自宅の漫画本をネットに投稿 無料で公開の試み

自宅の漫画本をネットに投稿 無料で公開の試み

ほぉ・・・


個人が自宅などに保管している漫画本を電子化してネットに投稿してもらい、著作者の許可を得たうえで、無料で公開する新しい試みを、漫画家と出版社が共同で始めました。投稿した個人にも報酬が支払われる仕組みで、企画した漫画家は、「海賊版サイトに対抗できるようなものにしたい」と話しています。

自宅の漫画本をネットに投稿 無料で公開の試み
自宅の漫画本をネットに投稿 無料で公開の試み

この試みは、漫画家の赤松健さんと出版社の「実業之日本社」が共同で1日から始めました。

この出版社の漫画や小説などのうち、電子化されていないおよそ8800冊を対象に、自宅などに保管されている作品を持ち主にスキャンしてもらい、電子データを専用のウェブサイトに投稿してもらいます。

投稿された作品は、作者に公開していいか確認したうえで、サイトで公開され、誰でも無料で読めるようになります。

インターネットの漫画をめぐっては、著作者に無断で作品がアップロードされた「海賊版サイト」が問題となりましたが、このサイトは広告収入の中から、著作者と出版社、それに投稿した個人に対しても、報酬が支払われる仕組みです。

この試みを企画した漫画家の赤松健さんは、「まず、どういった作品がどれくらい集まるか、確かめたい。さらに対象の作品を広げて、将来的には海賊版サイトに対抗できるようなものにしたい」と話していました。

情報源:自宅の漫画本をネットに投稿 無料で公開の試み | NHKニュース


画像は「マンガ図書館Z」
画像は「マンガ図書館Z」

漫画家の赤松健氏が会長を務めるJコミックテラスは1日、電子書籍を無料公開する新たな仕組みについて記者会見を開き、同日から1年間の予定で実証実験を開始すると発表した。

Jコミックテラスは、絶版になった漫画や出版社の許諾を得た漫画などを無料で公開し、広告収益を著作者に還元する電子書籍サイト「マンガ図書館Z」を運営している。実証実験では、これをベースに新たな仕組みを付与。社会問題となっている海賊版サイトとは、正しく収益を分配するという点で性質が全く異なるとしている。

記者会見では発案者である赤松氏が登壇し、実証実験の詳細やパートナーとなる出版社を発表。実業之日本社と提携することを明らかにした。今回の実証実験では、同社の過去の作品のうち、現在は紙・電子ともに販売されていないものを収集する。これまでと異なるのは、権利者である作家本人からだけではなく、第三者からも素材の提供を受け付ける点。提供者も収益の一部をインセンティブとして受け取ることができる。これにより、作者にとってメリットがない作品の流通防止に貢献できるとしている。収集対象は、漫画作品だけではなく定期雑誌とムックを除く書籍全般で、4358名の作家の8871冊を募集する。

「漫画村」などの海賊版サイトは、近年急激に利用者が増加。日本漫画家協会が2月に海賊版サイトを利用しないよう呼びかける声明を発表し、政府も、悪質な海賊版サイトとして「漫画村」「Anitube(アニチューブ)」「MioMio(ミオミオ)」を挙げ、アクセス遮断を容認するなど社会問題に発展している。

情報源:「マンガ図書館Z」で“合法的な海賊版サイト”の実証実験 第三者からも素材受け付け収益配分|BIGLOBEニュース


絶版マンガに日の目を当てる、無料で読める電子書籍サイト「まんが図書館Z」を運営する株式会社Jコミックテラスは、海賊版サイトに対抗する実証実験として、株式会社実業之日本社と提携し、過去に実業之日本社で発行・掲載されたことのある作品のうち、現在は紙・電子媒体ともに販売されていないものを蒐集し、収益化を検証する実験を2018年8月1日から行うと発表しました。8月1日に行われた記者会見では、Jコミックテラスの代表取締役会長であるマンガ家の赤松健さんらが出席し、その概要を語りました。

そして、今回実証実験を行うことになった実業之日本社は、非常に長い歴史を持つ出版社。対象となるのは、実業之日本社がこれまでに発行・掲載された1万冊を超える作品のうち、現在紙や電子媒体で販売されていない書籍(雑誌・ムック等は除く)。これにはマンガだけでなく文芸作品も含まれます。

基本的にはこれまでの「マンガ図書館Z」と同じく、著者が電子化した著作をアップロードする形ですが、今までと異なる点は、電子データを持つ第三者もアップロード可能ということ。しかもアップロードする電子データは、自分で電子化(自炊)したものだけでなく、ネットに違法アップロードされている海賊版のデータでもOKなんです。アップロードされたデータを公開するかどうかは、出版社である実業之日本社を経由して著作者(亡くなっている場合は継承者)が判断し、許諾を得たものだけが公開されます。

