「北海道に勇気を」渡部愛女流王位、震災の地元に誓う決意と最上級の心配り

「北海道に勇気を」渡部愛女流王位、震災の地元に誓う決意と最上級の心配り | AbemaTIMES

ほぉ・・・


2018年5月、最強女流棋士の里見香奈女流五冠(当時)からタイトルを奪取し「渡部愛」女流王位の名が、各種メディアで踊った。北海道から上京し、タイトル戦初挑戦での獲得。ニューヒロイン誕生に将棋界が沸いた。半年以上経った今でも時折、記念の会が催され「タイトルの重みを実感しますね。たくさんお祝いしてもらいましたけど、慣れるということはないですね」と笑ったが、渡部女流王位は、故郷の北海道に自分の将棋で勇気を与えたいと考えている。

9月5日。都内で、女流王位の就位式があった。両親もかけつけ、約150人から祝福されると、ピンクの和服姿で登場し「最後まで諦めず、自分らしく戦えたのがよかった」と、3勝1敗で終えたシリーズを振り返った。その翌日、9月6日。北海道胆振東部地震が起きた。「実家は停電のみだったんですが、北海道で大きな地震も久々で…。しかも私が北海道にいない時は初めてだったので、心配でしたね」と、お祝い気分から一転、故郷のことを思い、心が落ち着かなかった。徐々に落ち着きを取り戻した北海道だが「具体的なことで言えば、私は将棋しかできないと思うのですが、いい結果を報告できるようにして、北海道民の方たちに、勇気を与えられるように頑張るしかないと思います」と力強く語った。

単身で上京し、同じ北海道出身の野月浩貴八段に師事。確実に実力をつけていく過程でタイトルを獲得したが、その気配りにも目を見張るところがある。将棋のイベント会場で、ある棋士からあいさつされ、名刺交換を求められた時のことだ。あいにく名刺を切らしていた渡部女流王位は、実に申し訳なさそうに「すいません!」と頭を下げたという。驚くのはこの後だ。後日、記者のもとに封書が届いた。中には、先日名刺交換できなかったことへのお詫びと改めてのあいさつを書いた手紙、さらに名刺が入っていた。あまりの丁寧さに、記者が渡部女流王位と再会した際に手紙の礼を言うと「いやいや!そんなそんな!」と、また慌てた。女流棋士としては強い闘志を秘めつつ、素顔は優しさに溢れる魅力の持ち主でもある。

今回、タイトルホルダーということもあり、女流AbemaTVトーナメントは決勝トーナメントからの出場となった。里見女流四冠は正反対のブロックにいるため、再び盤を挟むには決勝進出が必要になる。「まだまだ実力不足を感じていますし、振り返ると結構停滞していた時期もあるので、これから先ももっと強くなっていきたいんです」。この意志の強さと眼差しがあれば、その活躍ぶりはきっと北海道中に届く。

◆女流AbemaTVトーナメント 持ち時間各7分、1手指すごとに7秒が加算される、チェスでも用いられる「フィッシャールール」を採用した女流棋士による超早指し棋戦。推薦枠の女流棋士、予選を勝ち抜いた女流棋士、計8人がトーナメント形式で戦い、1回の対戦は三番勝負。優勝者は、第1回大会で藤井聡太七段が優勝した持ち時間各5分、1手指すごとに5秒加算の「AbemaTVトーナメント」に、女流枠として出場権を得る。

情報源:「北海道に勇気を」渡部愛女流王位、震災の地元に誓う決意と最上級の心配り(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュース

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へぇ・・・