IWC、商業捕鯨再開案を否決 日本は脱退示唆 国際ニュース:AFPBB News

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南米コロンビアのウランバ・バイア・マラガ自然公園内の太平洋で水面からジャンプするザトウクジラ(2018年8月12日撮影、資料写真)。(c)Miguel MEDINA / AFP
南米コロンビアのウランバ・バイア・マラガ自然公園内の太平洋で水面からジャンプするザトウクジラ(2018年8月12日撮影、資料写真)。(c)Miguel MEDINA / AFP

【9月15日 AFP】ブラジルで開かれている国際捕鯨委員会(IWC)総会で14日、商業捕鯨再開を目指す日本の提案が否決された。加盟89か国のうち賛成は27、反対は41だった。採決は緊迫した雰囲気のなかで行われ、加盟国間で深まる亀裂が浮き彫りになった。

日本の谷合正明(Masaaki Taniai)農林水産副大臣は採決の結果に遺憾の意を表明。「科学的証拠や多様性が尊重されない場合や、商業捕鯨が完全に否定される場合、日本はIWC加盟国としての立場を根本的に再検討することを迫られる」と述べ、商業捕鯨再開に向けた進展が見られなければ日本が同委員会から脱退する可能性があることを示唆した。

採決で反対票を投じたのはオーストラリアや欧州連合(EU)加盟各国、米国をはじめとする反捕鯨国。一方、日本のほかに賛成票を投じたのは、太平洋とカリブ海の島しょ諸国、中米のニカラグア、アフリカのモロッコ、ケニア、タンザニアや、アジアのラオス、カンボジアなどだった。また韓国やロシアは棄権した。(c)AFP/Denis BARNETT

情報源:IWC、商業捕鯨再開案を否決 日本は脱退示唆(AFP=時事) – Yahoo!ニュース

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スクリーン中央に映し出された、IWC総会で演説する日本政府の代表代理=14日、ブラジル・フロリアノポリス
スクリーン中央に映し出された、IWC総会で演説する日本政府の代表代理=14日、ブラジル・フロリアノポリス

【フロリアノポリス=ブラジル南部=時事】国際捕鯨委員会(IWC)は14日の総会最終日、商業捕鯨再開を目指した日本の提案を反対多数で否決した。

日本はクジラの生息数など科学的データを基に再開の正当性を主張したが、欧米など反捕鯨国の反発は収まらなかった。採決後、日本政府は「あらゆる選択肢を精査する」と表明、IWC脱退を示唆した。

日本の提案は棄権などを除き、反対41、賛成27で否決された。IWC加盟全89カ国のうち、日本の主張に近いはずの捕鯨支持国(41カ国)の6割強からしか賛同を得ることができなかった。商業捕鯨の再開は将来的にも難しい状況だ。

日本は捕鯨再開に加え、反捕鯨国が求める禁漁区の設定など「重要事項」を決めやすくする仕組みも併せて提案。捕鯨支持国と反捕鯨国の勢力が反発し合い、協議が行き詰まっているIWCの改革を訴えた。

IWCの勢力図
IWCの勢力図

否決後、谷合正明農林水産副大臣は反捕鯨国から日本提案に「建設的な対案が示されなかった」と批判。「日本はあらゆるオプション(選択肢)を精査せざるを得ない」とIWC脱退の可能性に言及した。

仮に日本がIWC脱退を決めた場合、国際的な批判が高まるのは必至。国際ルール上、南極海での調査捕鯨を継続することも困難になる。日本政府は国際世論と商業捕鯨再開を求める国内漁業関係者との板挟みとなり、難しい立場に追い込まれる。

日本は否決が確実な採決には持ち込ませず、明確な反対が出ない限り認められる「コンセンサス合意」の形での決着を目指した。ただ、オーストラリアなどが「商業捕鯨の需要は減っている」と日本案に相次ぎ反対を表明。総会での採決を余儀なくされた。

情報源:商業捕鯨再開案を否決=日本、IWC脱退示唆―欧米など反発強く(時事通信) – Yahoo!ニュース

情報源:商業捕鯨再開案を否決=日本、IWC脱退示唆-欧米など反発強く:時事ドットコム


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