公開された電子書籍は、発生した広告収入などの収益を著者が80%、出版社が10%、そして投稿した第三者も10%の割合で分け合うことになります。投稿した第三者が収益を受け取らない、という選択もできます。収益が振り込まれるのは、自身の取り分が一定額(これまでの「マンガ図書館Z」の場合500円)以上になってからとなるとのこと。

たとえ違法アップロードされていた海賊版であっても、この手段で「マンガ図書館Z」に投稿され、出版社と著者が承認して公開された瞬間から、そのデータは「合法の電子書籍」になるというのは、まさにコペルニクス的転回です。

逆に言えば海賊版サイトに違法アップロードされている作品を次々と「マンガ図書館Z」に次々と投稿してしまえば、無料で読める分、海賊版サイトが意味をなさなくなる訳です。海賊版サイトへのアクセスをブロックするという対症療法的なものと違い、全ての海賊版サイト閲覧数を減らし、運営するメリットをなくしてしまうという仕組みは、根を元から断つことになり、成功すれば海賊版サイトが成立する土壌もろとも駆逐してしまうという試み。海賊版サイトの力を「電子化を無料でしてくれた存在」として逆に利用する発想は、これまでになかったものです。

ユーザーはIDを登録すれば、ユーザーの個人情報を電子透かしにして入れたPDFファイルをオンラインで読めるほか、パソコンやスマホにダウンロードして読むこともできます。電子透かしに入った自身の個人情報をネットに公開してしまうため、再配布しようということも未然に阻止できます。

電子化した実業之日本社発行の書籍を投稿するには、「マンガ図書館Z」の特設サイトにアクセスし、画面の指示に従って投稿(ドラッグ&ドロップに対応)します。閲覧するには著者名などで検索します。すでに電子化されたファイルが投稿されていても、他の人が投稿することが可能です。最終的には欠ページのない、より良い状態のファイルを決定版としたいということですが、それ以外のファイルも差分として閲覧可能な状態で残したいとのこと。

期間は8月1日から1年間の予定。延長する可能性にも含みを持たせていました。これを機会に実業之日本社が存在を確認できていなかった過去の書籍が発掘される可能性もあり、この仕組みが波及すれば、日本で出版された全ての書籍がネット上に公開され、無料で読むことができるようになります。日本の誇る豊かな出版文化を後世に残す壮大な試みの第一歩となる今回の実証実験。推移を見守りたいと思います。

情報源:マンガ図書館Zが“合法的な漫画村”作る実証実験開始、データ提供した第三者にも収益 | ニコニコニュース

情報源:海賊版を利用しちゃえ!「マンガ図書館Z」で海賊版サイト撃滅に向けた実証実験を開始 | おたくま経済新聞


絶版漫画の無料配信サイト「マンガ図書館Z」を運営するJコミックテラス(東京都千代田区)と老舗出版社の実業之日本社は8月1日、“海賊版サイト対抗”の実証実験を始めた。実業之日本社で過去に発行した作品のうち、現在販売していないものをマンガ図書館Zで配信し、収益化を図るという。

Jコミックテラス会長の漫画家・赤松健さん
Jコミックテラス会長の漫画家・赤松健さん

実業之日本社が抱える作家4358人、全8871冊の書籍が対象(漫画以外も含む)で、公開には作家(権利者)の許諾が必要。作家本人だけでなく、第三者からの素材提供も受け付け、権利者や提供者が収益の一部をインセンティブとして受け取れるようにする。収益は作者が8割を受け取り、残りを出版社と素材提供者が折半する。

絶版漫画の無料配信サイト「マンガ図書館Z」
絶版漫画の無料配信サイト「マンガ図書館Z」

現在は販売していない紙・電子作品を配信することで、海賊版での作品流通を防止する狙い。

漫画市場に大きな被害をもたらしたとされる海賊版サイト「漫画村」(今はアクセス不可)などが社会問題化したことを受け、Jコミックテラス会長の漫画家・赤松健さんは4月、出版社と実証実験を行うと公表していた

実証実験は1年間行う予定。

情報源:“海賊版サイトに対抗” 実業之日本社の過去作を「マンガ図書館Z」で配信する実証実験スタート(ITmedia NEWS) – Yahoo!ニュース

情報源:“海賊版サイトに対抗” 実業之日本社の過去作を「マンガ図書館Z」で配信する実証実験スタート – ITmedia NEWS



へぇ・・・