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肉や動物性由来の食品、卵、乳製品などを摂らないヴィーガン(vegan)の人々、そして動物愛護団体の活動家にとって肉料理を提供するレストランは宿敵。店頭で抗議デモを繰り広げて営業を妨害し、店のオーナーは激怒。しかし実際に客は肉料理を食べにやってくる…。この衝突のトラブルはいつどのように解決をみるのであろうか。カナダのトロントにあるレストランから興味深い話題が飛び出した。『トロント・スター(The Toronto Star)』紙などが伝えている。
大腿骨から膝までという太ももの肉の塊をまな板に置き、ブッチャーナイフで器用に肉をさばいていく調理師の男性。“殺人行為”“動物は私たちのためにいるのではない”“ステーキにはヴィーガンミートを”などと書かれたプレートを掲げて店頭に立ち、肉料理の提供に抗議する4名の活動家たち。トロントのダンダス・ストリートにある肉料理が評判の「Antler Kitchen & Bar」では、店の正面の大きなガラス窓1枚をはさんでとんだバトルが繰り広げられた。
「Antler」では季節ごとにバイソン、イノシシ、ウサギ、アヒル、シカなど野生動物の肉が提供されている。レストランの共同オーナーでシェフも務めるマイケル・ハンターさんはまさに「ヴィーガンの目の敵」といった存在だが、グルメ・レビューサイトに集まるこのレストランの評価は高く、ハンターさんは「お客様は私の出す肉料理を楽しみに来店するんですよ」と言って一歩も譲らない。
活動家の1人がFacebookに投稿した動画からも、両者のバトルの様子が伝わってくる。店頭での抗議デモに苛立ったハンターさんは、窓際に面したテーブルにグリーンの布を敷くとそこにまな板を載せ、おもむろにシカの骨付き太もも肉を切り始めた。しかしこの行為は大失敗。普段食事に使用されているテーブルの上で野性動物の生肉を切るなど、E型肝炎ウイルスや腸管出血性大腸菌の危険性を考えるとあってはならないこと。保健所に通報すべき違反行為だとして、ヴィーガンばかりか顧客からも非難が殺到したのだ。
このたびのデモの主宰者であったマーニ・ジル・ウーガーさんは、同メディアに「動物たちを守るために私たちは奮起しました。動物保護エリアの農場に暮らす動物たちの瞳は輝いていますが、屠殺業者に向かうトラックに詰め込まれる動物たちの瞳は輝きを失っています。まったく違う目をしているのですよ」と力説した。しかし彼らに対し道行く人々の視線は冷たい。その後のTwitterでも「なぜあの有名レストランでそんな抗議を。マックでやればいいのに」「トロントに行けば必ずここに寄る」と反発する声や、「むしろこのレストランを有名にしただけ」と皮肉る者も現れた。
その後ハンターさんとウーガーさんは電話で話し合いを持ったといい、どこで折り合いがついたのか、ウーガーさんの得意分野である“野菜狩り”にハンターさんも一緒に行くことになったもよう。水と油のような両者がどれほど仲良くやれるものか今後に注目が集まりそうだ。
https://instagram.com/p/Bgr3raDj3Zt/
画像は『Sputnik International 2018年3月29日付「Toronto Restaurant Owner Angers Activists After Carving Up Deer in Front of Them」』のスクリーンショット
情報源:【海外発!Breaking News】ヴィーガンの店頭デモに激怒の肉料理店、窓際でシカ肉をぶった切る(カナダ) | Techinsight
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