増田康宏六段の勝ち｜第35期竜王戦2組昇級者決定戦

18時58分終局
90手 6六龍まで、△増田康六段の勝ち

2022/10/05 19:06

将棋の竜王戦2組昇級者決定戦が10月5日に行われ、増田康宏六段（24）が屋敷伸之九段（50）に90手で勝利した。次戦では、1組昇級をかけて都成竜馬七段（32）と対戦する。

若手有望株の一角を担う増田六段が、ベテラン強豪の屋敷九段に快勝した。約4年ぶり、公式戦2局目の対戦となった本局は屋敷九段の先手番で「角換わり腰掛け銀」の出だしとなった。積極的な姿勢を見せる先手に対し、後手も昼食休憩を挟み48分を投じて香得しながら角を成る一手を選択。桂馬、飛車を連携させて一気に優位に立った。

終盤戦に突入後も増田六段の攻撃は止まることなく、屋敷九段を圧倒。先手玉の脱出ルートを塞ぎつつリードを押し広げて、鮮やかに勝利を飾った。この結果で、増田六段は自身初の1組昇級に大きく前進。次戦の都成七段戦に勝利すると昇級が決定する。

第35期竜王戦は、10月7・8日に七番勝負が開幕。現在のタイトル保持者で初防衛を目指す藤井聡太竜王（王位、叡王、王将、棋聖、20）に、4期ぶりの復位を狙う広瀬章人八段（35）が挑戦する。

（ABEMA／将棋チャンネルより）

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2組昇級者決定戦

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— kewpiehoney (@kewpie_honey) October 5, 2022

▲屋敷伸之九段－△増田康宏六段

この局面で屋敷が投了した。以下☗５六歩に☖５五金☗４七玉☖４五金で先手玉は一手一手。後手玉に詰みはない。終局時刻は18時58分。消費時間は、☗屋敷３時間40分、☖増田３時間11分。
勝った増田は昇級者決定戦の決勝に進出。次は１組昇級を懸けて都成竜馬七段と対戦する。

※大平六段による解説※ 
本局は良く指されている形で☗５三桂成（47手目）に☖同玉とするのが多かった局面で☖同金としました。７筋にと金を作らせても攻めることを優先した感じです。角を成り込んだ後☖６六桂（58手目）から☖７七歩（62手目）が上手い攻め方で☗６六金に☖８六飛があまり見ない筋の攻めでした。実戦は角も捨てる強攻でしたが、先手の持ち駒が悪いのと☖８六桂から☖８七香が厳しく後手の攻めが決まりました。
60手目の☖８六歩に☗６八玉から右辺に逃げれば難しい戦いが続いていたかもしれません。ただ、☖７七歩があまりに上手い手だったので、仕方ないような感じもします。

18時58分終局
90手 6六龍まで、△増田康六段の勝ち