将棋親善大使・伊藤かりん「夢の対局」藤井王将VS羽生九段の七番勝負に「今回ばかりは羽生先生推し」「フルセットは見ていて苦しいから4勝2敗で」 | ニュース | ABEMA TIMES

伊藤かりん

2023/01/02 09:32

将棋ファン待望のビッグマッチが、いよいよ現実となる。1月8日から開幕するALSOK杯王将戦七番勝負で、藤井聡太王将（竜王、王位、叡王、棋聖、20）が、タイトル99期を誇るレジェンド羽生善治九段（52）の挑戦を受ける。両者はこれまでも公式戦でぶつかり、好勝負を繰り広げているが、タイトル戦での対局は今回が初。藤井王将にはタイトル戦では無傷の12連続獲得、羽生九段には前人未到のタイトル通算100期がかかるなど、将棋ファン全員が目を大きく開いて見届けることになる。将棋親善大使を務める、元乃木坂46メンバーの伊藤かりんも、当然この運命のタイトル戦には気持ちが昂ぶっている。「藤井先生の凄さもありますが、羽生先生がずっと強いからこそ夢の対局になったのかなと思います」と語る伊藤に、今回の見どころなどを聞いた。

【中継】第72期ALSOK杯王将戦七番勝負第一局1日目藤井聡太王将対羽生善治九段

令和の将棋界をリードする藤井王将と、平成の将棋界で長く頂点に君臨し続けた羽生九段。まさに2大スターの共演という今回のタイトル戦だが、長い将棋界の歴史にあって、なかなか2人のスターが晴れ舞台で交わるというのも、決して多くはないという。

伊藤　今回のタイトル戦が決まり、将棋界の盛り上がりが一層楽しみになりました。師匠の戸辺誠七段とこの話題をお話する機会があったのですが、将棋界には何十年間に一度、大スターが現れるけどスターとスターの対局はすれ違いで行われないことが多かったようなんです。羽生先生と藤井先生が対局できるのは、もちろん藤井先生の凄さもありますが、羽生先生がずっと強いからこそ夢の対局になったなのかなと思います。

タイトル保持数を5つに増やし、2022年度内には六冠もうかがう藤井王将に対しては、相変わらず強いという言葉以外が見つからない。プロ入りから丸6年が経過し、トップ棋士同士の対局ばかりになる中、通算勝率も年度勝率も8割を超えたままだ。

伊藤　今年というよりも、いつでも強いみたいな感じです。ここまでタイトル戦、挑戦も防衛も負けていないというのが、冷静に考えて怖いなと（笑）。七番勝負で初めて2敗したことがニュースになるくらいですから。きっとタイトル戦も場数もこなし、回を増すごとに藤井先生流の戦い方ができていると思うので、誰もなかなか勝てないのかなと思ってしまいました。藤井先生はタイトル戦が多くなり、移動も多く、なかなか研究の時間がとれないのかなと。全部タイトル戦になった方がスケジュール的には楽なのか、予選などあった方が楽なのか。どっちなんだろうと日々思います研究はどのタイミングでしているのか、定点カメラをつけてみたいです（笑）。

2022年度内には六冠の可能性があり、2023年度にはいよいよ八冠独占も見えてきた状況に、さらなる将棋界の盛り上がりを期待しつつ、多くの棋士と交流がある伊藤にとっては“1人勝ち”にならないことも期待する。

伊藤　八冠となったら、やっぱり将棋界が確実に盛り上がるし日本中に藤井ブームが来ると思うのでぜひそうなってほしいと思いつつ、他の棋士の皆さんも大好きなので「藤井さんには勝てないよ…」のような空気になってほしくはないです。

「藤井一強」とも言えそうな中、約2年ぶりに羽生九段がタイトル戦の舞台に戻ってきたのだから、将棋ファンの胸も熱くなる。ましてや昨年度、羽生九段はプロ入り以来、初めて勝率5割を切り、周囲からも限界説が囁かれ始めたところ、2022年度は見事に復活。勝率は7割近くにもなり、王将リーグで全勝し挑戦権を得ると、棋王戦コナミグループ杯でもあと少しで挑戦権獲得、というところまで勝ち上がった。

伊藤　すいません、今回は羽生先生を応援します（笑）。今回はそういう人が多いと思います。今までは藤井さんというニューウェーブが現れたので藤井さんを応援する方が多かったと思います。、しかし今回ばかりは応援の数が逆転するのではと思っています。それは羽生先生というスターが久しぶりのタイトル戦で、タイトル100期をかけて戦うというのもありますし、いろいろ重なってそうなるのではないでしょうか。

シリーズの勝敗予想をしてみたが、答えは4勝2敗。天才同士による対局をより多く、より長く見たいという心理もありつつ、棋士のことを思うとフルセットにもつれ込む激闘は、穏やかには見守れないという。

伊藤　戦っている棋士の先生方は、「フルセットに持ち込みたい」というお話をされますが、私はフルセットまで見ていると苦しいんです。たくさん対局は見たいんですけど、なんだか苦しくなってしまうので、6局ぐらいで…（小声）。4勝2敗とかがいいです。結局、みんな勝ってほしいという気持ちがあるので苦しくて。そうは言っても年齢差・体力差はあると思うので、長い対局になればなるほど羽生先生が不利になってしまうと思います。でも、そう簡単に勝たせてくれる藤井先生ではないことは確実です。

400年以上ある将棋の歴史を次々と塗り替えてきた藤井王将と羽生九段。この2人による初のタイトル戦は、もちろん歴史に刻まれる。見ている方まで息苦しくなるほどの熱戦は、いったい何局繰り広げられるか。
（ABEMA／将棋チャンネルより）

情報源：将棋親善大使・伊藤かりん「夢の対局」藤井王将VS羽生九段の七番勝負に「今回ばかりは羽生先生推し」「フルセットは見ていて苦しいから4勝2敗で」 | ニュース | ABEMA TIMES

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— kewpiehoney (@kewpie_honey) January 2, 2023