2019.01.05
囲碁の日本棋院が5日、都内で会見し、小学校4年生の仲邑菫(なかむら・すみれ)さん(9)が、4月1日付けでプロ入りすることを発表した。10歳0カ月でのプロ入りは、藤沢里菜女流本因坊(20)の11歳6カ月を9年ぶりに更新する最年少記録で、世界で戦える棋士を育成するため、日本棋院が新設した小学生までの採用制度「英才特別推薦棋士」の第1号。将棋界では藤井聡太七段(16)の話題が日本中を席巻しているが、囲碁界にも藤井七段に劣らない“天才少女”が誕生する。
まだあどけない表情の裏に、世界を震撼させる才能が潜んでいる。会見に臨んだ菫さんは、大勢の報道陣を前に若干、緊張した表情で「これからよろしくお願いします」とあいさつ。「中学生の間に、タイトルを取りたい」と意気込んだ。
父は日本棋院関西総本部所属で、06年には勝率第1位賞を獲得した強豪・仲邑信也九段(45)。母は元アマ強豪で囲碁インストラクターの幸さん(38)、母の妹は関西棋院所属の石井茜三段(36)という囲碁一家に生まれ、3歳から囲碁を始めた。当初は幸さんから指導を受け、メキメキと上達。14年には5歳で関西アマ女流囲碁名人戦Bクラスを制するなど、有数の強豪に成長した。
17年4~12月は関西棋院の院生として過ごし、昨年4月からは韓国に短期留学。現地の研究生リーグで腕を磨き、12月には新制度の適用試験として、09年には史上初の五冠王に輝いた張栩名人(38)と「黒番逆コミ」というハンディの手合で対局。見事に引き分けに持ち込んだ。
張栩名人は「衝撃的でした、9歳でこの強さというのは。必ず世界で戦える棋士になると強く思いました。恐ろしかったです」と感嘆。2度の七冠独占を達成し、国民栄誉賞を受賞した井山裕太五冠(29)とも小学生時代に対局しているが、「年齢を考えると、井山さんの上を行く」と最大級の評価を与えた。
情報源:囲碁界にも藤井七段に劣らぬ天才少女 最年少10歳でプロ入り(デイリースポーツ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:囲碁界にも藤井七段に劣らぬ天才少女 最年少10歳でプロ入り/芸能/デイリースポーツ online
2019年1月5日 14時50分(最終更新 1月5日 18時36分)
囲碁の日本棋院は5日、小学4年生の仲邑菫(なかむら・すみれ)さん(9)=大阪市此花区=を、プロ棋士として採用すると発表した。世界で戦うため、才能ある若者を早くから鍛えようと今回新設した制度「英才特別採用」の第1号。4月1日付で、10歳0カ月でのプロ入りは藤沢里菜女流本因坊(20)の11歳6カ月を超える史上最年少となる。記者会見で、菫さんは、はにかみながら「これからよろしくお願いします」とあいさつした。
菫さんは同棋院関西総本部所属の仲邑信也九段(45)の長女。採用にあたっては張栩名人(38)が試験対局をし、本因坊文裕(29)=井山裕太九段=をはじめ7大タイトル保持者や、ナショナルチームの監督・コーチらが審査。「これまでの内外における対局と実績により、ふさわしい資質と棋力が認められる」とした。【最上聡】