ひふみん
2023年2月5日20時39分
<ひふみんEYE>
藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が渡辺明棋王(38)に挑戦する、将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第1局が5日、長野市「長野ホテル犀北館」で行われた。午前9時から始まった対局は、午後7時1分、125手で先手の藤井が勝ち、初の棋王奪取と史上最年少6冠に向け、好発進した。第2局は18日、金沢市「北國新聞会館」で行われる。本紙「ひふみんアイ」でおなじみ、加藤一二三・九段(83)が対局を振り返ります。
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藤井竜王がすごい手を連発しての快勝でした。駒組みの段階で5筋の自陣に打った角。
ほかの棋士なら、はなから考えませんよ。受けの手ですもの。これが後で3筋に上がって攻防に効いてくるのですから、藤井竜王の歴代ベスト3に入る絶妙手です。
それと、2筋に歩を打つのが常識と思われていた局面での桂打ち。超過激ですよ。桂交換を強要した後、持ち駒の歩を2、3筋に打ってペースをつかみました。
最後は、相手の攻めを逆用して7筋の守備金を攻撃に参加させた手。力強かったです。1局を通して、そんなに大差にはなっていないのですが、随所に光る手を見せての快勝でした。
渡辺棋王は、先手番となる第2局に期待しましょう。興味深いのは、今月1日のA級順位戦で、後手番の藤井竜王が永瀬王座にいいところなく敗れたことです。先手番23連勝の棋士でも手に負えない将棋が、実戦で出ました。対藤井戦で先手になる棋士は、永瀬王座の棋譜を引き合いに出し、有力な作戦として選択するかもしれません。渡辺棋王が次のこと(名人防衛戦)も見越して、どんな戦型を選ぶのか注目しています。
情報源:【ひふみんEYE】藤井竜王すごい手連発 歴代ベスト3に入る絶妙角、超過激な桂、金の攻撃参加 – 社会 : 日刊スポーツ
▲藤井聡太竜王-△渡辺明棋王(棋譜中継)
桂を打って追いかける。 この局面で渡辺が投了した。終局時刻は19時1分。消費時間は☗藤井3時間50分、☖渡辺3時間57分。藤井が初戦を制して好スタートを切った。第2局は2月18日(土)に石川県金沢市「北國新聞会館」で行われる。 投了以下、☖7四玉に☗7六飛の王手が厳しく、☖6五玉には☗7五飛☖6四玉☗6五歩☖6三玉☗6四銀☖同金☗同歩☖同玉☗7四金で後手玉が詰む。 【終局直後】 https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2023/02/post-bb10.html 【大盤解説会場へ】 https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2023/02/post-8e33.html 【感想戦】 https://kifulog.shogi.or.jp/kiou/2023/02/post-10da.html
19時1分 終局
125手 6七桂まで、▲藤井聡竜王 の勝ち
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白星スタートを切るのは?
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