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政府は平成31年10月の消費税増税に合わせ、景気対策の一環としてキャッシュレスでの買い物を対象にポイント還元を検討している。キャッシュレス決済は電子マネーやスマートフォンで読み取るQRコードなど幅広く対象となる見通しだが、主力は普及が進むクレジットカードとみられている。構想が明らかになった当初、クレジットカード業界には歓迎ムードが広がった。ところが最近では、カード業界から猛反発の声が上がっている。一体何があったのか-。
「われわれが進めようとしている『キャッシュレス化推進』に弾みがつくのであれば、歓迎したい」
■当初は歓迎
全国銀行協会の藤原弘治会長(みずほ銀行頭取)は10月18日、東京都内で開いた記者会見で、政府が検討するキャッシュレス決済を対象としたポイント還元策に期待感を示した。
カード会社を傘下に置く大手銀行は多く、また、さまざまなキャッシュレス化も進めている。ポイント還元が明らかになった当初は、カード業界の間には、おおむね歓迎する雰囲気が漂っていた。
政府が検討しているキャッシュレス決済を対象としたポイント還元の仕組みを説明するとこうだ。
消費者が中小の小売店や飲食店などでクレジットカードなどを使って決済すると、国の支援で通常のポイントに上乗せされ、増税分2%が付く。消費税増税に伴う消費低迷と、中小零細店の支援、キャッシュレス推進という“一石三鳥”の施策が売りだ。
とくに国内では、キャッシュレスでの決済手段は「約8割がクレジットカードが占める」(カード会社関係者)とされる。それだけにポイント還元に伴って取り扱い量が増えれば、カード会社への恩恵も大きい。
しかし、政府が検討している施策の詳細が明らかになるにつれ、カード会社からの反発が強まった。
■割に合わない投資
「何もいいことがない…」ある大手カード会社の幹部はこうつぶやく。
反発を招いた大きな要因は、巨額のシステム改修が必要になることだ。
ポイント還元は今のところ、中小の店舗を対象としている。政府は「中小」の定義を関係法令に沿って資本金などで決める見通しだが、カード会社には「中小企業」という分類がないため、大がかりなシステム改修が必要になる。
消費税が引き上げられる来年10月までにシステム改修をする必要があるが、それまでに時間が短いことも不安視されている。
システム改修が間に合ったとしても、「消費税増税後の景気対策という暫定的な措置に、巨額の投資は割に合わない」(カード会社関係者)との声も上がる。
このため、中小クレジットカード事業者の入る協同組合連合会日本商店連盟は11月2日、ポイント還元のためのシステム対応は「不可能だ」と訴える要望書を自民党に提出した。
また、カード会社は加盟店から手数料を徴収している。手数料は数%で、店の信用力やコストによって異なる。これまでは高い手数料を嫌ってカード導入を避ける中小店舗も多かった。
■仕組み作り曲折も
政府は中小店舗が参加しやすいよう、カード会社が受け取る手数料の引き下げを求める方針。しかし、手数料はカード会社の収益に直結するだけに、多くのカード会社が手数料引き下げに反発を強めている。
ただ、政府は「カードを導入する店舗が増えれば、(手数料を下げても)トータルでカード会社の収益にプラスになる」(経済産業省幹部)とみている。またカードを持つ消費者にとっても、中小を含めた多くの店舗で使えるようになれば利便性は増す。
政府はポイント還元の制度設計に向け、カード会社との意見交換を進めている段階だ。「来年度の予算編成の過程で議論して決める」(世耕弘成経産相)方針だが、仕組み作りにはなお曲折がありそうだ。
情報源:消費増税対策のポイント還元、カード業界が猛反発なぜ?(産経新聞) – Yahoo!ニュース
情報源:消費増税対策のポイント還元、カード業界が猛反発なぜ?:イザ!
情報源:【経済インサイド】消費増税対策のポイント還元、カード業界が猛反発なぜ?(1/2ページ) – 産経ニュース
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