藤井竜王は名人への挑戦権を得られるのか

【勝負師たちの系譜】最終盤の順位戦 激烈な名人挑戦権争い 昇級候補はすべて若手、今日の将棋界を象徴(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト

結果は既報の通り


2023.2/25 15:00

藤井竜王は名人への挑戦権を得られるのか
藤井竜王は名人への挑戦権を得られるのか

今期順位戦は、すべてのクラスがラス前を終え、残るは最終局のみとなった。

A級は1月の時点では、藤井聡太竜王が6勝1敗でトップだったが、2月に永瀬拓矢王座に敗れて2敗となり、広瀬章人八段と並んだ。

この結果最終局は、2敗のどちらかだけが勝てば、名人挑戦者。両方勝てば、プレーオフとなる。藤井の相手は稲葉陽八段、広瀬は菅井竜也八段だ。

さらに両方敗れたときは、現在3敗者が4人いるので、最大5人(3敗同士の対戦があるため)でのパラマス式のトーナメントとなる。

降級は、すでに佐藤康光九段と糸谷哲郎八段に決まったが、名人戦挑戦者争いは激烈だ。

注目の最終局は毎年恒例となった、静岡市の『浮月楼』で3月2日に行われる。

B級1組は、中村太地七段が9勝2敗でトップを走るが、8勝3敗で佐々木勇気七段、澤田真吾七段がいるので、誰一人昇級者は決まっていない。

中村にすれば自分が勝つか、どちらかが敗れれば昇級(順位の関係で)というわけだが、そういうところで緩んで昇級できなかった例は山ほどある。自分が勝たねば上がれないというつもりで臨むものと思う。

それにしても、昇級候補はすべて七段の若手ばかり(新A級)で、羽生善治九段を含めたタイトル経験者6人が、昇級戦線に絡まないところが、今日の将棋界を象徴している。

B級2組では、大橋貴洸七段が9連勝。増田康宏七段が8勝1敗で昇級を決めた。

大橋は前から注目している逸材で、関西所属だが、関東所属の渡辺明名人と同じ所司和晴七段門下。所司門には、近藤誠也七段もB1にいて、来期はともにA級を目指す、良きライバルとなるだろう。

増田が小学校4年で出場した、「テーブルマークこども大会」の決勝で、序盤から終局までプロから見て何一つ違和感のない指し回しに、こんな小学生がいるのかと驚いた覚えがある。こちらも来期の戦いぶりが楽しみだ。

もう一人、本来は決まらないはずの、木村一基九段の昇級も事実上決まった。

最終局の相手の中田宏樹八段が58歳で亡くなり、不戦勝で9勝となったからだ。

中田は生涯勝ち星が770勝で勝率は0・565。勝数と実績が合っていない、棋士の一人だ。A級まで行けなかったのは残念だったろう。

人物もきまじめだっただけに、ご冥福をお祈りしたい。

■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。

情報源:【勝負師たちの系譜】最終盤の順位戦 激烈な名人挑戦権争い 昇級候補はすべて若手、今日の将棋界を象徴(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト



  

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