アップル、次は半導体 Mac向け、20年から自社製に切り替え

へぇ・・・


米アップルが開催した開発者向け年次会議(WWDC)の会場内でスタッフからノートパソコン「マックブックプロ」の説明を受ける来場者ら=2017年1月5日、米カリフォルニア州サンノゼ(ブルームバーグ)
米アップルが開催した開発者向け年次会議(WWDC)の会場内でスタッフからノートパソコン「マックブックプロ」の説明を受ける来場者ら=2017年1月5日、米カリフォルニア州サンノゼ(ブルームバーグ)

米IT大手アップルがパソコン「Mac(マック)」に自社製の半導体を搭載する計画であることが、3日までに分かった。関係者によると、早ければ2020年から、現在のインテル製に代わり自社製を使用するという。

新機能を迅速に

この計画はまだ初期段階だが、マックやスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」、タブレット端末「iPad(アイパッド)」を含むアップルの機器全てを、より同じように、切れ目なく動作させることを狙った戦略の一環となる。経営幹部は、このプロジェクトを承認しており、移行は数段階にわたって行われる可能性が高いという。

アップルにとって、自社製半導体への切り替えの意義は大きい。現在、「アイフォーン」や「アイパッド」、腕時計型端末「アップルウオッチ」、「アップルTV」は全て、アップルが設計し英半導体開発大手アーム・ホールディングスの技術に基づくメインプロセッサーを使用している。マックに搭載のチップも自社製に移行すれば、アップルはインテル製半導体の計画に左右されずに自社のスケジュールで新機種を発表できる。

全ての製品に新機能をより迅速に実装できるようになり、競争力の強化も期待される。ハードウエアとソフトウエアの統合性を高め、バッテリーの持ちを良くするといった効果も見込まれる。

クロス・リサーチのアナリスト、シャノン・クロス氏は「アップルはハードウエアとソフトウエア・プラットフォームをさらに統合する方法を検討しているようだ。基本ソフト(OS)、iOSとmacOSの統合に向けた明らかな動きを見せている。差別化戦略として、機能性を高めるために部品の垂直統合を目指す方向に進んでいるのは、研究開発費の増加に注目すればわかる」と分析した。

自社製半導体の使用は、大手メーカーとしてはアップルが唯一となる見通し。米デル・テクノロジーズ、米ヒューレット・パッカード(HP)、中国のレノボ・グループ(聯想集団)などは、インテル製の半導体を使用している。

インテル大打撃

一方、インテルにとっては大きな打撃だ。ブルームバーグのサプライチェーン(部品供給網)分析によれば、インテルの年間売上高の約5%をアップルが占める。2日の米株式市場でインテルの株価は取引時間中に一時9.2%下落し、日中ベースでは約2年ぶりの大幅安を記録。終値は6.1%下げた。

スティーフル・ニコラスのアナリスト、ケビン・キャシディ氏は「インテルの売上高に占めるアップルの割合はわずかであり、インテルの収益に大した影響はない。インテル株の下げは過剰反応だ」と指摘した。

ただ、自社製の半導体を採用する動きが他のパソコンメーカーに広がる場合は、懸念は大きいと警戒している。(ブルームバーグ Ian King、Jeran Wittenstein)

情報源:アップル、次は半導体 Mac向け、20年から自社製に切り替え (1/2ページ) – SankeiBiz(サンケイビズ)


中国・北京のアップルストア前をスマートフォン片手に歩く男性(2014年4月14日撮影、資料写真)。(c)AFP/WANG ZHAO〔AFPBB News〕
中国・北京のアップルストア前をスマートフォン片手に歩く男性(2014年4月14日撮影、資料写真)。(c)AFP/WANG ZHAO〔AFPBB News

米アップルが、同社のパソコン「Mac」に搭載するプロセッサーを、現行のインテル製から、自社で開発する独自のものに切り替える計画だと、海外メディアが報じて話題になっている。

2020年にも独自チップのMac登場か

このニュースを最初に伝えた米ブルームバーグの記事によると、この計画は「カラマタ(Kalamata)」というプロジェクト名の下で進められており、2020年にも独自開発のプロセッサーを搭載したMacパソコンが登場する可能性があるという。

この計画は、すでにアップルの幹部が承認している。今後、スケジュールが遅れたり、計画そのものが頓挫する可能性もあるが、もし、予定どおりに進めば、インテルにとって痛手になるだろうと、ブルームバーグは伝えている。

アップルには2つのメリット?

