一夜明け
2023/10/12 12:49
将棋の藤井聡太王座(竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖、21)が10月11日、王座戦五番勝負第4局で永瀬拓矢王座(31)に勝利、シリーズ成績3勝1敗で王座獲得に成功し、全8つのタイトルを独占した。12日には対局が行われた京都府内で一夜明け会見に応じた藤井王座。偉業を達成した自分への“ご褒美”を問われると、「何かご褒美ということはなくて、王座戦をしっかり振り返って前に進んでいけたらと思っています」と語り、更なる前進を誓った。
史上初の偉業達成から一夜明けた藤井新王座が、晴れやかな笑顔を見せた。激闘を勝ち切った後も様々な公式行事が目白押しの夜だったが、「部屋に戻った後、軽く対局を振り返りました。軽くといってもいろいろ考えてしまったんですが、それなりに普段通り寝られたかなと思います」と自室に戻ってからはリラックスして過ごしたという。
八冠独占については「実現できたのもまだまだ実感がわかないというのが正直なところです」。今後は全棋士に追われる一層厳しい戦いが待ち受けることになるが、「将棋は盤を挟んでしまえば、立場の違いはまったくないので、これまでと変わらない気持ちでいいのかなと思っています。これまで以上に将棋の内容であったり、高いレベルのものが要求されると思っています。」と語り、より一層気持ちを引き締めている様子だった。
さらに、自分へのご褒美を問われる場面も。「私自身は勝った時にご褒美はあまり考えていなくて、むしろ勝った時も負けた時も変わらずモチベーションを保つことが大事。負けた時にどう気分をよくするか意識しています」とあくまで冷静。「この王座戦をしっかり振り返って、前に進めたらと思っています」と語り、更なる前進を誓っていた。
(ABEMA NEWS)
情報源:八冠独占の藤井聡太新王座「しっかり振り返って前に進んでいけたら」自分へのご褒美はナシ 偉業達成から一夜明け、更なる先進誓う | ニュース | ABEMA TIMES | アベマタイムズ
永瀬拓矢王座に藤井聡太竜王・名人が挑戦する 第71期王座戦五番勝負第4局が、10月11日(水)に京都市東山区の「ウェスティン都ホテル京都」にて行われ、藤井竜王・名人が138手で永瀬王座に勝ち、対戦成績を3勝1敗とし王座を奪取しました。
藤井竜王・名人は初の王座獲得です。
また、今期の王座獲得により、藤井竜王・名人は現行のタイトルを独占することになりました。
八大タイトル戦になってから、タイトル全冠制覇は史上初の快挙です。本日行われた第4局の模様は、日経電子版、NIKKEI LIVE(有料)、ABEMA、囲碁将棋プラス、王座戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継でご確認ください。
情報源:永瀬拓矢王座VS藤井聡太竜王・名人 第71期王座戦五番勝負第4局 藤井聡太竜王・名人が勝利し王座を奪取|将棋ニュース|日本将棋連盟
10月11日(水)に京都府京都市「ウェスティン都ホテル京都」で行われた、第71期王座戦五番勝負第4局で藤井聡太竜王・名人(21)が永瀬拓矢王座(31)に勝ち、3勝1敗で王座を奪取しました。これにより羽生善治九段(53)の保持していた王座の最年少記録(21歳11カ月)を31年0カ月ぶりに更新しました。
また、同時に藤井は21歳2カ月で史上初となる八冠を達成しました。記録については下記をご覧ください。八冠達成者
棋士名 獲得タイトル名(左から獲得順) 生年
月日八冠
達成日八冠
達成時
の年齢八冠目の
タイトル
と最終局藤井聡太
(現役)棋
聖王
位叡
王竜
王王
将棋
王名
人王
座2002年
7月19日2023年
10月11日21歳
2カ月第71期王座
第4局2023年10月11日現在
- 【羽生善治日本将棋連盟会長のコメント】
- 八冠達成、誠におめでとうございます。 継続した努力、卓越したセンス、モチーベーション、体力、時の運、すべてが合致した前人未到の金字塔だと思います。 今後も将棋の更なる高みを目指して前進を続けられる事を期待します。
- 【杉本昌隆八段のコメント】
- 王座獲得、そして史上初となる八冠達成本当におめでとう。どんなに険しい道でも臆せず挑戦し、考え抜いた末に最後は必ず正解にたどり着く。 それは、私たちが持っている「人間力」を大事にして、その能力を十全に発揮したからでしょう。全冠制覇も藤井八冠にとってはゴールではありません。 これからも自分の信じる道を突き進んでください。期待しています。
全冠独占達成者一覧表
冠数 獲得タイトル名(左から獲得順) 達成年月日 達成者 八冠 棋聖 王位 叡王 竜王 王将 棋王 名人 王座 2023年10月11日 藤井聡太 七冠 棋王 王座 棋聖 王位 名人 竜王 王将 1996年2月14日 羽生善治 五冠 王将 名人 王位 十段 棋聖 1963年2月2日 大山康晴 四冠 王将 九段 名人 王位 1960年9月20日 大山康晴 三冠 王将 九段 名人 1959年6月12日 大山康晴 三冠 王将 九段 名人 1957年7月11日 升田幸三 ※タイトル名は獲得順
※九段、十段は竜王の前身
情報源:藤井聡太、史上最年少で王座奪取と八冠達成!|将棋ニュース|日本将棋連盟
五番勝負
あ
▲永瀬拓矢王座-△藤井聡太竜王・名人(棋譜中継)
☖5六歩の局面で永瀬が投了を告げた。 以下は☗同金☖同銀☗同玉☖5五金☗4七玉☖4六金打☗同桂☖同金☗3八玉☖5八竜☗2九玉☖2八竜までの詰み。 終局時刻は20時59分。消費時間は☗永瀬5時間0分、☖藤井5時間0分(チェスクロック使用)。 この結果、五番勝負は藤井が3勝1敗で王座のタイトルを奪取。将棋界史上初、八大タイトルをすべて持つ「八冠」が誕生した。 【藤井聡太八冠が誕生】 https://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2023/10/post-e69e.html 【終局直後】 https://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2023/10/post-bb10.html 【大盤解説会場で挨拶】 https://kifulog.shogi.or.jp/ouza/2023/10/post-7e6b.html
20時59分 終局
138手 5六歩まで、△藤井聡竜王・名人 の勝ち
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年内は、あとは竜王の防衛ができるかどうか。
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