対局室入り口の柱に貼られている日本将棋連盟の臨時対局規定=2022年10月28日午後11時33分、東京・将棋会館、山本裕之撮影

将棋「マスク不着用で反則負け」受け、改善策 長時間の対局に立会人

まぁ、臨時規定が解除されるまでは必要だよね。


2022年10月31日 15時00分

対局室入り口の柱に貼られている日本将棋連盟の臨時対局規定=2022年10月28日午後11時33分、東京・将棋会館、山本裕之撮影
対局室入り口の柱に貼られている日本将棋連盟の臨時対局規定=2022年10月28日午後11時33分、東京・将棋会館、山本裕之撮影

将棋で対局中の棋士がマスクの不着用で反則負けとなる異例の事態が起きたことを受け、日本将棋連盟は31日、対局環境の改善策を発表した。夕食休憩を含む長時間の対局の全てに「審判」の役割を担う立会人をつけるという。

この反則負けが起きたのは、28日に指された第81期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の4回戦。午前10時に始まったが、午後11時過ぎ以降、佐藤天彦九段(34)が長時間マスクを外した。約30分後、対戦相手の永瀬拓矢王座(30)が対局室の外で主催者側に「反則負けではないか」と指摘したが、立会人がいなかったためすぐに裁定できず、連盟の常務理事会が反則負けを決定するまでにさらに30分ほどを要した。

裁定までの間にマスクをつけるよう注意はされておらず、ただちに反則負けとなったことに棋士の間からも疑問の声があがっていた。

将棋の公式戦は女流棋士の対…

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情報源:将棋「マスク不着用で反則負け」受け、改善策 長時間の対局に立会人:朝日新聞デジタル


2022年10月31日 14:16

日本将棋連盟は31日、佐藤天彦九段(34)が28日の順位戦で喫した反則負けについてプレスリリースを発行し、初めて経緯を明かした。

28日に東京都渋谷区の将棋会館で行われたA級順位戦で永瀬拓矢王座(30)と対戦した佐藤は「約30分に渡るマスクの未着用を2回行った」と、同日のインターネット中継を確認後に役員間で協議。新型コロナウイルス感染予防策として1月に制定し、2月から施行している臨時対局規定に違反したとして佐藤の反則負けと裁定した。

同規定では「一時的に」マスクを外す場合は例外としているが、この「一時的」は「食事をしているとき」「飲み物を飲むとき」周りに人がいない(2メートル以上離れている)とき」等を想定しており、2月1日の施行前に棋士・女流棋士に通達済みとしている。

今回の佐藤のケースは例外に当たらず、反則負けの裁定は正当と主張していたが、一方で「裁定者となる立会人を対局現場に当日設けていなかったことから、対局が深夜に及ぶ中、状況の把握と意思決定に時間を要し、機動的な対応を逸したことは否めません」と認め、今後は「夕食休憩を含む長時間の対局においては、すべての棋戦で立会人を設ける」「立会人は原則として、師弟関係並びに対局において直接的な利害関係を要しない棋士の中から選定する」の2点を実施するとした。

情報源:日本将棋連盟 佐藤天彦九段マスク不着用反則負け 初めて経緯明かす― スポニチ Sponichi Annex 芸能


順位戦における裁定について

2022年10月31日
公益社団法人日本将棋連盟

日頃より将棋文化の普及・発展にご理解賜り、誠に有り難うございます。

先週28日 (金)の順位戦A級4回戦、永瀬拓矢王座対佐藤天彦九段戦における佐藤九段の反則負けの裁定について、その経緯と詳細をご報告申し上げます。

同対局においては、佐藤九段が約30分にわたるマスクの未着用を2回行ったことから、中継映像を確認の上で弊社団役員間にて協議を行い、臨時対局規定第3条に基づいて佐藤九段の反則負けと裁定致しました。該当する条項は以下のとおりです。

(臨時対局規定抜粋)

第1条
対局者は、対局中は、一時的な場合を除き、マスク(原則として不織布)を着用しなければならない。但し、健康上やむを得ない理由があり、かつ、予め届け出て、常務会の承認を得た場合は、この限りではない。
第3条
対局者が第1条の規定に反したときは、対局規定第3章第8条冒頭各号の違反行為に準じる反則負けとする。
第4条
前条の反則負けの判定は立会人が行い、立会人がいない対局においては、対局規定第3章第9条第4項の順序に従い、立会人の任を代行するものが行う。この判定に不服がある対局者は、対局規定第3章第8条第6項に準じて、判定後1週間以内に、その内容を常務会に提訴することができる。

同規定は本年2月1日から施行しており、弊社団に所属し、公式戦に出場する棋士・女流棋士に事前通知し、第1条のマスクを外す「一時的な場合」として、
●食事をしているとき
●飲み物を飲むとき
●周りに人がいない(2m以上離れている)とき
等を想定しており、その他のケースについては対局規定第1章第2項に基づいて常務会の判断となる旨を併せて通知しておりました。

同規定を設けた経緯としましては、新型コロナウイルスが蔓延する中、至近距離で盤を挟む対局において、マスク未着用の対局相手からの感染リスクに不安を覚え、対局への集中が削がれると感じる棋士の声が多数上がっていたこと、また対局者がマスク未着用で感染者となった場合、濃厚接触者認定によって記録係を務める奨励会員が奨励会で対局する機会を奪われかねないこと等を考慮し、常務会にて慎重に審議の上で理事会の決定を踏まえて施行に至ったものです。
施行後は通常総会や棋士・女流棋士向けの定例報告会において「一時的な場合」の適用範囲を含めた運用説明や規定の周知に努め、棋士・女流棋士とのコミュニケーションをしっかり行ってきました。

今回の永瀬王座対佐藤九段戦においては上記基準に基づいた裁定を行いましたが、一方で、裁定者となる立会人を対局現場に当日設けていなかったことから、対局が深夜に及ぶ中、状況の把握と意思決定に時間を要し、機動的な対応を逸したことは否めません。
現在、順位戦対局においては、対局数が多い日(主にB級1組、B級2組、C級1組、C級2組)には立会人を設けておりますが、すべての対局で常駐化しているわけではありません。
つきましては、今後は対局現場での迅速かつ適正な対応と、より健全な対局環境を確保する狙いから、以下の2点を改善する所存です。

●夕食休憩を含む長時間の対局においては、すべての棋戦で立会人を設ける
●立会人は原則として、師弟関係並びに対局において直接的な利害関係を要しない棋士の中から選定する

最後に、昨今の社会情勢を鑑みた場合、対局中のマスク着用義務の有無については議論があるところ、所属する棋士・女流棋士には、高い公共性を求められる公益法人として政府の方針・基準に則った対応をする旨を定例報告会の場で示しております。今後につきましても、コロナ禍の最新状況を見極めつつ、同規定の改善や改廃について適切に判断して参ります。

将棋愛好家の皆様におかれましては、楽しみにされていた順位戦対局の結果報告がこのような形となり誠に心苦しい限りですが、今後も佳境を迎える順位戦対局に引き続きご注目くださいますよう謹んでお願い申し上げます。

情報源:順位戦における裁定について|将棋ニュース|日本将棋連盟




  

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