1月8日開幕
公開日:2023/01/07 06:00
平成のレジェンドか、令和の天才か。羽生善治九段(52)と藤井聡太五冠(20)が初めてタイトル戦で相まみえる「第72期ALSOK杯王将戦七番勝負」がいよいよ1月8日に開幕する。羽生九段にとってはタイトル獲得通算100期達成もかかる注目の大一番だが、下馬評は藤井五冠が圧倒している。
「何はともあれ、藤井さんは若い。将棋って体力勝負の格闘技ですからね」というのはアマ強豪として名を馳せ、その後、週刊将棋編集長を務めた古作登氏(大阪商大アミューズメント研究所主任研究員)だ。
「私は50代になった今も大会に出ていますが、途中で棄権しようかと思うこともしばしばです。朝から晩まで緊張と知力の限界に挑むわけで、大げさではなく、命を削っているようなところがある。昔の棋士が年をとっても強かったのは、レベルに大きな差があったからですが、インターネットの普及で、いまはプロとアマチュアの差も縮まっている。体力差は大きいのです」
加えて、藤井氏は生まれた時からデジタル世代。AIとともに育ったようなところがある。玉を囲むような将棋ではなく、いきなり、玉を囲わずいきなり攻めていくような藤井流は、AI世代ならではだ。
一方、羽生氏は40歳過ぎてからのデジタルだ。この差も「藤井有利」という下馬評につながっているのだが、古作氏はそのうえで敢えてこう言った。
「大一番になると思います。羽生さんはこれまでと違うから」
■「羽生さんはAIを自分の中に取り入れて、何かをつかんだ」
2021年の羽生氏は14勝22敗と、棋士人生で初めて負け越しの屈辱を味わった。年齢も年齢だし、かつての七冠も限界かと囁かれた。それなのに2022年は公式戦通算1500勝を達成するなど、完全復活したのである。
「王将戦の挑戦権も今を時めく豊島将之九段、永瀬拓矢王座を破って獲得した。わたしは羽生さんはAIを自分の中に取り入れて、何かをつかんだとみています」
この辺を古作氏に詳しく解説してもらおう。
「デジタル世代の藤井さんはAIを三段のときから活用している。AIを体にしみ込ませているというか、AIの指し手と一致率が高い棋士です。一方、羽生さんは50歳前後でAIを取り入れ、自分なりの解釈でアレンジしている。AIの評価値に人間の経験値を加えた戦い方、そうしたものを掴んだのではないか。そこに新たな強味があると思います。例えば、1本の丸太の橋があるとする。そこを渡るべきか否か。AIには感情がないので、合理的な選択をするでしょうが、もし、この橋が高さ50メートルだったら、どうか。人間には恐怖心が芽生えて足がすくんでしまうかもしれない。羽生マジックというのは、相手の心理的な弱みを突く。それだけに面白いと思います」
もちろん、藤井五冠には卓越したデジタル脳だけでなく、経験値や人間力も備わっている。しかし、なんとなく、羽生氏に食い下がってほしいと願う中高年世代も多いのではないか。世代を超えた対決に大きな関心が集まっている。
情報源:羽生善治九段と藤井聡太五冠が王将戦で激突 世代を超えた対決の行方を週刊将棋元編集長が読む|日刊ゲンダイDIGITAL
平成のレジェンドか、令和の天才か――。羽生善治九段と藤井聡太五段が王将戦で激突します。 世代を超えた対決の行方を週刊将棋元編集長はどうみているのでしょうか。 https://t.co/bp31PgFpq2 #日刊ゲンダイDIGITAL #日刊ゲンダイ
— 日刊ゲンダイDIGITAL (@nikkan_gendai) January 6, 2023
藤井聡太王将-羽生善治九段(毎日新聞・スポニチ)
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