藤井聡太王将が初防衛 羽生善治九段の挑戦を4勝2敗で退け“世紀の一戦”決着 タイトル獲得数は12期に/将棋・王将戦七番勝負

藤井聡太王将が勝利し防衛|第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第6局

対戦成績4勝2敗で、王将初防衛


終局後のインタビュー&感想戦


2023/03/12 17:20

藤井聡太王将が初防衛 羽生善治九段の挑戦を4勝2敗で退け“世紀の一戦”決着 タイトル獲得数は12期に/将棋・王将戦七番勝負

将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が、3月11・12日の両日に行われた囲碁将棋チャンネル 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第6局で挑戦者の羽生善治九段(52)に88手で勝利し、王将位の初防衛を決めた。“世紀の一戦”と将棋界内外から大注目を集めたシリーズ成績は4勝2敗で決着。藤井王将はタイトル戦敗退なしで通算獲得数を12期に伸ばし、永世名人資格保持者の森内俊之九段(52)に並ぶ歴代8位へとまたひとつ階段を上った。

【映像】藤井王将VS羽生九段 注目の王将戦第6局

藤井王将が、将棋界のスーパースター同士が激突した“世紀の一戦”を制し、王将位初防衛に成功した。本シリーズは前人未踏のタイトル通算99期を保持するレジェンド羽生九段を挑戦者に迎え、32歳差対決が実現。2023年1月の開幕から本局までの約2カ月で全国を遠征、大激戦を繰り広げた。

「令和の天才VS平成の天才の激突」と将棋界内外から大注目を集めた七番勝負は、開幕局から一手損角換わり、相掛かり、雁木、角換わり、横歩取りと様々な戦型が志向され、互いに先手番で白星を奪い合うシーソーゲームに。前局では羽生九段が後手番でのブレイクを狙い若き王者を追い詰めたが、棋界トップの終盤力を誇る藤井王将が圧巻の際回しで勝利。初防衛に王手をかけた。

決着か、フルセットか。運命の第6局は羽生九段の先手で「角換わり相早繰り銀」に。にらみ合いから、藤井王将が局面を落ち着かせて力を溜めたのち攻勢に出た。後手ペースで進行する中で羽生九段も陣形を整備し、いよいよ本格的な戦いへ。数々の難所をくぐり抜けてきた百戦錬磨の羽生九段も技を繰り出して絶妙にバランスを保ったが、防衛への意志を示すように藤井王将が強く踏み込みぐいぐいリードを拡大。圧倒的な指し回しを見せた藤井王将が、羽生九段の挑戦を退け初防衛を決めた。

藤井王将は、羽生九段との初めての番勝負について「8時間という長い持ち時間で6局指すことができて、羽生先生の強さだったり自分の課題を感じたところがあった」と振り返り、「自分にとって得るものの多いシリーズだった。今後に活かしていけたらと思います」と語った。また、初防衛については「挑戦か防衛かというのは、(対局が)始まってしまえばそんなに関係がなく、その点は意識はしていなかった。非常に難解な将棋が多く、大変なシリーズだった。その中で良い結果を出せたかなという感じです」と喜びを語った。

猛者ぞろいの挑戦者決定リーグを全勝で駆け抜け、20歳の王者に挑戦した羽生九段は、「いろいろな変化や読み筋がたくさん出てくるので対局していて大変なところでもあったが、勉強になったところもあったシリーズだった」と総括。タイトル通算100期はおあずけとなったが、「いろいろやってみたが、もうちょっと全体的に指し手の性格さや精度を上げないといけないなということを感じたシリーズだった。自分自身の至らないところや足りないところを改善して、また次に臨めたららいいなと思います」と未踏の地へと視線を向けた。

この結果、藤井王将はタイトル戦敗退なしで通算獲得数を12期に伸ばし、歴代8位の森内九段の記録に並んだ。

五冠を堅守したばかりの若き絶対王者だが、休まる間はない。現在は、平行して挑戦している棋王戦コナミグループ杯五番勝負に2勝1敗で初奪取に王手をかけており、3月19日には栃木県日光市で第4局が予定されている。さらに、順位戦A級を制し名人初挑戦を決めており、4月5日に開幕する名人戦七番勝負もカウントダウンが始まっている。日に日に柔らかくなる春の風を背に、次の戦いの場所へ。藤井王将の飛躍は止まらない。

