Topics:将棋戦国時代 8人8冠 31年ぶり複数保持者なし 一気に若返り、半数が初タイトル – 毎日新聞

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棋聖 豊島将之(28)
棋聖 豊島将之(28)

第89期棋聖戦五番勝負で挑戦者の豊島将之八段(28)が羽生善治竜王(47)を破ったことにより、将棋界は八つのタイトルを8人が分け合う戦国時代に入った。複数タイトルの保持者がいないのは31年ぶり。8人のうち半数は、この1年で初タイトルを得た20~30代の若手棋士だ。タイトル保持者の平均年齢は、羽生竜王が4冠を保持していた2年前の41・3歳から32・8歳へ、一気に若返った。

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竜王・羽生善治(47)
竜王・羽生善治(47)

今月17日、東京都千代田区で指された棋聖戦五番勝負第5局の控室。豊島優勢で迎えた終盤、羽生が働きの悪かった角を守りに生かすと、「どうなっているか分からない」(島朗九段)、「いい勝負手だ」(勝又清和六段)と衝撃が広がった。羽生マジックか--。一時はそんな空気に包まれたが、豊島は冷静に対応し、5回目のタイトル挑戦にしてついに初タイトルを獲得した。

終局後、豊島は「これまでのタイトル戦は途中で悪くなってしまうことが多かったが、今回は割とうまく指せた。少しずつ棋力が上がってきている」と自身の成長を口にした。

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棋王・渡辺明(34)
棋王・渡辺明(34)

タイトル保持者の平均年齢は、王座戦がタイトル戦に昇格して7タイトル時代に突入した1983年以降、乱高下を繰り返した。94年、当時23歳の羽生が米長邦雄永世棋聖から名人位を奪取して5冠を達成すると、24・4歳まで下がった。

名人・佐藤天彦(30)
名人・佐藤天彦(30)

その後は森内俊之九段(47)や日本将棋連盟の佐藤康光会長(48)ら「羽生世代」の活躍が長く続き、それに伴って、右肩上がりに。次世代のホープと目された渡辺明棋王(34)が2004年に初タイトルの竜王を取ってやや下がったものの、16年5月には過去最高の41・3歳に達した。

王座・中村太地(30)
王座・中村太地(30)

16年の第74期名人戦で羽生を破って、当時28歳の佐藤天彦名人(30)が誕生し、潮目が変わる。20代のタイトル保持者が相次いで生まれ、昨年は羽生からタイトルを奪って菅井竜也王位(26)、中村太地王座(30)が誕生。八つ目のタイトルとなった叡王を獲得したのは、タイトル保持者最年少の高見泰地叡王(25)。さらに、豊島が棋聖を得たことで、平均年齢は32・8歳まで下がった。

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叡王・高見泰地(25)
叡王・高見泰地(25)

若手棋士が実力を付けた理由を、豊島は「人工知能(AI)の影響もあり、いろいろな新しい指し方が出て来て、経験が生かせない形も多い。それで若い人が活躍しているのかなと思う」と分析。そのうえで「藤井(聡太)七段(16)も相当強く、伸びしろがかなりある。今後は難しい戦いになる」と10代棋士の成長ぶりに気を引き締める。

棋聖戦で敗れて1冠となった羽生は、10月に開幕する竜王戦七番勝負でタイトル防衛を懸ける。平成最初の年に初タイトルを取った羽生がタイトル通算100期の偉業を達成するか、それとも91年3月以来の無冠に転落するか。平成の最後に大きなヤマ場を迎える。【丸山進】

将棋8タイトル保持者

王将・久保利明(42)
王将・久保利明(42)

名人 佐藤天彦(30)タイトル3期

王将 久保利明(42)タイトル7期

竜王 羽生善治(47)タイトル99期

叡王 高見泰地(25)タイトル1期

王位 菅井竜也(26)タイトル1期

王座 中村太地(30)タイトル1期

棋王 渡辺明 (34)タイトル20期

棋聖 豊島将之(28)タイトル1期

王位・菅井竜也(26)
王位・菅井竜也(26)

情報源:Topics:将棋戦国時代 8人8冠 31年ぶり複数保持者なし 一気に若返り、半数が初タイトル – 毎日新聞



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