海上自衛隊潜水艦 ベトナムの要衝に初寄港 中国けん制か

海上自衛隊潜水艦 ベトナムの要衝に初寄港 中国けん制か | NHKニュース

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ベトナムの戦略的な要衝、カムラン湾に17日、海上自衛隊の潜水艦が初めて寄港し、南シナ海で拠点構築の動きを進める中国をけん制する狙いがあるものと見られます。

ベトナム南部のカムラン湾は大規模な港湾施設が整備された戦略的な要衝で、ベトナムが中国と領有権を争う南シナ海の南沙諸島、英語名スプラトリー諸島にも近いことから、ベトナム海軍の最重要拠点になっています。

防衛省によりますと、このカムラン湾に17日午前、海上自衛隊の潜水艦「くろしお」が寄港したということです。

カムラン湾には去年、護衛艦「いずも」が寄港し共同訓練に参加していますが、海上自衛隊の潜水艦がベトナムに寄港したのは初めてのことです。

南沙諸島では中国が、造成した人工島にレーダー施設と見られる建物や高射砲のようなものを設置した建物などを完成させ、すでに運用を始めていると見られます。

防衛省は日本近海でも中国海軍が活動を活発化させていることなどから、潜水艦の数を増やして監視態勢の強化を進めています。

海上自衛隊の潜水艦が今回初めてカムラン湾に寄港したことは、ベトナム海軍との協力の強まりと潜水艦の運用域の広さを見せつけ、南シナ海で拠点構築の動きを進める中国をけん制する狙いがあるものと見られます。

ベトナム 潜水艦寄港受け入れの背景

海上自衛隊の潜水艦の寄港は、日本側が繰り返し提案してきた結果、ベトナム側が今回初めて受け入れて実行されたものです。

背景には、ベトナムが領有権を主張する南シナ海の南沙諸島で中国の拠点構築の動きを止められない現状があります。

南シナ海をめぐってはおととし、国際的な仲裁裁判の判断で、ほぼ全域の管轄権を持つという中国の主張が全面的に否定されました。

しかし中国はその後も拠点構築の動きを止めず、南沙諸島に造成した人工島にレーダー施設のような建物などを完成させ、運用を始めていると見られています。

さらに滑走路も整備し、今後、爆撃機が配備される可能性があるとの指摘もあります。

南シナ海をめぐっては、現在、中国とASEAN=東南アジア諸国連合の間で紛争を防ぐためのルールとなる「行動規範」の策定に向けた協議が進められていますが、どこまで実効性のある内容にできるかは不透明です。

ベトナムはことし3月、ベトナム戦争終結後初めてアメリカ軍の原子力空母の寄港を受け入れたほか、インドとも関係強化に乗り出すなど、安全保障分野での各国との関係強化を進めています。

今回、海上自衛隊の潜水艦を初めて受け入れることで、沖縄県の尖閣諸島をめぐり中国と緊張関係にある日本との防衛協力の緊密さをアピールし、ベトナムとしても南シナ海で軍事拠点化を進める中国をけん制する狙いがあるものと見られます。

情報源:海上自衛隊潜水艦 ベトナムの要衝に初寄港 中国けん制か | NHKニュース


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