誰が挑戦者になるのか・・・
稲葉八段、羽生竜王、広瀬八段、佐藤康九段、久保王将、豊島八段
佐藤天彦(あまひこ)名人(30)への挑戦者を決める第76期名人戦A級順位戦(毎日新聞社、朝日新聞社主催)の最終11回戦5局が2日、静岡市などが後援して同市葵区の浮月楼で行われ、首位を走っていた久保利明王将(42)と豊島将之八段(27)がともに敗れて6勝4敗となった。最終局に勝った稲葉陽(あきら)八段(29)、佐藤康光九段(48)、豊島に勝った広瀬章人八段(31)と、この日対局がなかった羽生善治竜王(47)が両者と並び、6人による挑戦権をかけたプレーオフが行われることになった。
名人9期の羽生、同2期の佐藤康以外は、全員初の名人を目指す。史上初の6人によるプレーオフは順位下位から、久保と豊島が4日に大阪市福島区の関西将棋会館で戦い、勝者が佐藤康と対戦。その後、広瀬、羽生、稲葉と続くトーナメント方式で行われる。
三浦九段が残留、渡辺棋王ら降級
一昨年10月に起きた将棋ソフト不正使用疑惑で約3カ月の出場停止処分となった後、不正はなかったと判断されて復帰した三浦弘行九段(44)は、渡辺明棋王(33)に勝って5勝5敗となり、3期連続のA級在籍が決まった。
三浦は、今期は特別措置により順位11位として出場した。そのため降級は例年より1人多い3人となっていた。
一方、B級1組への降級は、すでに決まっていた屋敷伸之九段(46)のほか、渡辺棋王と行方尚史八段(44)になった。
降級する屋敷は「精いっぱい戦ったが、力及ばなかった」、渡辺棋王は「他棋戦も含め内容が悪かったので、順位戦もこういう結果になってしまった」、行方は「この1年、内容も結果もA級に値しないものだったので仕方がない」と語った。【山村英樹、丸山進】
(左が勝ち)
広瀬八段 93手 豊島八段
(6勝4敗) (6勝4敗)
稲葉八段 91手 行方八段
(6勝4敗) (3勝7敗)
佐藤康九段 103手 屋敷九段
(6勝4敗) (2勝8敗)
三浦九段 147手 渡辺棋王
(5勝5敗) (4勝6敗)
深浦九段 146手 久保王将
(5勝5敗) (6勝4敗)
情報源:将棋:名人戦順位戦A級 史上初、6人プレーオフ – 毎日新聞
ほぉ・・・