へぇ・・・
2016年の大統領選において偽の情報を発信し混乱を生じさせたとして、Facebookがロシアの企業Internet Research Agency(IRA)に関連する全てのアカウントを見つけ次第削除していると発表しました。FacebookとInstagramを含めて、既に270以上のページ&アカウントが削除されたとのこと。
Authenticity Matters: The IRA Has No Place on Facebook | Facebook Newsroom
https://newsroom.fb.com/news/2018/04/authenticity-matters/Facebook is banning hundreds more accounts run by Russian trolls – Recode
https://www.recode.net/2018/4/3/17194430/facebook-banning-ira-russian-troll-accounts-internet-research-agency
2016年の大統領選において、ロシア人およびロシアの団体が個人情報を盗んでFacebookやInstagramでアメリカ人になりすまし、グループを作成したり扇動的な画像を投稿するなどして選挙に干渉したとして、2018年2月にロシア人13人とロシアの3団体が起訴されました。訴状の中では、Internet Research Agency(IRA)の従業員がトロールアカウントを作成し、大統領選の期間中にボットを使って議論を見せかけ政治的な混乱を生じさせたこと、またこれらの活動においてFacebookやInstagramが大きな役割を果たしたとして言及されています。そして2018年4月3日付けで、FacebookのSCOであるAlex Stamos氏は、IRAによって操作されていた138ページのFacebookページおよびFacebookアカウント70個とInstagraアカウント65個を削除したと発表しました。これらのページのコンテンツには広告が含まれており、内容の95%がロシア語で、ロシア在住の人やロシア語を使う人をターゲットとしていたとのこと。
削除理由についてFacebookは「IRAは繰り返し偽アカウントの複雑なネットワークを使い、2016年の大統領選前・大統領選中・大統領戦後にわたってFacebookのユーザーをあざむき、操作してきました。これが私たちが彼らにFacebookを使って欲しくない理由です。私たちは最新のアカウントとページを、『コンテンツに基づいて』ではなく『IRAに操作されていることから』いくつか削除しました」と説明しています。議論と人のつながりを重視するFacebookが「コンテンツ」ではなく発信者に基づいて削除するのはイレギュラーな判断といえます。
削除された投稿はこんな感じ。政治的内容からロシアの観光ガイドのようなものまでさまざまです。
IRAが何を行っているのかについて、Facebookは透明性を備えた方法でその内容を共有していきたいとしており、今後数週間内にIRAに関連したページに「いいね!」を押したりアカウントをフォローしたりした時には、ユーザーがヘルプセンターを通してそれをチェックできるツールを公開する予定とのことです。アカウントの中には戦略を変えセキュリティーチームの削除から逃れようとするものも存在しますが、Facebookはさらなるアカウントを発見して同様に削除していくと記しています。
また、マーク・ザッカーバーグCEOもIRA関連アカウントの削除について投稿を行いました。
ザッカーバーグCEOによると、2016年の大統領選でIRAが偽アカウントを作って不和を生じさせるようにコンテンツを投稿していることがわかった後、FacebookはIRAの活動について国際的に調査を行い、アカウントやページを削除してきたとのこと。Facebookは国外から選挙を妨害されないようにする技術を改良してきており、2017年のフランス大統領選においては3万個もの偽アカウントを取り除き、ドイツでは2017年の選挙が始まる前に連邦行政機関と協力して動き、ドイツにおいてどのような脅威が見られたのかを学ぶと共に情報を共有したといいます。また2017年のアラバマ州上院補選では偽のアカウントを検知し削除する新しいAIツールを展開し、誤情報の拡散を防いだとのこと。
さらに、Facebookはセキュリティの投資を増やしており、2018年4月現在はセキュリティとコンテンツレビューに1万5000人もの人員を割いていること、2018年末には2万人以上に増員させる予定だということをザッカーバーグCEOは説明しています。
情報源:Facebookが偽ニュースを拡散させたロシアの数百のアカウント&ページを削除したと発表 – GIGAZINE
米Facebookは4月3日(現地時間)、米大統領選へのロシア政府介入疑惑対策の1つとして、ロシアのプロパガンダ企業Internet Research Agency(IRA)に関係のある多数のアカウントを削除したと発表した。
70件のFacebookアカウント、65件のInstagramアカウント、138件のFacebookページを削除した。これらのページが出していた大量の広告も削除した。ページのコンテンツの95%はロシア語で、対象はロシア人だったという。あるページは108万人のフォロワーが、あるInstagramアカウントは49万3000人のフォロワーがいた。これらのアカウントは合わせて16万700(約1800万円)ドルを広告に費やしていたという。
同社は「IRAは2016年の米大統領選以外でも、不正なアカウントの複雑なネットワークを使って何度もFacebook上の人々を欺き、操作していた。(中略)今回のアカウント削除は、そのコンテンツ(に問題があるかどうか)ではなく、IRAに関連しているかどうかを判断基準にした」と説明した。
サンプルとして紹介されたページの投稿や広告は、すべてロシアに関するものだ。
マーク・ザッカーバーグCEOは自身のFacebookアカウントで「セキュリティは、完全に解決できる問題ではない。IRAのような組織は進化し続けるだろう。われわれは、特に選挙の健全性を保つために、今後もセキュリティ技術を改善していく」と語った。
関連リンク
情報源:Facebook、ロシア疑惑関連アカウントとページを合計273件削除したと報告(ITmedia NEWS) – Yahoo!ニュース
情報源:Facebook、ロシア疑惑関連アカウントとページを合計273件削除したと報告 – ITmedia NEWS
ふむ・・・