◆藤井 聡太(ふじい・そうた) 2002年7月19日、愛知県瀬戸市出身。中学2年生時の2016年10月に史上最年少で四段昇段、史上5人目の中学生棋士となる。2020年度の第91期棋聖戦でタイトル初挑戦。渡辺明棋聖(当時)を破り、17歳11カ月で最年少タイトルホルダーとなった。以降獲得と防衛を重ねて、竜王2期、王位3期、叡王2期、王将2期、棋聖3期の通算12期。棋戦優勝は8回。通算成績は315勝63敗、勝率は0.8333。趣味は鉄道、チェス。
(写真提供・日本将棋連盟)

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2023/03/12 17:13

羽生善治九段、タイトル100期獲得は持ち越しに 藤井聡太王将との“世紀のタイトル戦”に2勝4敗で敗れる/将棋・王将戦七番勝負

将棋の藤井聡太竜王(王位、叡王、王将、棋聖、20)が、3月11・12日の両日に行われた囲碁将棋チャンネル 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第6局で挑戦者の羽生善治九段(52)に勝利し、王将位の初防衛を決めた。前人未踏の通算タイトル100期獲得に挑んだ羽生九段だったが、将棋界のスーパースター対決は若き五冠保持者の藤井王将が制した。

【映像】藤井王将が初防衛を飾った王将戦七番勝負第6局

カド番で第6局を迎えた羽生九段は、フルセットに持ち込むべく先手番で角換わりの戦型を志向。相早繰り銀の出だしから攻勢に出た藤井王将が先にペースを握った。数々の難所をくぐり抜けてきた百戦錬磨の羽生九段も技を見せて絶妙にバランスを保ったが、藤井王将が強く踏み込みリードを拡大。要所で勝負手を繰り出したが、藤井王将に押し切られる形で投了を告げた。

羽生九段は、「去年公式戦で同じ形を指してみて、わからない部分があったのでもう1回やってみようと思った。角銀を持ち駒にして、もうちょっと手が見えるかと思ったが、手を作るのが難しい将棋だった。桂頭のあたりを攻めていくような筋を作りたかったが、なかなか良い筋が見当たらず、少しづつ苦しくしてしまった」と一局を総括。藤井王将とのタイトル戦については、「いろいろな変化や読み筋がたくさん出てくるので、対局していて大変なところでもあったが、勉強になったところもあったシリーズだった」と振り返った。

夢の100期は次年度にお預けに。「自分自身の至らないところや足りないところを改善して、また次に臨めたらいいなと思います」と視線を上げた。
(写真提供・日本将棋連盟)

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2023年3月12日16時9分

藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が国民栄誉賞棋士・羽生善治九段(52)の挑戦を受ける、将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第6局が12日、佐賀県上峰町「大幸園」で行われた。11日午前9時からの2日制で始まった対局は後手の藤井が勝ち、4勝2敗として初防衛を果たした。

タイトル獲得通算99期で、今回大台の100期を目指した羽生の偉業達成は成らなかった。

羽生が投了を告げた。シリーズ2勝を挙げた先手番。今局は角換わり早繰り銀で勝負を挑んだが、敗れた。「昨年の公式戦で同じ形を指してみてわからない部分があったので、もう1度やってみた。角と銀の持ち駒でもうちょっとうまくいくと思っていたのですが、手を作るのに難しかった。桂頭あたりを攻めたかったが、いい手がなくて苦しくしてしまった。封じ手(59手目の先手3四銀)のあたりはもう悪い。その前に問題があったと思います」。敗戦にも淡々とした表情だった。

タイトル戦登場138回。竜王7、名人9、王位18、王座24、棋王13、王将12、棋聖16の計99期を獲得しているレジェンドは、昨年10~12月の竜王戦で藤井を苦しめた広瀬章人八段(36)同様に7番勝負で2勝した。1勝目は相掛かり、2勝目は角換わり腰掛け銀。快勝だった。敗れた対局でも一手損角換わり、雁木(がんぎ)、横歩取り、角換わりと工夫を凝らし、見せ場タップリのパフォーマンスを演じた。

昨年度は14勝24敗と、1985年(昭60)12月にデビューして以来、棋士人生で初めての負け越しとなった。名人獲得も含めて29年連続で在籍した最上級のA級(プロサッカーJリーグで言えば「J1」)から、1クラス下のB級1組(B1)に陥落した。