ブルームバーグによると、独自開発のプロセッサーをMacに用いることは、アップルに2つのメリットをもたらすという。

1つは、インテルという他企業の製品開発サイクルに左右されることなく、自社のスケジュールに基づいて、パソコンを開発したり、発売したりすることができること。

米HP Inc.、米デル・テクノロジーズ、中国レノボ・グループ(聯想集団)、台湾エイスース(華碩電脳)といった大手パソコンメーカーは、いずれもインテル製のプロセッサーを採用している。もし、アップルが、独自チップを用いたパソコンを開発すれば、こうしたライバルよりも迅速に新機能を搭載することができ、製品の差異化が図れるという。

また、独自プロセッサーの採用によって、アップルはハードウエアとソフトウエアを、より緊密に統合することができる。例えば、バッテリーの持ち時間が、より長いパソコンが登場する可能性があるという。

現在、アップルは、スマートフォン「iPhone」、タブレット端末「iPad」、腕時計端末「Apple Watch」、映像配信端末「Apple TV」のすべてに、自社開発のプロセッサーを採用している。

これらは、ソフトバンクグループが2016年に買収した、英国の半導体開発会社、ARMホールディングスの技術をベースにしている。

そして、こうしたモバイルOSを搭載する機器とMacとの連携も、よりスムーズになるという。これがブルームバーグが指摘する2つめのメリットだ。

すでにアップルは、iPhoneなどのOSである「iOS」と、MacのOSである「macOS」で、機能やシステムを一部共通化している。ブルームバーグによると、アップルは、「マジパン(Marzipan)」と呼ぶ、新たなソフトウエアプラットフォームも開発している。これは、iPhoneやiPadなどのアプリを、Macで利用できるようにするもので、最短年内のリリースに向け、開発中だという。

インテルのビジネスを脅かす動き

前述したとおり、もしMacにも、アップル製プロセッサーが搭載されることになれば、インテルに打撃を与えることになりそうだ。

インテルは、パソコン向けプロセッサーの市場を独占している企業。その年間売上高に占める、アップルからもたらされる売上高の比率は、5%程度で、さほど大きなものではない。しかし、アップルがきっかけとなり、他のパソコンメーカーも、自社プロセッサーを採用するような動きが広がれば、インテルが抱える不安は、より大きなものになると、ブルームバーグは伝えている。

なお、インテルの全売上高のうち、ノートパソコンやデスクトップパソコン向け半導体を手がけるクライアントコンピューティンググループの売上高比率は53%と、過半を占めている(インテルの2017年10~12月期決算資料)。

(参考・関連記事)「パソコンは6年連続の前年割れ

情報源:アップル、インテルと決別か?(JBpress) – Yahoo!ニュース

情報源:アップル、インテルと決別か? Macにも独自プロセッサーを採用する計画 | JBpress(日本ビジネスプレス)


  • インテルの年間売上高の約5%をアップル向けが占める
  • インテルの株価は一時9.2%安と約2年ぶりの大幅下落
MacBook Pro laptop computer Photographer: David Paul Morris
MacBook Pro laptop computer Photographer: David Paul Morris

アップルはコンピューター「Mac(マック)」の半導体に関して、早ければ2020年から現在のインテル製に代わり自社製を搭載する計画だと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

