ひふみん
2023年1月29日18時4分
<ひふみんEYE>
将棋の最年少5冠、藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が羽生善治九段(52)の挑戦を受ける、第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局が28、29の両日、金沢市の「金沢東急ホテル」で行われ、先手藤井が95手で羽生を破った。シリーズ対戦成績を2勝1敗とした藤井は王将初防衛、5冠堅持に前進した。
本紙「ひふみんアイ」でおなじみ、加藤一二三・九段(83)が対局を振り返ります。
◇ ◇ ◇
羽生九段にしては珍しく、穏やかな指し回しでしたね。初日の午後、4筋の歩を成り捨て、再度垂らした後に長距離砲の角を打ち込むとか、封じ手前に右金を4筋ではなく6筋に回して、飛車を4筋に回すとかなかったでしょうか。次の歩成が強烈ですから。初日は見応えのある攻防でしたけど、2日目はいいところがなかったです。やっぱり、将棋は攻めの可能性がないと面白くありませんよ。
負けはしましたが、今局で採用した雁木はもう1回使えるでしょう。楽しみのある将棋でしたから。第4局は先手番。まだ披露していない戦法も含め、どんな手を繰り出してくるか。巻き返しに期待しましょう。
藤井王将は非の打ちどころのない勝ち方でした。相手に粘る余地を与えていないし、仕留め方も言うことなしです。特に敵陣の6筋に角を打ち込んでからは、玉の脱走も含めて対応に忙しい羽生九段に比べ、余裕を持って戦えたと思います。
ひそかに楽しみにしているのは、2月1日のA級順位戦8回戦(永瀬拓矢王座戦)です。藤井王将は後手ですが、名人挑戦に向けて大きな関門となります。同じ後手番の王将戦第4局もにらんでどんな戦い方をするのか。指し回しに注目しています。(加藤一二三・九段)
情報源:【ひふみんEYE】羽生九段2日目はいいところなし やはり将棋は攻めの可能性ないと面白くない – 社会 : 日刊スポーツ
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— 日刊スポーツ (@nikkansports) January 29, 2023
藤井聡太王将-羽生善治九段(毎日新聞・スポニチ)
95手まで、藤井聡太王将の勝ち
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藤井聡太王将が一歩リード
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