支援機構関西(大阪市)は、USJの規約が「購入後のキャンセルは一切できない」に加え、「営利目的の有無にかかわらず第三者へのチケット転売を禁止」となっている点を問題視。キャンセルについて規約では「法令上の解除または無効事由等がお客様に認められる場合はこの限りではない」との記載もあるが、「どのような場合に認められるのか消費者には全く不明で、キャンセルが事実上、不可能」と指摘した。購入後に不都合になっても定価より安価での転売すら認められなければ、「一方的に消費者の利益を害し、消費者契約法に反する」と、昨年12月に規約を改めるよう申し入れた。

テーマパークなどのチケットは通常は無記名で自由に処分できるものが多いとも指摘している。同機構には「日付変更も転売もキャンセルも全てできないのは納得できない」との声が寄せられていたという。

USJの公式WEBチケットストア。日付変更についての説明がある
USJの公式WEBチケットストア。日付変更についての説明がある

USJによると、エクスプレス・パスの高額転売が相次いだことを受け、2015年11月に転売品は無効とする対応を始めた。転売サイトの監視などで確認できていれば入場を断るという。日付変更も、人気のパスは10分単位の細かな指定もあり困難だという。同機構に対しては今年1月、キャンセルを主張できる場合もあることを明記しているとして「要望には応じかねる」と回答した。

USJの広報担当は取材に、「どのチケットが日付変更できるのかは公式サイトに書いてあり、実際には事情によってキャンセルに応じているケースもある。人気のアトラクションに並ぶお客様もいる中、優先的に楽しめるエクスプレス・パスは無尽蔵に販売できない。指摘は真摯(しんし)に受け止めたが、規約を変更する予定はない」としている。

USJのWEBチケットストアの利用規約。チケット転売について「すべて禁止します」となっている
USJのWEBチケットストアの利用規約。チケット転売について「すべて禁止します」となっている

同機構は、被害者に代わり裁判を起こすことができる特定適格消費者団体。一部規約の差し止め請求を裁判所に起こすことも含め、対応を検討中という。(上田真由美)

消費者問題に詳しい松本恒雄・一橋大名誉教授の話

買い占めによって一般のファンがチケットを入手できなくなるような高額転売は消費者の不利益だが、対策として制限をかけすぎれば、事情で行けなくなった人が他の人に売ることすらできなくなるという消費者の利益がぶつかったケースだ。こうした事例はこれから増えていくだろう。一般論として、消費者の利益が損なわれないようにするためには、規約でキャンセルや転売が許される場合を個別にわかりやすく示すような工夫が必要だろう。

情報源:USJの一部人気チケット「消費者契約法違反」と指摘(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:USJの一部人気チケット「消費者契約法違反」と指摘:朝日新聞デジタル


転売ヤーが居なくなればいいだけなんだがね。