「ウルトラマン」シリーズの日本国外利用権を巡るアメリカでの裁判で円谷プロダクションが勝訴 – GIGAZINE

当然だな。


by Pedro de Matos
by Pedro de Matos

ウルトラQからウルトラマンタロウまでの「ウルトラマン」シリーズの日本国外利用権を巡る裁判で、カリフォルニア中央区地方裁判所は、円谷プロダクションの主張を全面的に認める判決を下しました。

米国訴訟(勝訴判決)に関するお知らせ | 株式会社 円谷プロダクション
https://www.tsuburaya-prod.co.jp/pressrelease/180424-winning_judgment/

米国訴訟(勝訴判決)に関するお知らせ
(PDFファイル)https://www.tsuburaya-prod.co.jp//wp-content/uploads/20180424-winning_judgment-tsuburayaprod-pr.pdf

「ウルトラマン」シリーズといえば円谷英二氏が創業した円谷プロダクションの代表的な作品として知られています。しかし同時に、海外展開時の権利関係が複雑な作品としても知られてきました。

権利関係のもめ事は1996年、タイの実業家でチャイヨー・プロダクションの創業者でもあるサンゲンチャイ・ソンポテ氏が「『ウルトラマン』シリーズ(ウルトラQ~ウルトラマンタロウまでの6作品)の、日本以外の全世界での権利は自分が有する」と主張し、円谷プロダクション3代目社長・円谷皐氏が署名したという文書(契約書)の写しを円谷プロダクションに持参したところからはじまります。

円谷皐氏はこの前年・1995年に亡くなっていたため、4代目社長を継いでいた円谷一夫氏が対応したものの、詳細を調べていく中で文書は偽物であると確信し、裁判に持ち込まれることとなります。1996年に放送が始まった「ウルトラマンティガ」が旧作の続編ではない世界観であると設定されたのは、このチャイヨーとの裁判により海外展開に支障を来さないようにするためだったという見方があります。

円谷プロダクションによれば、ソンポテ氏が示したのはわずか1枚の文書で、「円谷プロダクション」の社名や各作品名・放送本数など、皐氏であれば間違えるはずのない基本事項の誤りが多く、ライセンスビジネスであれば必ずあるはずのライセンス料に関する規定などもなかったとのこと。

契約書を巡っては1997年から2008年にかけてタイで裁判が行われ、筆跡鑑定の末に円谷プロダクションによる「契約書は偽造」という主張が認められました。一方、1999年から2004年には日本で裁判が行われましたが、こちらは文書は真正であるというチャイヨーの主張を認める判決が下りました。これにより、タイでは「権利者は日本国内・国外問わず円谷プロダクション」、日本では「権利者は日本国内では円谷プロダクション、海外ではチャイヨー・プロダクション」という、ねじれた状態が発生していました。

今回、円谷プロダクションが「勝訴」と発表した裁判は、2008年にチャイヨーから権利を譲渡されたユーエム株式会社が「円谷プロダクションが権利を侵害している」とカリフォルニア中央区地方裁判所に訴えたもの。円谷プロダクションによると、この裁判では円谷プロダクションとチャイヨー・プロダクションの持つ膨大な資料や通信履歴を洗い出し、長時間かけた調査分析が行われた結果、契約書が真正なものではないという円谷プロダクションの主張が認められたとのこと。

円谷プロダクションは「上記判決は、当社の主張を全面的に認めるものです。今回の全面勝訴判決は、長い時間と膨大な労力をかけた精緻な証拠開示手続に加え、多数の証人の証言、筆跡鑑定の専門家の鑑定意見等を経て出されたもので、極めて信頼性の高いものであると考えます。この判決を踏まえて、今後はさらにウルトラマン作品の積極的な海外展開を進めていく所存でございます。お取引先様、ご関係者様、ウルトラマンシリーズファンの皆様におかれましては、今後とも変わらぬご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」とコメントしています。

情報源:「ウルトラマン」シリーズの日本国外利用権を巡るアメリカでの裁判で円谷プロダクションが勝訴 – GIGAZINE


はぁ・・・


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