 この計画はまだ初期段階だが、マックや「iPhone(アイフォーン)」、「iPad(アイパッド)」を含むアップルの機器全てをより同調させ、切れ目なく動作させることを狙った戦略の一環となる。関係者らは、情報が公になっていないとして匿名を条件に語った。経営幹部はこのプロジェクトを承認しており、移行は数段階にわたって行われる可能性が高い。
 アップルが自社製半導体に移行すれば、インテルには大きな打撃だ。ブルームバーグのサプライチェーン分析によれば、インテルの年間売上高の約5%をアップルが占める。
2日の米株式市場でインテルの株価は一時9.2%下落し、日中ベースでは約2年ぶりの大幅安となった。終値は6.1%安。
 アップルがこの計画を断念したり、移行を遅らせたりすることが理論上はまだ可能だ。アップルはコメントを控えた。インテルは「当社顧客に関する臆測にはコメントしない」としている。
アップルにとって、自社製半導体への切り替えは決定的な瞬間になる。現在、アイフォーンやアイパッド、「アップルウオッチ」、「アップルTV」は全て、アップルが設計しアーム・ホールディングスの技術に基づくメインプロセッサーを使用している。マックに搭載のチップも自社製に移行すれば、アップルはインテル製半導体の計画に左右されずに自社のスケジュールで新機種を発表できる。
クロス・リサーチのアナリスト、シャノン・クロス氏は「アップルは自社のハードウエアとソフトウエア・プラットフォームをさらに統合する方法を検討していると思う。アップルは明らかにこの分野で前進し、iOSとmacOSの統合を試みている」と指摘。「この方向に行くのは理にかなう。研究開発費の増加に注目すれば、競争上の差別化に向けて機能性を高められるよう部品の垂直的統合を目指す方向に進んでいる」と分析した。

情報源:アップルが独自のMac半導体を計画、インテルに打撃か-関係者(Bloomberg) – Yahoo!ニュース

情報源:米国、500億ドルの中国輸入品への関税適用提案-ハイテク製品中心 – Bloomberg


4月2日、米アップルがパソコン「Mac(マック)」に搭載する半導体について、インテル製をやめ、自社製の半導体に切り替えることを計画していると、ブルームバーグが関係筋の情報として報じた。写真は3月28日撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)
4月2日、米アップルがパソコン「Mac(マック)」に搭載する半導体について、インテル製をやめ、自社製の半導体に切り替えることを計画していると、ブルームバーグが関係筋の情報として報じた。写真は3月28日撮影(2018年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

[2日 ロイター] – 米アップル<AAPL.O>がパソコン「Mac(マック)」に搭載する半導体について、インテル<INTC.O>製をやめ、自社製の半導体に切り替えることを計画していると、ブルームバーグが2日、関係筋の情報として報じた。自社製への切り替えは早ければ2020年に開始するという。

ブルームバーグによると、アップルは自社製品の統合性を高める広範な戦略の一環として、コードネーム「カラマタ(Kalamata)」の下、同計画を推進。ただ、計画はまだ初期段階にあるという。

アップル、インテルいずれからもコメントは得られていない。アップルは05年からパソコンにインテル製半導体を搭載している。

マックによるアップルの業績への寄与度はさほど大きくない。昨年のマック販売台数は1920万台で、同社の17年度売上高に占める比率は11%にとどまっている。

ただ、スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)の台頭でラップトップやデスクトップ・コンピュータの販売が落ち込む中で、マックの売り上げは昨年4%の伸びを記録した。

同報道を受け、インテルの株価は6%安、アップルは0.7%安で取引を終えた。

スタイフェルのアナリスト、ケビン・カシディ氏は、アップルの計画に関する報道に市場が「過剰反応」しており、インテルの業績見通しは良好なままだと分析。「他のPCメーカーが自社製CPU(中央演算処理装置)への切り替えを検討する見込みはない」と予想した。

サミット・インサイツ・グループのアナリスト、キンガイ・チャン氏は「アップルが低価格帯製品の一部でインテルから切り替えることは可能とみられるが、2020年までに高価格帯をはじめとする全製品で切り替えるのは難しいと考える」と指摘した。

*内容を追加しました。

情報源:アップル、Mac向け半導体をインテル製から自社製に切り替えへ=報道(ロイター) – Yahoo!ニュース

情報源:アップル、Mac向け半導体をインテル製から自社製に切り替えへ=報道


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