101手まで
2023/01/22 18:50
将棋の藤井聡太王将(竜王、王位、叡王、棋聖、20)が、1月21・22日の両日、大阪府高槻市の「摂津峡花の里温泉 山水館」で行われた囲碁将棋チャンネル 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局で、挑戦者の羽生善治九段(52)に101手で敗れた。シリーズ1-1のタイに追いつかれた一局を、「考えていてもなかなか思わしい変化が見つからなかったかなという感じです」と振り返った。
【映像】藤井王将VS羽生九段による“世紀のタイトル戦”第1局
藤井王将が初防衛を目指すシリーズの第2局は、“レジェンド”に黒星を喫した。14期ぶりの王将位奪還とタイトル通算100期を狙う羽生九段の先手番で始まった一局は、「相掛かり」の戦型に。終始アグレッシブな羽生九段に対し、藤井王将は先手の構想を探るように受けに回った。
羽生九段の深い研究か、意表の金打ちから先手ペースに。「その前に(垂らしの歩の場面で)角をどこに使うか迷ったのですが、思った以上に嫌な形だったのかなという印象でした」。藤井王将は離されまいと背後にぴたりと着き、反撃のチャンスを伺ったがやや劣勢に。追い込まれた藤井王将は、長考を重ねて持ち時間を消費し、最終盤では時間に追われながらの戦いとなった。必死に先手玉に迫ったが、逆転には至らず。101手で静かに投了を告げた。
終局後、藤井王将は「(相掛かりは)予想していたわけではありませんが、序盤は自分としても経験がある形だったので、それに沿って指していました。(終盤戦での銀打ちに)金で受けられられてからははっきりしてしまったかなと思って、その前に何かあったかどうかというところです。考えていてもなかなか思わしい変化が見つからなかったかなという感じです」と一局を振り返った。
石川県金沢市で予定されている第3局は、1月28・29日の開催。「すぐ来週にあるので、しっかり良い状態で臨めるようにしたいと思います」と意気込みを語った。
(写真提供:日本将棋連盟)
情報源:藤井聡太王将「思わしい変化が見つからなかった」“レジェンド”羽生善治九段に敗れ、シリーズは1-1のタイに/将棋・王将戦七番勝負第2局 | ニュース | ABEMA TIMES
2023年1月22日 (日)
終局直後
(終局直後、インタビューが行われた)
―先手番で相掛かり。序盤から中盤にかけての手応えは?
羽生 途中までは前例がある形で進んでいたのですが、△3三銀(36手目)くらいから間口が狭くなって、こちらがどう手を作っていくところかと思っていました。
―▲8二金(59手目)のあたりは?
羽生 ゆっくりしていると攻めが切れてしまうので、筋が悪い手なのですが、しょうがないかなあと思って指していました。
―▲8二金はどこから見通していたのか?
羽生 2一に飛車を打ったとき(51手目▲2一飛)に▲8二金くらいまでは進むかなあと思っていました。
―2日目に入ってからの感触は?
羽生 攻めが細い形なので、あまり自信はなかったのですが、ほかの手も分からなかったので、本譜を選びました。
―△7七銀(74手目)と攻めてこられたあとの対応は?
羽生 ちょっと受け間違えるとすぐ負けそうな局面なので、かなり慎重に考えていました。どの変化もギリギリだったと思いましたね。
―対して▲7七同金は1時間以上の長考でベストとの結論か?
羽生 そのあとどうするのがよいかはよく分からなかったのですが、▲7七同金はしょうがないかなあと。
―▲4六歩(79手目)も長考だった。
羽生 代えて銀を使えば長い将棋になるかもしれませんが、ちょっと分が悪そうなので、歩を突いて勝負したという感じでした。
―勝ちが見えたのは?
羽生 最後も怖かったので、何かあったら「もう、しょうがない」と思っていたのですが、詰まなくてよかったなという感じです。
―対藤井戦2勝目を挙げた(通算対戦成績2勝8敗になった)ことについて。
羽生 1つ好結果が出てよかったなというところですかね。内容的にも、ずっと将棋になっていなかったので、ちょっとホッとしています。
―1勝1敗になり、第3局に向けて。
羽生 いい将棋が指せるよう、自分なりにしっかり調整して臨みたいと思います。
(続いて藤井王将にインタビュー)
―後手番の本局、相掛かりは予想していたか?
藤井 予想していたというわけではないのですが、序盤が途中まで前例がある形だったので、それに沿って指していました。
―1日目から激しくなった。▲8二金(59手目)への対応は?
藤井 その前に▲1三歩(43手目)と垂らされたときに角をどこに打つか迷ったのですが、本譜は▲8二金まで進んでみると、思った以上に嫌な形なのかなという印象を持っていました。
―2日目午前、△7七銀(74手目)からは攻め合うしかない?
藤井 本譜、▲5七銀打(77手目)と受けられてからはハッキリしてしまったかと思うので、その前に何かあったかだと思います。
―2日目は厳しい戦いが続いていたのか?
藤井 そうですね。考えてもなかなか思わしい変化が見つかりませんでした。
―78手目は△9八飛でなく7八に飛車を打った狙いは?
藤井 本譜のように追ったとき、5筋から6筋に逃げ込まれる手を防いではいるのですが、4筋のほうに逃げ込まれて詰まないので、この局面自体はすでに本譜でダメかなあと思っていました。
―第3局への意気込みを。
藤井 すぐ来週にあるので、しっかり調整して何とかいい状態で臨めるようにしたいと思います。
藤井聡太王将に羽生善治九段が挑戦する 第72期ALSOK杯王将戦戦七番勝負第2局が、1月21、22日(土、日)に大阪府高槻市の「摂津峡花の里温泉 山水館」にて行われ、羽生九段が101手で藤井王将に勝ち、対戦成績を1勝1敗としました。
第3局は、1月28、29日(土、日)に石川県金沢市の「金沢東急ホテル」にて行われます。
この対局の模様は、毎日新聞ニュースサイト、将棋プレミアム(※要会員登録・有料)、囲碁将棋プラス、日本将棋連盟ライブ中継でご覧いただくことができます。
情報源:藤井聡太王将VS羽生善治九段 第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第2局 羽生善治九段の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
藤井聡太王将「思わしい変化が見つからなかった」“レジェンド”羽生善治九段に敗れ、シリーズは1-1のタイに/将棋・王将戦七番勝負第2局 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/FH4e60GeFj
— kewpiehoney (@kewpie_honey) January 22, 2023
本局は101手で羽生九段が勝利し
1勝1敗のタイに戻しました。第3局は1/28.29(土.日)
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ミス許されぬ終盤 藤井の「10連続王手」、羽生がかわすhttps://t.co/IEy6hc1E5i#王将戦 第2局、藤井聡太王将は10手連続の王手で追りましたが、羽生善治九段が正確な読みでかわしました。
立会の谷川浩司十七世名人は「6九銀が決め手になった」と話します。
— 毎日新聞 (@mainichi) January 22, 2023
異次元の一手、羽生「筋悪かった」 藤井は「嫌な形」王将戦一問一答 https://t.co/6UnpFaQD7O
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) January 22, 2023
強い頃の羽生さんを思い出しました。
楽しみです。https://t.co/VzY0APZ2oS— 田中寅彦 (@tora_ejison) January 22, 2023
▲羽生善治九段-△藤井聡太王将(毎日新聞・スポニチ)
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俄然、面白くなってきた。
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