あれこれと模索した。「何百局という前例がある形でも鉱脈はある」と見直した。研究を積み、それに自身の対局経験も重ねながら、復活への足掛かりを築いていった。

王将戦の挑戦者決定リーグは、昨年新人王の服部慎一郎五段、A級まで手の届く位置にいる近藤誠也七段の20代の代表2人、渡辺明名人、糸谷哲郎八段、永瀬拓矢王座、豊島将之九段と30代の新旧タイトル保持者と、粒ぞろいの棋士との総当たり戦を6戦全勝で勝ち抜いた。その末に、「ずっと実現できたらと思っていた」という藤井との頂上対決の切符を自らつかんだ。

昨年末に終わった棋王戦も挑戦者決定トーナメント決勝まで進出。今年に入って竜王戦は最上級のランキング1組ベスト4、王位戦は挑決リーグに在籍している。棋聖戦は2次予選を突破し、決勝トーナメントに進出した。王座戦も2予決勝まで勝ち上がり、あと1勝で本戦に進出する。早ければ、1~2カ月後、タイトル戦の挑戦者として戻ってくる可能性もある。

「いろいろな変化や、たくさんの読み筋が出てくるので大変でしたが、非常に勉強になったシリーズでした。自分自身の足りないところを改善して、また次に臨めたらと思います」。

王将戦では過去、故大山康晴十五世名人が80年の第29期に56歳で挑戦者となり、タイトルを奪取。59歳を迎えた82年の第31期になるまで保持した。その大山は90年、66歳で第15期棋王戦挑戦者にもなっている。藤井が史上最年少で数々の記録を塗り替えるのなら、羽生には最年長記録の更新を期待したい。【赤塚辰浩】

情報源:【王将戦】羽生善治九段敗れタイトル通算100期ならず 角換わりで勝負挑むも藤井王将が初防衛 – 社会 : 日刊スポーツ


2023年3月12日16時8分

将棋の最年少5冠、藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が羽生善治九段(52)の挑戦を受ける、第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第6局(主催 毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社・日本将棋連盟)が11、12の両日、佐賀県上峰町「大幸園」で行われ、88手で後手の藤井が勝ち、4勝2敗でタイトルを初防衛した。通算タイトルは最速、最年少で歴代8位タイの12期目を獲得した。羽生は前人未到のタイトル100期獲得はならなかった。

世代を超えたスターが初めてタイトルを争う歴史的な一戦。第6局は先手の羽生が角換わりの戦型に誘導。第4局で勝利した角換わり腰掛け銀ではなく、駒が前に前に進む早繰り銀を選択した。1日目午前は両者とも研究の範囲なのか、ハイペースで進んだ。藤井の40手目で前例を離れると、未知の領域に入り、昼食休憩を挟み1時間以上の長考合戦になった。

形勢は藤井のやや有利で迎えた2日目は、お互いの角の働きがポイントとなった。藤井の筋違いの「7四角」が効くのか、羽生の手持ちの角が刺さるのか。藤井は76手目に「5六角」と進軍させる。「形が見えてきた」。勝利への手応えを感じた。“羽生マジック”を封印し、鮮やかに寄せきった。

今シリーズは先手番が勝ち続ける一進一退の攻防戦が繰り広げられていたが、第6局では藤井がシリーズ初の後手番ブレーク。これでタイトル戦に12度出場し、いずれのシリーズも制し、5冠を堅持した。

レジェンドとの対局を振り返り「中盤以降に気づいていない手を指されることが多かった」と振り返り、「得るものが多いシリーズだった。今後に生かしていきたい」と話した。

2月に始まった渡辺明棋王(名人)に挑む棋王戦5番勝負では、2勝1敗で最年少6冠に王手をかけている。19日には第4局が行われる。名人戦の挑戦権も獲得し、4月から名人戦7番勝負に挑む。史上最年少の20歳での名人獲得がかかるシリーズとなる。

情報源:藤井聡太王将が羽生善治九段を破り初防衛「中盤以降に気づいていない手を指されること多かった」 – 社会 : 日刊スポーツ


藤井聡太王将に羽生善治九段が挑戦する 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第6局が、3月11・12日(土・日)に佐賀県三養基郡「大幸園」で行われ、藤井王将が88手で羽生九段に勝ち、4勝2敗で防衛しました。

情報源:藤井聡太王将VS羽生善治九段 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第6局 藤井聡太王将が勝利し防衛|将棋ニュース|日本将棋連盟


七番勝負の日程



▲羽生善治九段-△藤井聡太王将(毎日新聞スポニチ

強すぎる


  

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