グーグル、5年内に新スマホOS アンドロイドから「フクシア」に切り替えを検討

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米グーグルの本社ビル前にあるモバイル端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド」のマスコット=米カリフォルニア州マウンテンビュー(ブルームバーグ)
米グーグルの本社ビル前にあるモバイル端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド」のマスコット=米カリフォルニア州マウンテンビュー(ブルームバーグ)

米IT大手グーグルが主力のモバイル端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド」を今後5年以内に開発中の第3のOS「フクシア」に切り替えることを検討していることが、分かった。グーグルはノート型パソコン(PC)やスマートスピーカーといった自社の消費者向けデバイス全てのOSを一元化できるフクシアを導入することで、スマートフォン市場における最大のライバル、アップルとの競争に勝ち抜く考えだ。

全デバイスに対応

フクシアは、アンドロイドの限界を克服するためにゼロから立ち上げられたプロジェクト。音声対話システムの性能やセキュリティーの更新頻度を向上させ、ノート型PCから小型のネット接続センサーまで端末の違いを問わず、同じように見えるのが特徴だ。関係者によると、開発プロジェクトチームはフクシアをスマートスピーカーなどインターネットに接続された家庭用機器に3年以内に搭載し、その後ノート型PCなどの機器に組み込むことを目指しているという。

グーグルのピチャイ最高経営責任者(CEO)は、あらゆる分野で人工知能(AI)サービスを消費者に浸透させることを目標としている。しかし、同社の現行のOSはそれに対応しきれていない。このため、主力OSをフクシアに切り替える考えだ。

スマホ市場でアンドロイドを搭載したスマホのシェアは約85%。アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の15%に比べると圧勝しているが、アップルのOSはパフォーマンスやプライバシー、セキュリティー、そしてアップルの端末全体のインテグレーションといった分野で優位に立つ。さらに、システムの更新頻度はアップルの大きな強みで、根強いファンがいるのもこのためだ。

アップルがOSの最新版を発表すれば、多くのアイフォーン利用者は迅速に更新するが、アンドロイドの利用者の更新率は10%を下回る。つまり、グーグルの最新サービスはごくわずかなアンドロイド携帯利用者にしか浸透していないことになる。

工程表は未承認

関係者によれば、ピチャイCEOはフクシアプロジェクトを社内的には支持しているという。しかし、同CEOとアンドロイドとクローム両OSの責任者であるヒロシ・ロックハイマー氏はまだフクシアのロードマップ(工程表)を承認していない。

現在、100人余りがフクシアのプロジェクトに従事しているが、グーグルはこの新OSをどう活用するかをまだ公表していない。

アンドロイドは韓国のサムスン電子やLG電子、中国の華為技術(ファーウェイ)など、多くのハードウエア提携先や開発者のほか、多額のモバイル広告を支えており、クロームも同様に多くの学校や組織が利用している。こうした背景から、現行のOSを見直す計画について、両幹部は慎重に動かざるを得ない。

また、アンドロイドは当局の精査、法廷闘争の対象にもなっており、同OSに何らかの変更を加えた場合には厳重な監視につながるといった課題もある。(ブルームバーグ Mark Bergen、Mark Gurman)

情報源:グーグル、5年内に新スマホOS アンドロイドから「フクシア」に切り替えを検討 (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)


米Googleがオープンソースプロジェクトとして開発中の“第三のOS”、「Fuchsia」(フクシア)について、米Bloombergが7月19日(現地時間)、「FuchsiaのプロジェクトチームはAndroidに取って代わることを切望しており、5年以内に実現したがっている」と報じた。

Bloombergはまた、Googleのスンダー・ピチャイCEOはこのプロジェクトを支持してはいるが、具体的なロードマップを認めてはいないとも報じている。

Bloombergは、プロジェクトチームのメンバーが、FuchsiaをAndroidとChrome OSに代わる、IoT、スマートフォン、PCにわたって稼働するOSにする計画があると語ったとしている。

