藤井聡太七段の原点「作家の顔」解禁はタイトル後に – ナニワのベテラン走る〜ミナミヘキタヘ〜 – 芸能コラム : 日刊スポーツ

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新人王戦でベスト8に進出し、感想戦を行う藤井聡太七段(撮影・松浦隆司)
新人王戦でベスト8に進出し、感想戦を行う藤井聡太七段(撮影・松浦隆司)

史上最年少プロ棋士、藤井聡太七段(16)の高校生活初めての夏休みが始まりました。普通の高校生なら海へ、山へ。藤井七段は夏休みの多くの時間を将棋の研究に費やします。そして、この夏も師匠との約束「作家の顔」は封印するようです。

先日、大阪市内で藤井七段の師匠である杉本昌隆七段(49)と谷川浩司九段(56)が「将棋界のこれから」をテーマに、関西プレスクラブ主催の会合で対談しました。

対談中、師匠は弟子との、ある約束について谷川九段に助言を求めました。それは詰め将棋の創作再開の解禁時期についてでした。

詰め将棋は王手の連続で、玉が詰むように作ってある問題のこと。問題に正解するには、玉を取る攻め手側は最短手順で、持ち駒が全てなくなるように玉を詰まさないといけません。論理的な思考力が必要とされ、実戦の終盤の読む力を鍛える練習方法としてもプロ棋士にも定着しています。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、藤井七段はトッププロ棋士も参加する詰め将棋の全国大会「詰将棋解答選手権」で小学6年(当時二段)から4連覇中です。藤井将棋の「原点」とも言えます。サインを求められると、色紙に自作の詰め将棋を書くほどです。

師匠は「びっくりするぐらい才能を感じた。指し将棋よりも詰め将棋の才能があるのではと思うぐらいだった」と振り返ります。その才能は解くほうだけではなく、つくるほうも優れています。小学2年から創作を始め、将棋の専門誌「将棋世界」に投稿した作品は「谷川賞」を受賞しています。詰め将棋を創作する作家としても知られる谷川九段から高く評価されました。詰め将棋の関係者によると、つくるほうの才能は芸術の域だそうです。

対談中にビデオ出演した藤井七段は「谷川先生に評価していただいてうれしかったです。詰め将棋をつくり続けていく自信にもなりました」と、「作家」として大きな後押しになったようです。

大好きな詰め将棋ですが、現在は創作を封印中です。プロデビューから連勝記録を続けているとき、師匠は谷川九段らからアドバイスをもらいました。「創作は楽しくてやりすぎてしまうので、あまりやりすぎないほうがいい」。昨年6月、公式戦29連勝の新記録を樹立後、師匠は思い悩んだ末、弟子に創作を自制するように伝えました。

あれから1年以上が経過しました。対談中に杉本七段は「そろそろ解禁してもよろしいでしょうか?」と尋ねると、谷川九段は「バランスだと思います。将棋の研究方法はいろいろあります。棋譜を調べることもあれば、研究会、詰め将棋をつくる、解く。詰め将棋の創作は研究の1つの方法です。詰め将棋をつくるのは楽しい。ついつい1日の大半を創作に費やしてしまうと、他のことができなくなる。ですから他の研究に飽きたときに30分ぐらいやるのはいいのかな」。

師匠との約束について聞くと、藤井七段は「そうですね。しばらくはやっていないですね」。夏休みは自由な時間も増えますが、創作について「気が向いたときに始めることができればいいですね」と自然体です。

師匠との約束はタイトルをとるまでです。【松浦隆司】(ニッカンスポーツ・コム/コラム「ナニワのベテラン走る~ミナミヘキタヘ」)

情報源:藤井聡太七段の原点「作家の顔」解禁はタイトル後に – ナニワのベテラン走る〜ミナミヘキタヘ〜 – 芸能コラム : 日刊スポーツ


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