えぇ・・・
Samsungが販売しているスマートフォン「Galaxy A8 Star」の商品紹介ページで「背景ボカシ」の例として使用されている写真が、実際には実機ではなく一眼レフのデジタルカメラで撮影した画像素材を加工して作成されていたことが明らかになりました。画像の流用を発見したのは、写真のモデルにもなっている撮影者本人です。
Samsung used my DSLR photo to fake their phone’s “portrait mode” – DIY Photography
https://www.diyphotography.net/samsung-used-my-dslr-photo-to-fake-their-phones-portrait-mode/Samsung caught (again) using DSLR photo to advertise smartphone camera – The Verge
https://www.theverge.com/2018/12/4/18125964/samsung-malaysia-galaxy-a8-star-dslr-photo-busted自分の画像を使ってSamsungが商品紹介ページを作成していることを発見したのは、写真家のDunja Djudjicさん。従来は撮影した画像をFlickrアカウントなどで公開していたDjudjicさんでしたが、その代替としてEyeEm上で公開するようになったとのこと。EyeEmはゲッティイメージズとパートナー関係にあり、アップロードした画像がゲッティイメージズを通して販売されることもあるそうです。
ある日、DjudjicさんはEyeEmから「あなたの写真が購入されました」という通知を受けたとのこと。販売先は不明だったことから、自分の写真が使われている場所に興味を持ったDjudjicさんは画像検索で自分の写真の行き先を探したところ、見つかったのはSamsungシンガポールが販売しているGalaxy A8 Starの商品紹介ページだったそうです。
Samsung Galaxy A8 Star (2018) Price in Malaysia, Specs & Reviews
https://www.samsung.com/my/smartphones/galaxy-a8star-g885/SM-G885FZKDXME/
もとになったのは、自分をモデルに撮影した以下の画像。その写真が、商品紹介ページでは以下のような状態で使われていたとのこと。ぱっと見ただけだと「色を調節しただけでは?」と思ってしまいますが、実際には元画像から顔の部分だけを取り出して別の背景画像と合成し、背景にマッチするように顔のカラコレ(色調整)や血管を消すなどの修正が行われています。さらによく見れば、髪の毛のフワッとした部分が全てカットされていることもわかるはず。
しかもこの画像は、Galaxy A8 Starに搭載されている「ボケ機能」のイメージ説明として使われているとのこと。背景のボカシが「0」の状態だとこんな感じですが……
ボカシを「7」にするとこんな感じ。あくまで「イメージ」として提示されている作成ですが、背景とモデルが別素材なので背景がキレイにボケて当たり前の状態となっています。
Samsungの商品紹介ページでは「Galaxy A8 Starで撮影した画像」とは一言も明記されていないため、Samsungが嘘の説明を行っているわけではない点は理解しておく必要があります。しかし一般的に考えて、ページを閲覧するユーザーは掲示されている写真と実機を強く結びつけて考えることになるため、ミスリードを生む可能性は強く存在します。
Djudjicさんはこの件に関して強い怒りを覚えているわけではないものの、「なぜSamsungはこんなことを?」という疑問を抱いたとのこと。SamsungにはFacebookページを通じて質問を送ったものの、定型文の返答が送られてきたっきり何の反応もないそうです。
情報源:サムスンが一眼レフ撮影のストック写真を使って「スマホでボカシ撮影」の画像を作成していたことが判明 – GIGAZINE
嘘は言ってないのかもしれないけど・・・
Facebookのプロフィール写真、カメラはニコンのD7000かな?