Fuchsiaは、Googleが2015年8月にGitHubで公開したOSプロジェクト。Android OSと異なりLinuxベースではなく、Google独自のリアルタイムOS向けカーネル「Zircon(旧Magenta)」をベースにしている。このOSがメインになれば、米Oracleとの訴訟問題も回避できそうだ。

Bloombergはまた、Fuchsiaはまず、「Google Home」のようなスマートスピーカーに3年以内に搭載されるとも報じた。GitHubのZirconのレポジトリにあるハードウェアベンダーと端末のリストを見ると、GoogleがGAUSS、MACHINA、ASTROというデバイスを開発していることが分かる。GAUSSには音声入出力があり、これがスマートスピーカーのプロジェクトのようだ。

5年後にFuchsiaがAndroidとChrome OSに取って代わるかどうかは不明だが、このプロジェクトが着実に進行していることは確かだ。

関連リンク

情報源:Googleの“第三のOS”「Fuchsia」、3年以内にスマートスピーカーに搭載か──Bloomberg(ITmedia NEWS) – Yahoo!ニュース

情報源:Googleの“第三のOS”「Fuchsia」、3年以内にスマートスピーカーに搭載か──Bloomberg – ITmedia NEWS


  • エンジニアのチームが「Fuchsia」と呼ばれるプロジェクト手掛ける
  • 新たなOSは今後5年間に現行システムに置き換わる可能性がある
Photographer: Chris Goodney/Bloomberg
Photographer: Chris Goodney/Bloomberg

米グーグルではエンジニアらで構成する社内の小規模なグループが2年以上前から、最終的にモバイル端末用基本ソフト(OS)「アンドロイド」の後継版となりそうなソフトウエア開発にひっそりと取り組んできた。チームは陣容を拡大するにつれ、新たなソフトをどう機能させるかについて社内の激しい議論を突破する必要が出てくるだろう。

「Fuchsia」と呼ばれるこのプロジェクトは個人用デバイスなどが増える中でアンドロイドの限界を克服するためゼロから立ち上げられた。音声対話や頻繁なセキュリティー機能更新を向上させるとともに、ノート型パソコンから小型のネット接続センサーまでさまざまなデバイスで似たような設計を目指している。グーグルのサンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は人工知能(AI)があらゆる分野で消費者に普及することを同社の目標に設定しているが、同社の主力OSはそれに追いついていない。

事情に詳しい複数の関係者によれば、このチームのメンバーはスマートフォン「ピクセル」やスマートスピーカーなど同社のあらゆる自前の機器のほか、第三者が開発しアンドロイドや「クロームOS」に基づくデバイスを動かす単一のOSを開発する計画を検討している。

関係者の1人によれば、複数のエンジニアは音声制御スピーカーなど接続された家庭用機器に3年以内にFuchsiaを搭載し、その後にノート型パソコンなど大きめの機器に組み込みたい考えを示している。複数の関係者が匿名を条件に語ったところでは、チームは最終的に新しいシステムをアンドロイドと置き換える意向。今後5年間での実現を目指していると、関係者1人は語った。

しかしながら、ピチャイCEOに加えアンドロイドとクローム責任者のヒロシ・ロックハイマー氏はFuchsiaの工程表にまだ署名していないと複数の関係者は話している。アンドロイドは多くのハードウエア提携先や開発者のほか多額のモバイル広告を支えているため、同OSの見直し計画に関して両幹部は慎重に動かざるを得ない。アンドロイドは当局の精査や法廷闘争の対象にもなっており、同OSに何らかの変更を加えた場合に厳重に監視されることにつながる。

原題:Google Team Is Said to Plot Android Successor (Correct)(抜粋)

情報源:米グーグル、「アンドロイド」後継ソフトの開発に取り組む-関係者(Bloomberg) – Yahoo!ニュース

情報源:金融政策は全員が現状維持予想、副作用の議論は活発化-サーベイ – Bloomberg


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